心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

痩せてる木簡は

2012-02-12 | 木簡

               (半紙)

 

久々に木簡から。かなり細い羊毛小筆で。

 

今日は一日、作品製作。

 

いざ書き始めると、自分の引き出しの中が空っぽだということを痛感・・

残念がなら、取り戻せない時間というのもあるのでして 

 

でも、いくつになっても挑戦する気力を持っていたいね、と先日友人が。

で、そのためには、まずは体力だね、って。

 

こんな痩せてる木簡を書いているようじゃ、あきまへんね。

もっと、でで~んっての、書かなきゃ。書きたい。

 

今日は鯰の絵を描いてみました。

今日はうまく描けたかもって思っても、

明日になったらボツってことよくあるのでして 

 

明日になったら、味のある鯰さんになっていますように   

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「白」

2012-01-11 | 木簡

                     (半紙)

 

 

今日も木簡一節の臨書「如品約十」。

 

「如」に対して「十」は小柄に。

「品」の横軸に対して「約」は縦軸に。

 

白を探して。

白に寄り添って。

 

今日の1枚をイメージして、今日の1曲。

お気に入りのインターFM バラカン モーニング で流れていた

Kate Rusby の  Withered and Died

 

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「行」

2012-01-10 | 木簡

                「建武三年」  (半紙)

 

 

久々に木簡臨書。

左は原本。「延新出土書法木簡選」毎日新聞社発行より

 

やっぱり木簡は気持ちよか~ 

 

なんだか昨秋からずーっと慌しくて、臨書もできずにおりまして。

 

料理やマラソン・・きっと何でもそうだと思うけど、書も

「毎日ちょっとづつ」をサボると、ギョっとするくらい書けなくなるのでして。

 

つまらなく日常に追われたり、無意味に寝不足が続いたりすると

脳に、刺激も感激も閃きも起こらなくなるような。

いや・・ような、じゃなくて、ここんとこ実感 

いかんいかん・・・新年明けたことだし、軌道修正せねば。。

 

 

ところで今日は、今年最初の絵手紙教室。

お題のひとつは、それぞれに「今年の目標とする一字」でしたが、私の一字は「行」に 

 

行動の「行」。 

木簡のようにおおらかに、すこーんと前向きに行こうぞよ~なのだ 

 

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お薦めの本 『小坂奇石文集』

2011-11-04 | 木簡

                    臨書 木簡千字文 

 

 

今日は仕事をお休みして、作品制作に励むつもりが全然はかどらず 

なんとなく落ちつかないので、臨書に励み。

久々に師のお手本を参考に。 

 

自分なりの臨書だと、どうも漫然としてしまうけど、

やはり師のお手本は全然違うなぁ・・と、しばし眺めつつ 

 

いつもよりは、力強く書けたか、いや・・線の息が短いし、力んでるだけか。。

 

 

 

ところで、先日鎌倉円覚寺での「沙音・佐藤文子書作展」にお邪魔した時、

桃太郎さんと共通のご友人とおっしゃっていた川さんとおっしゃる方に、

「あなた、これを読んでご覧なさい」と、手に持っていらした1冊の本を頂いて。

 

沙音さんの故郷でもある徳島出身の書家、小坂奇石の日々の言葉を集めた

『小坂奇石文集 【上】』ことのは文庫 という本。

 

 

書への真摯な思い、そして書を学ぶ者への切々なる願いがしんしんと伝わってくる。

心を正して読んでいくと、眼から鱗、いかに自分が生半可であるかを痛感。。。

 

 

『書の美はまことに多様である。(中略)結局、書は線と形であり、

 それを支えるものが気品である。』

 

 

その「気品」は、日々の好奇心や向上心が育ててくれるのでは・・と思う。

ただやみくもに、形を真似る臨書をしていても、何も残らないってことかいね。

 

ところでこの本、まだ全部を読めてはいませぬが、大変お薦めです。

でも、本屋さんでは売ってないそうでして。。

  徳島にある徳島県立 文学書道館 というところでしか手に入らないとか。

 

検索してみたら、もうすんばらしいところでした。

機会があれば、是非行ってみたいです!

 

HPはこちら→ 徳島県立 文学書道館 (ブックマークに入れておきます)

館長は瀬戸内寂聴さんのようです。

 

さて。これからエンジンかけなおして、書作に向かいます 

 

 

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臨書は対話

2011-10-17 | 木簡

                      (半紙) 

 

 

木簡臨書「守富會候」

(候は、原本がよく見えなかったけど、つくりの横画1本多かったかも)

 

半紙は、15年位寝かせた中国の粉連。

以前はいつもこの粉連でばかり書いていたんだけど、最近は厚めの紙が好きで。

でも、紙は寝かせた方がいいって言うけど、この粉連、ほんと書きやすい。

 

保管場所とお金に余裕があったら、

何締か買って枯らしたいところだけど、なかなかねぇ 

 

ところで。

いつも紙に向かう時、例えば半紙に四文字書く時、

半紙の中で四つの文字が、笑ったり愚痴言ったり自慢したり・・

会話が聞こえてくるようにって思いながら 

で、その会話に私も入れてもらう時もあれば、盗み聞きもあれば、

聞いてないふりやらもあり。

私の場合、臨書は文字の姿かたちを書くんじゃなくて、

文字が発してることばを探しながら書けたらなって 

 

なかなか、文字の思いを汲んであげられるものではないけど、

書と向き合い文字と対話する時間が、私にとっては何よりもいとおしいのでして 

 

とは言っても、臨書するのは、木簡がほとんどだけどね 

 

人との出会いもまた、臨書に似たり、とな  

 

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毎日ちょっとづつでも

2011-10-13 | 木簡

                      (半紙)

 

 

木簡臨書「令史宮移」

筆はお気に入りの小筆、蠅頭小楷。

 

はらいの部分は、ぐっぐっ・・って感じで、結構筆をいじめてる。

「史」の終筆のはらいを強調したかったので、口はなるべく上に、小さくして。

 

「令」と「移」は小さめに、「史」と「宮」は大きめにして

無意識なんだけど、自分なりに全体のバランスを取ってるつもり。。

 

昨年12月にあった TEN 2010 (←ずずいと下までどうぞ~)からもうすぐ1年。

はやっ・・

今年は新潟で、1214日~17日の開催予定。

 

もう作品制作に集中しなきゃ・・な時期でして。

その前にイメージトレーニングをと、ここ数日来毎日、臨書してるのでして。

 

気持ちだけ焦って何もしないでいると、更に焦るばかり。

でもなぜか、臨書を繰り返していると、気持ちは落ち着いてきて

イメージしやすくなるのでして 

 

やっぱり何でも、毎日ちょっとづつでもいいから繰り返す、は大事あるね。

最近、運動不足解消にと、毎晩ちょっとだけどストレッチも始めました~。

 

継続は力なり~

 

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書は鏡なり

2011-10-05 | 木簡

                  (半紙)

 

 

木簡臨書。「高萬九千里」

原本は二玄社の中国法書選 『木簡・竹簡・帛書(はくしょ)』 p50No.59

*帛書:絹布に書いた手紙。また文字の書いてある絹布のこと

 

 

書いてるときは、よく見て書いているつもりだったけど

こうして並べて見ると、粗だらけ。。

 

「」は、もっと曲線を意識して、はくしょん大魔王の口のような楽しい表情に

「萬」は、もっと潰して平にして9画目の横の線は、ピンと弾む音が聞こえるように

「九」は、まあよしとして・・

「千」は、縦画のじっくりたっぷりが足りないし

「里」は、田をも少し小さくすると、より最後の横画の伸びやかさが出たのに・・

 

原本は、伸び伸びとした豊かさ、健康的な明るさを感じたのに

私のは固くて、何となく情味がないなぁ・・・と 

 

実物よりも画面を通すと、客観的に見ることができて、勉強になりますです 

 

書は人なりって言うけれど、書はその時の心模様も現れるようで。

書は鏡なり 

 

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迷ってる暇があったら

2011-09-28 | 木簡

                    (半紙)

 

 

どうも、でで~んってのが書けないので、前に書いた木簡を眺めてて。

 

 

原本はこれ↑ 「淩隧長充」 

 

 

 

線がどうとか、何だかんだっていう迷いがないなぁって。。

最近はなんだか迷ってばかり 

 

何が自分らしいのか、どんな自分を表現したいのか、

書を通して何がしたいのか・・って、ぐるぐるとするばかりで 

 

 

そうそう。

昨日突然、最初に就職した和紙工房の社長ちゃん携帯に電話をくれて。

 

御年72歳になられたそうだけど、まだ一人で会社を切り盛りしてらっしゃるようで。

社長ちゃんは女性、独身です 

 

 

「ん?今どこですか?」

「えっとね、中国の空港」

 

「え~ 何やってるんですか~?」

「今度ね、ある物を中国で作って、日本で販売するのよ。でね、新入社員を募集するから

会社のパンフレット作るんだけど、ちょっと文字を書いてくれない?」

 

また一緒に仕事しようよ~って豪快に笑いながら「じゃ、よろしく~」って。

 

出会った頃から、何があってもめげずに、前向きに突き進む人だったけど、

いやはや、恐れ入ったでござる 

 

 

なんともいいタイミングで、ぶっとびエネルギーを頂いたお蔭で

ちょっとだけ、迷いの峠を越えるきっかけをもらった気がしとります 

 

迷ってる暇があったら、筆を持て、ってことかいね

社長ちゃんに感謝。

 

 

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罪重ねはいかんね

2011-09-25 | 木簡

 

三連休もあっという間。

それでも気になっていた片付けもいくらかはかどって、

ちょっとすっきりしたら、落ちついて半紙に向かうこともできて

 

ろくに臨書もしていなかったら、最近思うように書けなくて、少々焦燥。

やっぱり毎日の罪重ねはいかん、積み重ねをせねばと、深く反省

 

木簡集字千字文を、最初から1枚づつと決めて集中。

でもこうしてじっくり見ると、はぁ・・とため息。

これも戒めゆえ、お目汚し、お許しあれ

 

ぷくぷくも、あ~じぇんじぇんなっとらん!って、半紙の上でごろん 

(ぷくぷくのご叱正を頂いたので、写真差し替えました)

 

久々に今日の1曲は、臨書しながらずっと聴いてたNora Jones の  Humble Me

 

 

 

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臨書から学ぶこと

2011-09-19 | 木簡

                     (半紙)

 

 

木簡の一節「如品約十」

筆はお気に入りの小筆、蠅頭小楷。

 

「品」は、四角が三つ、同じにならないように表情を変えてみる。

上の「如」の口とも似ないようにと、たぶん無意識に。

「約」は、隣の「如」と大きさが似ないように、細めに。

「十」は、全体の白の余韻を意識して、墨量は大目に、形は小さく沈めてみたなり 

 

 

臨書は、文字の造形だけでなく、余白、余韻を見る、感じることも大事、と

私の師はよくおっしゃっておられて。

 

その感覚というのは、文字の形や線だけを見ていては得られないような。

文字のまわりの空間や、文字と文字との響き合いを感じるトレーニングも大事なり 

 

文字は文字だけでは生きてこないっていうか、

文字を支える空間があって、そこで響き合うことで、

その作品が生きてくるのかなぁ・・と 

 

たぶんそれは、人と人の関係もまた似たり、とな 

 

人も、人の中にあって個性が埋もれるのではなく、

人の中で、個性が伸び伸びと生かされる関係は、素敵だな、と 

 

さて。

今日は別枠(↓)で、母とやっている書道教室のご案内をば。

こちらもお立ち寄り頂ければ幸いです。

 

  

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