Cannonball Adderley LIVE! (Capitol SM2399)
キャノンボールのバンドって言うのは良いよね。太い音のアルトを圧倒的なテクニックでうねるように吹奏する兄と鋭く切り刻むようなファンキーフレーズで対抗するナットのコルネットの爽快さは言うまでもないですよね。もう何枚かキャノンボールのリーダーアルバムはアップしていますが、チャールズ・ロイドを加えたセクステットの実況録音盤をアップしますね。何たって”LIVE!"っていうタイトルが潔くっていいですよね。64年、西海岸の名高いシェリーズマンホールのライブです。このライブハウスもライトハウスとならび名盤を数々生み出した場所として有名ですよね。ビル・エバンスしかり、レス・マッキャンしかりです。
メンバーはCannonball Adderley(as), Nat Adderley(cor), Charles Lloyd(ts, fl), Josef Zawinul(p), Sam Jones(b), Louis Hayes(ds)のおなじみのメンバーです。このメンバーでいけば悪い訳がないです。B面最後の"Theme"で聴けるメンバー紹介の格好良さ、臨場感抜群で最高です。A-2でナットの“Work Song"が演奏されます。タイムマシンに乗ってマンホールの座席で聴いてみたい演奏ですよね。これほど凄みのある"Work Song"はそんなにあるもんじゃないですよね。さすが作曲者自身の快演って感じです。スタジオ録音の洗練されたリバーサイドの録音も捨てがたいですが、ちょっと荒削りながらナットのロングソロからセカンドリフがでてきてテーマにいく辺りの下りはほれぼれしますね。
キャピトルのキャノンボールも以外と好きですよね。というか彼のリーダー盤は駄作が少ないです。アルトをならしきる気っぷの良さはキャノンボールならではです。これほどビッグトーンのアルトもそんなにあるもんじゃないですよね。横顔を大きく捉えたジャケ写もかっこいいです。所有盤はキャピトルの再発、イエローラベル、オレンジロゴです。確か、石丸電気の廉価盤のえさ箱に放り込んであった一枚です。1180円だったかなぁ・・・、もう35年も前の話だけどね・・・。