67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

スティットの最高傑作はやっぱりこれか!?

2014-11-20 23:59:40 | jazz & vocal

Sonny Stitt Plays Arrangements From The Pen Of Quincy Jones (Roost LP2204 Jp.reissue)

 第2のパーカー、リトルバードはソニー・スティットに掲げられた看板名ですが、単なるパーカーの模倣として揶揄するような名前ではないと思います。それが個性です!!スティットはアルト、テナー、バリトンとプレイしますがや個人的にはっぱりアルトを持ったスティットが一番なのです。その情感あふれるアルトプレイをクインシー指揮のスモールオケをバックにスタンダードで楽しめるというのは、最高傑作にふさわしい設定としか言いようがありません。

 55年の9月、10月の2回のセッションを収録しており、メンバーは下記のごとくです。A面4曲がJimmy Nottingham, Ernie Royal(tp), J.J.Johnson(tb), Anthony Ortega(fl, as), Sonny Stitt(as), Seldon Powell(ts), Cecil Payne(bs), Hank Jones(p), Freddie Green(g), Oscar Pettiford(b), Jo Jones(ds)の11人編成のオケで、B面4曲ではブラスセクションがリプレースされており、Thad Jones, Joe Newman(tp), Jimmy Cleveland(tb)となっています。前述のようにStittとQ.Jonesのオリジナル曲が各1曲ある以外はすべてスタンダードで"My Funny Valentine", "Come Rain Or Come Shine", "Love Walked In", "If You Could See Me Now", "Stardust", "Lover"という名曲揃いです。彼の唄心を味わうにはbestな構成と思います。売りはクインシーのアレンジなのですが、リズムセクションだけをバックにしたスターダストは購入時から愛聴したトラックです。

 名盤として名高く、自分が購入した36年を経過するのですが、昨日はじめて気づいたのがこのジャケットです。なんとベツレヘムで有名なBurt Goldbattなのです。その目で見るとモノクロながら実に計算されたかっこいいカバーですよね。改めて、好きになった一枚ですね。


原点回帰のBlakey, Sabuのコンガもなかなか良いよ!

2014-11-19 15:58:41 | jazz & vocal

Cubop/Art Blakey and The Jazz Messengers (Jubilee JGM-1049)

 夜勤明けで午後からOFFとなり、久々に自宅でアンプに火をいれJAZZを聴いています。こういう状況を至福の時間とでも言うのでしょうか?ライブラリーから取り出したのはブレイキー、それも原点回帰とも言えるSabu Martinezを加えて彼をフィーチャーしたJubilee盤です。ブラックラベルですから、オリジナル、2nd?そんな感じのアルバムですがさして人気のある盤でもないので比較的安価で入手できると思います。

 なんで不人気?まずはコンガです。極端にこのチャカポコサウンドを嫌う硬派ジャズファンは多いですよね。自分は全くのノンアレルギーですので、チャカポコは大歓迎です。また、JMのメンバーが端境期の線が細いと揶揄されるメンバーです。このページを覗くジャズファンには釈迦に説法かもしれませんがメンバーをあえて書きますと、Blakey(ds), Bill Hardman(tp), Johnny Griffin(ts), Sam Dockery(p), Sapnky DeBrest(b)のクインテット+1でSabu Martinez(conga)です。やはりBill Hardmanの線の細さがグループの人気を落としめている気がしてなりません。ブラウニー、ドーハム、モーガン、フレディの4人に比べるとやっぱり見劣りするのは否めませんね。

 でもコンガ好きには堪えられないですよ!ブレイキーの原点回帰というかパーカッションへの熱い思いは一つ芯となって貫かれていると思います。A-1"Woodyn' You"のグリフィンはパワフルだし、決して聞き所がないアルバムではありません。A-2"Sakeena"のSabuのソロは最高です。B-1の"Shorty"のDockery, Hardmanのメロディックなソロラインは十分に楽しめますね。このメンバーのJMももう少し評価されてもいいような気がします。


Whitehouse Coxのキーホルダーを発見

2014-11-18 07:03:37 | ファッション

 先日、納屋(屋内の倉庫なのですが)の中をうろちょろしていてアメリカ留学のときに使っていたスーツケースに付属しているキーフォブを発見しました。「なかなか良質の皮が使用されている奴だなあ・・・」なんて思いながら確認してみると、「あれれ、Whitehouse Coxじゃありませんか?!」。これは使わぬ手はないと思いはずして来たのですが、さてこれをどうやって入手したものか、全く覚えていません。記憶にないとはこのことです。認知症の進行でしょうかねぇ・・・。よく見ると、皮の中には芯が入っていてフォールディングタイプです。拡げると靴篦(くつべら)としても使えるスグレモノでした。皮部分にはWHCのロゴマークとかがやかしく"Handmade in England"とエングレーブされています。現行カタログにもちゃーんと掲載されており、「S8490 SHOE LIFT / BRIDLE」という商品でした。税込み7560円の価格でネットでは販売されているようです。だいぶ使い込んだのでブライドルレザーは結構いい感じにあたりがついてきており、今後も経年変化が楽しみなアイテムです。


カメラ片手のポタリングがおもしろい!

2014-11-17 05:39:20 | サイクルライフ

 日頃、あくせくと車で移動しているとほとんど感じないのですが、自転車で移動していると自分が住んでいるこの町にもいろんな表情があるのが見えてきます。自分はロードバイクではないので、構えて自転車にまたがることもないですし、疲れない程度のスピードでのんびりとカメラ片手に気が向くままにうろうろするのが好きですね。今回は港の木材団地に行ってみました。整然と材木が積み上げられているところなのですが数が半端じゃありません。一本ごとにペンキの記号(番号)が書かれ、ステッカーが貼られて船で遠い南の国からやって来た木材のヤマです。昔から天然の良好として栄えたわが町、こんな面白いショットがとれるところがまだまだありそうです。いろんな面でおかしな街ですが自分が生まれた街であることには変わりありません。今後も、ときどきポタリングしてまたいいショットが撮れれば・・・なんて思っています。


今年初の紅葉狩り、黒尊渓谷

2014-11-16 17:57:50 | Volkswagen

 一度行ってみたいと思っていた紅葉スポットに黒尊渓谷があります。11月中旬からが見頃ということで、もういいだろうって感じで出かけて行きました。しばらく、走らせていなかったカフェオーレ(69cabriolet)のエンジンを回してやろうと8:00AMに出発です。窪川までの無料高速のおかげで楽々です。ここまで来て声をかけない訳にはいかないと思い、十川のKAZUさんの家の前まで来て携帯にコールしてみましたが残念ながら会えずで、先を急ぎました。国道441号沿いの岩間の沈下橋、きれいな水面と周囲の緑と直線的なこの橋、きれいです。思わずうっとりしてしばし傍観してました。

 さて口屋内から赤い鉄橋をわたって渓谷に入っていきます。約20Kmです。以前に滑床渓谷を訪れたときには、かなり狭い道に難渋した思いがあります(まあ、この時はcamperでしたが・・・)。今回も恐ろしい渓谷脇の細道かなと思いきや、まあまあの幅員で神殿橋まで到着です。ですが右ハンドルの軽自動車と馬鹿でかいワンボックス車でこの道に乗り込んで来ている輩はすれ違いの心得が全くなく閉口してしまいます。もっとよれるやろ!って感じです。駐車場がビューポイントの上にあるのですが、ビューポイントの道路脇に無味乾燥なワンボックス車と軽自動車が縦列駐車をしており車と一緒に撮影することは至難の技です。自分は上の駐車場にとめてテクテク歩いて紅葉狩りをさせてもらいました。

 かなり赤いですが、来週ぐらいがベストかもしれませんね。ここから上には登山道があって上に上がれば向こうに宇和島の市街が一望できるらしいのですが、今回は見送りました。ひょっとすれば、この先に凄いビューポイントがあるのかもしれませんが・・・。20Kmの山道は幅員がまあまあとは言え、これ以上はトラブルがあったときに困るので自重しました(涙)。

 比較的暖かかったので、久しぶりのフルオープン走行です。山間は風もなく、スピードも程よいのでマイナスイオン満載のドライビングです。久々に気持ちよかったです。

 

 帰りは四万十市まわりで、国道56号を帰ってきました。中村で「しらき」さんのネギ焼きと焼きそばをしっかり食べて満腹です。たのしいカブリオレドライビング、久しぶりでした!高知の紅葉はまだ始まったばかりです。どんどん里に下がってくる12月上旬が待ち遠しいですね。


冷気にからかわれる季節ですね!

2014-11-15 22:22:58 | Volkswagen

 うちの3人の子供たちは同じ学校に通学しているので、朝は3人一緒です。帰りは塾やクラブ活動やらでてんでバラバラの時間に帰宅するのですが、朝だけは揃って出かけます。最近は、駅までの1KMをほとんど送り迎えしていますので、こんな朝早い時間帯の画像がとれるのです。駅近くの湾の朝です。海から「もや」が立ちこめてちょっと幻想的な雰囲気もありますね。朝6:40 頃ですが、日の出もどんどん遅くなり、そのうち出かける頃は真っ暗になってしまいます。冷気が気持ちがいい季節ですね!。


「いそしぎ」に聴けるルイスのピアノ

2014-11-07 05:28:57 | jazz & vocal

MJQ Live At The Lighthouse/MJQ (Atlantic SD1486 jp.reissue)

 ジャズ史上に置ける最も有名なグループな一つにMJQがありますが、正式発足は1952年と言いますから、もう大きく半世紀を経たことになります。音楽プロデューサー、ルイスの特異な趣味からくるクラシックテイスト、実験的音楽が鼻につきますが、それを超えてあまりあるミルトのブルースフィーリング故に長く愛され続けたジャズユニットだと思います。まあ、ミルトファンの自分としてはこんな理解なんですがどうでしょう・・・?当時はこの「モダンジャズカルテット」という名称はかなり珍しく、恐らく人名をバンド名に入れなかった最初のユニットなのだそうです。ミルトのヴァイブが好きなのですが、それに対峙するルイスの音数の少ないタッチのピアノも捨てがたいですね。彼らのレコーディングはスタジオ、ライブといろいろありますが「エイヤッ」でいくライブ盤ではミルトの良さがより引き出されますし、スタジオ録音になるとルイス趣味が勝ってくる感じは誰もが思っているのかもしれません。ラストコンサート、ヨーロピアンコンサートという2大ライブ録音が有名ですが、このライトハウスのMJQもジャケットのセンスのなさがマイナスポイントですが演奏はなかなかの秀逸盤だと思います。

 中でも、マンデルの「いそしぎ」は自分の愛聴曲です。美しいテーマのこの曲をルイス&ジャクソンでゆっくりと奏でていきます。ミルトのソロではバラードの旨さも十分に味わえますし、これにコンピングをつけるルイスの間が絶妙ですね。続くルイスの選りすぐられた音を独特の間をもって繰り出すソロも捨てがたい魅力がありますね。こねくり回さなければルイスも聴きやすいんだけどね・・・。

 所有盤は国内盤再発です。中のライナーを見ると結成20年なんて書いてあるから、リリースは70年代の初めなんでしょうね。自分のライブラリーにはもう40年近く収納している盤なのだとおもうと、長いジャズ旅になったなとしみじみ思ったりもします。


FROST RIVERのトート、本国生産は貴重だよね!

2014-11-06 05:00:09 | ファッション

 バブアー、パタゴニア、ニューバランスetc.・・・、熱を上げていた好きなブランドが昨今はどんどん海外生産に拠点を移していますよね。コスト削減のためにはしかたがないのかもしれませんが、やっぱりがっかりすることもしばしばです。一方、レッドウィングのようにかたくなに本国生産にこだわりモノ作りを続ける愛すべきブランドがあることも事実です。ビッグなメーカーほど、海外拠点となっていることが多い印象ですが、小さな会社、手作りの製品を売りにする会社は本国生産の傾向があるように思います。

 

 最近、南国オリジナルのTさんの店長日記を見ていると”Frost River"のトートバッグがアップされていました。ちょっと気になって、ネットサーフィンしてみるとディスカウントして販売しているサイトに遭遇し、試しに購入してみました。オイルステインのトートと言えば、フィルソン辺りがポピュラーでしょうが、あえてFrost Riverのものもいいかもしれません。Frost Riverはミネソタ州ダルースで船乗りや長期旅行者のためのバッグを作る、老舗バッグメーカー『アメリカンアウトドアーズマン(AMERICAN OUTDOORSMAN)』のひとつのレーベルです。ワックスドキャンバス、上質のレザーを使用しリベットどめで作られたシンプルな構造で丈夫で機能性のに優れたトートバッグだと思います。

 ロゴもレザーのエムブレムに型押しされた無骨なものですし、何と言ってもサイドの小さな赤いタグに米国旗があしらわれているのがいいですね。サイズも結構あるので、中でアイテムが暴れてもかまわない人には結構おすすめかもしれませんね!


CTIのエヴァンスの評価はどうなんだろう?

2014-11-05 05:40:03 | jazz & vocal

MontreuxII/Bill Evans (CTI LAX3194 jp.reissue)

 60年代も終焉を迎えようとする頃、マイルスの電気化がジャズを変えたことは皆さん周知の通りです。好き嫌いは別として、70年代になって作られるアルバムには電気は当たり前になりました。ビル・エヴァンスも最終的にはエレピを使うのですが、とても好きになれませんよね。名門ジャズレーベルVERVEの仕掛人、クリード・テイラーが起こしたCTIレーベルも時代を反映し積極的に電気楽器が用いられ、センスを全く感じないジャケをしてアルバムを連発したレーベルでした。中には人気のあるアルバムもありますが、一般的なジャズファンに一目置かれたのは本日アップのエヴァンスのモントルーライブとジムホールのアランフェスの2枚が両横綱と言った感じでしょう。個人的にはアーシーなタレンタインのSugar&Cherryも好きなのですが、電気アレルギーの時代は聴けたものではなかったですね(笑)。CTIとは70年代以降を代表する混沌のレーベルと言えるかもしれません。

 エヴァンスのモントルーライブと言えば、VERVEの「お城のエヴァンス」が何と言っても有名で、このCTIのモントルーライブは常に軽視の対象となり続けた一枚ではないでしょうか?メンバーはゴメス、モレルのトリオです。アンコールで演奏されたという愛奏曲の”Israel"なんか聴いているとライブ特有のあらけずりな印象を感じないでもないですが、やはりこれを生で聴いた聴衆の感動は押してしるべしですよね。録音が悪いという評価もありますがライブの熱気は十分です。フランス語のMCに続いて出る”Very Early", バカラックの”Alfie"が好きですね。B面は“How My Heart Sings", "I Hear A Rhapsody"は”Israel"同様にエヴァンスの愛奏曲でありますが、いずれも決定的な名演の再演ですがやはり貴重な資料ですよね。このライブでは実際、エヴァンスはエレピで“My Funny Valentine"を演奏した(もちろん、聴いたことはないのですが)ことが日本語ライナーに書かれていましたが、アルバム収録からは除外されたことは自分にとっては救い?なのかもしれません。

 所有盤は中古レコード屋のバーゲン箱を賑わしているキングの1500円廉価版です。


パーランのCジャムブルースも捨てがたい!

2014-11-03 18:01:14 | jazz & vocal

Movin' & Groovin'/Horace Parlan (Blue Note BST84028 jp. reissue)

 やっと涼しくなって、落ち着いてジャズが聞ける陽気となった。というのも、下の画像のような拙宅の自分の部屋が穴蔵のような窓なし部屋で白熱電球と真空管アンプのおかげで夏場は地獄の暑さに耐えなければなりません。昨年夏のエアコン故障でこの吹き出し口からの冷房が死に絶え、通常の家庭用エアコンを付け替えたものの、ここから出る風がいまいち好きでなく夏場はとんとジャズを聞かなくなってしまったのです。これからの時期は快適、他の部屋よりは3℃は室温が高く、毛布一枚で短パン&Tシャツで眠れるほどです。これからはジャズを聞くにもいい季節です。また、ライブラリーから引っぱりだしながら寸評を加えていこうなどと思っています。

 

 前置きが長くなりましたが、復活第一弾はBNのHorace Parlanのデビューアルバムです。印象的なブルーのジャケにやけに小さくパーランの写真が組み入れられたBNらしい、ちょっと他では見られないジャケ写の一枚です。不自由な右手を駆使したアーシーなスタイルのピアノは、ミンガス、ルードナ、アービンなど個性的なリーダーに貴重なサイドメンとして使われたこともうなづけますよね。初リーダー盤らしくスタンダード中心の選曲とピアノトリオという、実力を最も表しやすい形でリリースされたことはジャズファンにとってもうれしい限りです。何と言ってもA-1の"C Jam Blues"です。この曲はRed Garland trioによる決定的名演がありますが、きらびやかなブロックコードのないパーランのアーシーでストレートアヘッドな演奏も捨てがたい魅力がありますよね。

 1960年の録音で、パーソネルはHorace Parlan(p), Sam Jones(b), Al Harewood(ds)のトリオです。所有盤はキングから東芝EMIに版権が移った90年頃の再発国内盤です。もう四半世紀前に購入したものです。久々に聞いても色あせないハードバップジャズはいいですねぇ~。