風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

灼熱の愛…タチアオイ

2020年07月03日 | 自然(花 虫 樹etc)
健康のために散歩を続いていますが、目の保養にもなるのがいいですよね。
花たちも今の場所で懸命に生きています。同じタチアオイでも環境によって違って見えるのが面白いです。日々、少しずつ変わりながら…。



実家のお向かいのお宅にはタチアオイが毎年咲き乱れていました。天に向かって真っ直ぐに立つ花の美しさにいつも見惚れていたものです。タチアオイの花言葉は大望、野心、灼熱の愛。また、高く伸びた茎に咲く美しい花の姿から、気高く威厳に満ちた美。



実家は小売業を営んでいました。7代目の弟の代で店を閉じました。私が幼かった頃は何でも揃う田舎の百貨店(笑)と言ったところでした。呉服、肥料、酒、塩、食料品、日用品とほとんどありました。

当時は農業との兼業だったので、多忙な時は叔母が手伝っていました。たまに私も手伝わされることがありました。店番が嫌いでいつも逃げていたのですが。そんな私が店に立つ時、お向かいの花たちが心を和ませてくれたのでした。



タチアオイ(立葵)は薬草として中国から持ち込まれたもの。今でも薬草としても使用されている。花を天日干しで乾燥させた生薬の一種。蜀葵(しょっき)と呼ばれる。また、西洋でも最古のハーブの一種として、薬品のない時代は咳止めなどとして用いられたらしい。