67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

ラッセルモカシンが好きだ!

2012-02-15 19:56:05 | ファッション

 先日,四万十のVW帝王KAZUさんと湘南の歩くモノマガジンkubottchiさんと一緒に南国のアウトドアショップ「オリジナル」さんを訪問したときKAZUさんが即決で購入したラッセルモカシンのブーツ,自分も良いなぁと指加えてみてました。自分も昨シーズン,ラッセルを一足購入したのです。それが,この画像の黒のラッセルモカシンのノックアバウトです。もともとブーツはあんまり得意じゃなくてREDWINGのセッターとポストマンしか所有していませんでした。この紐のないブーツ,オリジナルのオーナーTさんにすすめられ購入したのです。着脱が容易なのが取り得のノックアバウトなのですが,自分の場合,まれに見る甲高のようで結構苦労します。(以前にレッドウィングのペコスを試し履きしたことがあるのですが8.0、8.5、9.0もすべて足が入らなかったのです。涙)まだ,この黒い奴はいいとしてももうひとつのララミースエードのノックアバウトが足が入りにくいのです。何とかかんとか足は入るのですが結構難儀です。一旦入ればどうって事ないのですが・・・。そしてこのスエードが問題です。画像で足首回りが青く着色しているのがわかるかと思います。そうです,ジーンズのインディゴが付着しているのです。これが一旦付着すると取れないんですよね(とほほ)。もう取れないもんだから,ヘビロテ、必然的にインディゴ付着がひどくなっています。そのうちツートンになるかもです。

 でも,この何となく素朴なスタイルが好きで一番ヘビロテブーツとなっているのがこのスエードブーツです。いくつあっても,やっぱりハードユースになるアイテムが出来て来ますよね。なんだか「足としてつかっている66bug」みたいな感じですね。どんどん使ってボロボロになったら買い替えですね。


タヌキと和服とプレステッジ、究極の泥沼アイテムだ!

2012-02-14 23:47:47 | jazz & vocal

Jazz Orient-Ed/Eddie Bonnemére
(Prestige 7354)

 エリック・クロスで始めた玉石混淆の後期泥沼プレステッジもアップがそろそろ苦しくなって来たので,今日で終りにしようと思います。最後は,エディ・ボネメアと言うピアニストのリーダーアルバムです。このピアニストについては資料も少なく、自分にとっては、その詳細は未だベールに包まれた存在です。ルーストにもリーダー盤があるようですが未聴です。裏カバーを見たところ黒人ですが,そのピアノスタイルはちょっとカクテル風でもあり軽快なスィング感やアーシーでブルージーなジャズピアノ独特の雰囲気とはややかけ離れたピアノです。

 でも,そんなことは関係ないでしょう。なんたって泥沼ですから・・・。究極とも言える美しいブルーのバックに映える熱燗を運ぶ和服姿のジャパンビューティー、これに尽きますよね。そして,サイドB4曲目に収録された"Calm Beauty"の意外性、なんでこのタイトルか不明ですが,これこそ「♪しょっ、しょっ、しょじょじ しょじょじの庭は」と唄われたあの名曲です。ちょっとググって見ましたが,この曲は野口雨情(うじょう)、中山晋平(しんぺい)の大御所コンビによる大正13年の作品で正式タイトルは「証城寺の狸囃子」と言うそうです。こんなところでこんな名曲に出会えるところが究極泥沼プレステッジの所以ですね。ラテンとオリエントの融合をめざしたボネメアの意欲作,64年の録音で、他のメンバーはKenny Burrell(g), Joe Scott(b), George Brown(ds), Moncel(conga&bongo), Jimmy Calloway(timbales)です。やはりバレルの参加が眼を引きますね。「しょじょうじ」でのハーモニクスを駆使したプレイが印象的です。

 所有盤はブルートライデントのドリルホールがあいたモノ盤です。何と言ってもタヌキとホレス・シルバー真っ青の和服ジャケに乾杯です!!!


アービン暴走は予想通り,ジャケがいかしてら!

2012-02-13 03:38:59 | jazz & vocal

Hip Cake Walk/Don Pattersonwith Booker Ervin
(Prestige 7349)

 スコットに続いて,先のエリック・クロス盤で活躍したドン・パターソンに再登場願いましょう。やっぱり,後期泥沼はオルガンの時代と言っても過言ではないかもしれません。ここが,オルガン嫌いのジャズファンにソッポを向かした原因なのかも知れません。いいテナーが入っていても,ピアノの代役がオルガンだと途端にスルーされて来た歴史を感じます。かまわず行きましょう!今日は黒く逞しいトーンで人気のテナー,ブッカー・アービンとパターソンのコラボです。

 メンバーはBooker Ervin(ts), Don Patterson(org), Billy James(ds)のトリオです。冒頭A-1"Sister Ruth"のアービンのサックス,パワフルですね~。あの顔が浮かんで来るブローですね。それに呼応するパターソンも最高ですね。B面大半を占めるブルースのタイトル曲”Hip Cake Walk"こそ真骨調です。パターソンのブルジーなオルガンに乗って、この曲だけ登場のLeonard Houstonのアルトサックスがフリーキーなトーンを交えた熱いソロを展開します。勿論,アービンも際限のないブローテナーを聴かせてくれます。アーシーなコテコテ度はこれぞ泥沼後期プレステッジと言う印象ですね。

 所有盤はオリーブの再発ステレオ盤ですがコーティンされたカバーはOJCとは一線を画していますね。信号機ジャケといえば、マイルスのWalkin', チェンバースのGoと相場は決まっていますが,摩天楼,ブラックビューティ,曇天そして微妙な水平線の傾き,アメリカの大都市(NYでしょうかねぇ?)を感じるGOOD COVERです。


泥沼でキラリと光るレムのバイブ

2012-02-12 06:54:11 | jazz & vocal

Soul Sisters/Shirley Scott
(Prestige 7392)

 管理人はオルガンジャズは結構好きで御大ジミー・スミスをはじめいろんなプレイヤーのアルバムを所有していますが,プラスベースの編成と女流であることなど異色な存在のシャーリー・スコットはフェイバライトプレイヤーの一人です。プレステッジでも7100番台以降に多くのリーダーアルバムを残したオルガニストであり、ジミー・スミスがBNならスコットこそプレステッジを代表するオルガニストと言っても過言ではないと思っています。既に初期(7100番代と7200盤のはじめ)のリーダー盤を3枚アップしています(検索から「Shirley Scott」と入れてもらいぽちっとやってみてください!)が、本日は後期(と言ってもいいか?)のものから一枚,泥沼というにはやや洗練されていますが,ヴァイブのレム・ウィンチェスターを入れたカルテット盤をアップしてみます。

 メンバーはShirley Scott(org), Lem Winchester(vib), George Duvivier(b), Arthur Edgehill(ds)の4人です。選曲が抜群でメンバーの魅力満載,ポイントはコーダルなバッキング&ソロがいいスコット,これに絡むレムの金属製のバイブ、重くビートを刻むジョージのベース,堅実,多彩なエッジヒルです。A-1のグリーンドルフィン,テーマを奏でるレムの余韻が美しいですね。「シャ~」と聞こえるスコットのコードとの相性は抜群です。続くA-2.3の2曲のブルース,安定したリズム陣はさすがです。A-3の"Sonnymoon For Two"でのレムのソロは圧巻です。B-3のマイフェアレディの「教会に間に合うように行ってくれ」のレムのテーマもゾクゾクする美しさです。

 所有盤はブルートライデント、ドリルホールのモノ盤です。渋い編成で、泥沼でキラリと光る警察官のバイブ,一聴に値する快演ですね。


ベイシーバンドを離れたフォスターの意欲作

2012-02-11 03:49:25 | jazz & vocal

Fearless/Frank Foster
(Prestige 7461)

 フォスターといえばサド・ジョーンズと並ぶベイシーバンドの音楽ディレクターとしてその名が知られていますよね。特に"Shiny Stocking"は彼の作品の中でも最も知られた曲で多くのジャズメンがとりあげています。当時のベイシーバンドの演奏で聴くとゴムまりのように伸縮自在なブラスセクションのテーマが実に気持ちいい佳曲です。ベイシー以外のバンドでもアレンジャーとしての才能を発揮したことは衆知の事実ですが,何故かプレイヤーとしては余り語られることがないように思います。ブルーノートが10インチ盤でリリースしたように既に実力はその時点で認められた筈なのにプレイヤーとしてのリーダー盤には余り恵まれていたとは言えません。以前にアップしたARGO盤などは快適なスウィング感が得られる好盤ですが、あまりめぼしい物がないのも事実です。本日は,泥沼プレステッジ時代から,楽想的には当時のレーベル御得意のコテコテ感は少ないですが,ジャズロック、ファンキー,モード,ラテンなど60年代中期という時代を反映して多彩なスタイルで作成されたフォスターのアルバムをアップいたします。

 メンバーはFrank Foster(ts), Virgil Jones(tp), Al Daily(p), Bob Cunningham(b), Alan Dawson(ds)のクインテットです。作編曲に才能を見せるフォスターらしく6曲中5曲がオリジナル、残りの一曲はファッツ・ウォーラーの"Jitterbug Waltz"という構成です。A-1のジャズロック調の"Raunchy Rita"から逞しいフォスターのテナープレイが聴けます。相方をつとめるVirgil Jonesのトランペットも線はやや細いですが鋭いアタックで好感が持てますね。Al Daileyのピアノもファンキーでノリノリです。オープニングにふさわしい快演ですね。B-2の"Jitterbug Waltz"もストレートな演奏でカニンガムの斬新なソロが印象的です。全編を通じて、フォスターの逞しいテナーが捉えられていますが,無名の若手のガッツある演奏が以外にいいですよ。

 所有盤はブルートライデントのモノラル盤です。泥沼プレステッジによくみられるコテコテ度は低いかも知れませんが,ベイシーバンドを辞して制約がはずれたかのようなフォスターのテナープレイを満喫出来る一枚です。


ケリーの歌伴,さすがとしか言いようがない!

2012-02-10 04:30:31 | jazz & vocal

The Winton Kelly Trio Introduces Donna Drake as Donna Sings Dinah
(Luxor Lp-1, FSR reissue FSR-666)

 泥沼プレステッジも毎日聴いてアップするとなると,それなりに疲れてしまうので今日はDonna Drakeのボーカルでも聴いてみようってことで取り出してみました。自分の所有盤はFSR盤なのですが,このジャケットの貧弱さに辟易した思い出があります。ただ,主役はさておき伴奏のウィントン・ケリー・トリオの好演には捨て難い魅力を感じていました。久々に取り出してみるとケリーのピアノはやはり抜群ですね。ケリーファンなら絶対おさえておきたいアルバムかも知れません。

 主役のDonnaに関しては資料も少なく、結局はジャケ裏の解説ぐらいしか見当たりませんでしたので単にトランスレイトしただけになってしまうのですが,ウエストバージニア生まれで3才でモーターシティ/デトロイトにうつり、高校時代にはPaul Chambers, Donald Byrd, Barry Harrisらのデトロイターたちと共演していたといいいます。となると年代的には彼らの世代,1930年前後の生まれなのでしょうね。その後も、リーダーアルバムを出していったシンガーでもありませんし、いわゆる一発屋のアルバムです。選曲にダイナ・ワシントンのヒット曲を連ねたダイナへのトリビュート盤で,"Dream", "What A Difference A Day Made", "I Could Have Told You So", "For All We Know", "Who Can I Turn To"等は本家に迫る好唱ですね。そして、これを引立てるケリーのピアノはこのアルバムのハイライトですが,本家のバッキングを実際にやって来たケリーならではのツボを心得た歌伴の素晴らしさは出色ですね。ケリーにとっては晩年の68年のハリウッドの録音でベースはキーター・ベッツ、ドラムはジミー・コブがクレジットされています。

 前述のように、所有盤はFSRですがジャケの絵柄の貧弱さはLuxorというマイナーレーベルならではなのでしょうか?Wyntonを"Winton"と記載したり,Keterを"Keeter"と表記するのは,契約問題とかで敢えてなのでしょうか?それとも単なるミスなのか、ご存知の方,ご意見をいただければ幸いです。


"Lee-Ann"のみで泥沼から拾い上げたい一枚だ!

2012-02-08 01:00:59 | jazz & vocal

Get Up & Get It!/Richard "Groove" Holmes
(Prestige 7514)

 こりずに、本日も泥沼の後期プレステッジ第3弾を行ってみましょう!今日は数多いプレステッジのオルガンアルバムからRichard "Groove" Holmesをアップしてみます。と言ってもホームズを聴こうと思ってアップしたのではなく,このアルバムではサイドメンに注目して欲しいですね。ホームズのアルバムはオルガン/ギター/ドラムスのトリオ盤が多いのですが,このアルバムはサイドメンを比較的名のあるプレイヤーで固めたメンバー構成が異色です。

 67年の録音でRichard "Groove" Holmes(org), Teddy Edwards(ts), Pat Martino(g), Paul Chambers(b), Billy Higgins(ds)の五重奏団です。よく唄うギターソロを聴かせるマルティノ,鋭いリズムをたたき出すヒギンズのドラムもなかなかの好演ですが,個人的にはEdwardsの参加がこのアルバムの価値を一段と高めていると思います。Edwards作のA-2の”Lee-Ann"の美しい旋律は一聴の価値ありですよ!まるでジョビンかボンファの作品と思わせるメロディです。ふだんよりもひときわメローなテナーを披露するEdwards、ブラウン/ローチのインコンサートにもサイドメンとして名を連ねるEdwardsとはやや違ったイメージですが個人的にはこの一曲で泥沼から拾い上げたい一枚となってます。A-3の"Body And Soul"で聴かせるゆったりしたテナーもいつものテディらしいプレイでいいですね。チェンバースは居ても居なくても大勢に影響なしって感じで,個人的には蛇足としかおもえませんが・・・。

 所有盤は御得意のブルートライデントのモノラルドリルホール盤です。とにかく”Lee-Ann"の美しい旋律だけで存在感を示した一枚ですね。


こんなテナーはどうですか?Eddie Daniels

2012-02-07 00:10:57 | jazz & vocal

First Prize/Eddie Daniels
(Prestige 7506)

 さて昨日のエリック・クロスに続いてその記事のコメントに書いた泥沼後期プレステッジから一枚いきましょう!エディー・ダニエルズ,ご存知の方は相当なマニアか、はたまたあなたそのものがゲテモノか(失礼!)。この泥沼にも一枚しかないテナーサックス,クラリネット奏者です。目立った活躍は,サドメルのビッグバンドでのプレイなのかも知れませんが,自分もサドメルのレコードで意識して聴いたことすらありません。本日は、このプレステッジに一枚だけあるリーダー盤「一等賞」と題されたアルバムをアップしたいと思います。このタイトル名はジュリアード在学中の66年,ウィーンで開催された国際ジャズコンテストのサックス部門1位を獲得したことによるものだろうと想像します。

 エディは幼い時からBenny GoodmanとCharlie Venturaをアイドルとしたと言います。本アルバムではボッサタッチの曲をセレクトし,ちょっとゲッツを彷彿とさせるテナープレイを聴かせます。それが顕著に出たのがA-1の"Felicidad"です。脇を固めるリズムセクションはサドメルのリズムセクションでRoland Hanna(p), Richard Davis(b), Mel Lewis(ds)のビッグネームです。この曲は10分近くの長尺演奏ですが,ここでもハナの渋いピアノが活躍します。またエディはクラリネット復興の気持ちが強く,クラリネットでの3曲を収録しています。デフランコ以来のモダンスタイリストとしても後々評価されるようになる礎的演奏です。ただ,個人的にはコンクールウィナーらしいスムーズなテナーが好みですね。B面での10分に及ぶ長尺"How Deep is The Ocean"もウィーンのコンテストでプレイした曲と言います。ハナのプレイも楽しめるハイライト曲ですね。

所有盤はブルートライデントのモノラル盤です。余り知られていないプレイヤーですが泥沼後期プレステッジらしい一枚ですね。


ユードビーソーナイスの隠れた名演,ERIC KLOSS

2012-02-06 00:07:04 | jazz & vocal

Love And All That Jazz/Eric Kloss
(Prestige 7469)

 "You'd Be So Nice To Come Home To"の名演と言えば,ボーカルではヘレンメリル,インストではアートペッパーが定石であることは勿論知っています。じゃあ,他にはないかと思ってインストもので考えてみましたが,・・・。パッと浮かんだのがポール・チェンバースのベースオントップだけ。記憶力が落ちたのか???なんて考えながらレコード棚をひっくり返していたら,ありました!これ、モッズ風の兄ちゃんのサックスです。エリック・クロス,プレステッジが60年代後半に売り出した盲目の白人プレイヤーです。本日アップの「Love And All That Jazz」の冒頭に収録の”You'd Be So Nice”、テナーの演奏ですが、なかなかパワフルでいいですね。隠れた名演奏にあげてもいいんじゃないかなぁ・・・。

 メンバーは基本的にエリックのワンホーン,リズムセクションはいずれもオルガントリオで"You'd Be So Nice"を含めた5曲をDon Patterson(org), Vinnie Corrao(g), Billy James(ds)のトリオが、 あとの2曲がRichard "Groove" Holmes(org), Gene Edwards(g), Grady Tate(ds)のトリオがつとめています。選曲が極めて秀逸,自分好みでA面ではマンデルの"The Shadow of Your Smile", マイルスの"No Blues", B面では冒頭の急速調のアルトが冴え渡る”Love For Sale", バラードでの実力を証明したアルトでの"I'm Glad There Is You"など。アルトはリッチー・コール風にも聞こえますね。

 国内盤はおそらく出てないのではと思います。所有盤はブルートライデントのモノラル盤です。プレステッジはこの年代オルガンを使ったものが多いですが、まだまだDIGすれば面白い盤が出て来そうです。


バド・シャンクの最高傑作

2012-02-05 04:57:43 | jazz & vocal

The Bud Shank Quartet/Bud Shank
(Pacific Jazz PJ-1215)

 白人アルト奏者では、最高峰のペッパー,白人バードと言われたフィル・ウッズ、自分は決して得意ではないのですがトリスターノ派のコニッツを別格とすれば,そのつぎのランクには幾多の名手達が存在しますよね。本日アップのバド・シャンク,ポール・デスモンド,レニー・ニーハウス,チャーリー・マリアーノ,ジーン・クイル,ハーブ・ゲラーなどちょっと思いつくだけでも数人の名前があがって来ます。シャンクは50年代,パシフィックジャズ,ウエストコーストを代表するアルトイストであったし、アルト以外にもフルート、テナーサックスでのプレイにもその才能があふれていましたね。後にはボサノバへの傾倒やLA4でのグループパフォーマンスでもキラリと光る才能を発揮していたように思います。本日はシャンクのアルバムとしては最高傑作として恐らく最も支持されていると思われるBUD SHANK QUARTETをアップいたします。

 メンバーはBud Shank(as, fl), Claude Williamson(p), Don Prell(b), Chuck Flores(ds)のカルテットです。A-1の"Bag Of Blues"はSJ増刊の「楽器別モダンジャズ名盤カタログ」のアルトサックス編で児山紀芳氏が当時競ってリクエストされたというブルースの名演です。B-3の”Walkin'"と並んでこのアルバムのハイライトであろうと思います。シャンクはA-2"Nature Boy", B-2"Nocturn For Flute"の2曲でフルートを吹いていますが、やはりここでは滑らかで力強いアルトサックスの吹奏に耳を傾けたいものです。一方,副題に“featuring Claude Williamson"とありますようにホワイトパウエルの異名にふさわしいウィリアムソンの乾いたピアノが随所で活躍しているのも見逃せませんよね。

 所有盤はパシフィックジャズのブラックラベル,オリジナルモノ盤(左)です。水墨画のようなイラストジャケもとても有名ですよね。国内盤再発(右)も所有していますが,水墨画のクロのグラデーションがきれいに表現されているオリジナルジャケを見ると再発盤の貧弱さが良くわかりますね。