Sonny Stitt Plays Arrangements From The Pen Of Quincy Jones (Roost LP2204 Jp.reissue)
第2のパーカー、リトルバードはソニー・スティットに掲げられた看板名ですが、単なるパーカーの模倣として揶揄するような名前ではないと思います。それが個性です!!スティットはアルト、テナー、バリトンとプレイしますがや個人的にはっぱりアルトを持ったスティットが一番なのです。その情感あふれるアルトプレイをクインシー指揮のスモールオケをバックにスタンダードで楽しめるというのは、最高傑作にふさわしい設定としか言いようがありません。
55年の9月、10月の2回のセッションを収録しており、メンバーは下記のごとくです。A面4曲がJimmy Nottingham, Ernie Royal(tp), J.J.Johnson(tb), Anthony Ortega(fl, as), Sonny Stitt(as), Seldon Powell(ts), Cecil Payne(bs), Hank Jones(p), Freddie Green(g), Oscar Pettiford(b), Jo Jones(ds)の11人編成のオケで、B面4曲ではブラスセクションがリプレースされており、Thad Jones, Joe Newman(tp), Jimmy Cleveland(tb)となっています。前述のようにStittとQ.Jonesのオリジナル曲が各1曲ある以外はすべてスタンダードで"My Funny Valentine", "Come Rain Or Come Shine", "Love Walked In", "If You Could See Me Now", "Stardust", "Lover"という名曲揃いです。彼の唄心を味わうにはbestな構成と思います。売りはクインシーのアレンジなのですが、リズムセクションだけをバックにしたスターダストは購入時から愛聴したトラックです。
名盤として名高く、自分が購入した36年を経過するのですが、昨日はじめて気づいたのがこのジャケットです。なんとベツレヘムで有名なBurt Goldbattなのです。その目で見るとモノクロながら実に計算されたかっこいいカバーですよね。改めて、好きになった一枚ですね。