心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

くしゃくしゃにして・・

2010-10-28 | 書の話
                             金文  (半紙)

以前書道教室でSさんが、ちょっとくしゃってやった半紙に書いてこられて。

どうせだったら、思いっきりくしゃくしゃにしちゃえ~ってことで、
野球のボールくらいまでおにぎりにしてから、書いてみたなり 

するってえと、紙面の凸凹がおもしろい感じに?
そのかわりゆっくり書かないと、文字に見えなくなるのでじっくりと。

でもこれをたとえば裏打ちしちゃったら、この面白さがなくなるし・・。
いや、伸ばしたらそれなりに面白いかも?とか。

はてさて、やってみてはいませんが、そのうちどちらもやってみます 

急に真冬にような寒さ、皆さま体調崩されませぬよう。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金文の創作

2010-10-21 | 書の話
                                (半紙)


前回の書道教室で書いた金文。 
えっと・・なんて字だっけ・・失念無念。。

教室では、半紙にまずはきちんと臨書、その後同じ箇所を作品になるよう創作も。
この金文も、半紙に二文字ならどんな構図にする?ってことで。

縦だと左側の文字の伸びが表現しにくいかもと思い、半紙は横にして。
どうも私は横ものが好き、というか空間を表現しやすいのでして。

左側の踊ってるような表情、ちょっと気に入るんだけど、どないでっしゃろ 

教室では毎回、創作のお題をお出しして宿題に。
今日も午前中、書道教室。どんな作品に出会えるか楽しみです 

↓は皆さんの作品。それぞれに。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

書を学ぶとは

2010-10-09 | 書の話
おとといの書道教室で書いた、金文の「魯」字。

上が「魚」で、下は「日」なんだけど、間を空けてみた。
「魚」はなるべく左右対称にならないようにと思いつつ。

「日」の右側の縦画を長めにしたのは、「魚」の一画目の縦線が
太く強い印象だったので、右側に支えとなる線が欲しくなり。

左の縦線より、右の縦線が短かったら、全体が右側に倒れるような。
そんなことをたぶん反射的に感じながら。

バランスというのは、ほんに微妙。
点ひとつ、線の長さ、角度で全然違ってくるわけで。

バランス感覚を鍛えるには、いつも全体をみようとすること。
目先の点、線に囚われていると見失う。

人もまた似ているような。
「書」を学ぶとは、「人」を学ぶにも似ているような 
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瞬発と持続

2010-10-03 | 書の話
                        (半紙1/2に八文字の部分)

今日は本当に久しぶりに、私の書の師を訪ね。
今月で86才になられる。

数年前、奥様を亡くされて以来毎日、般若心経を書かれておられ、
それを1本の巻物に50枚づつ、その生き様が迫る作品の数々を拝見。

かつて、ただ書くことが楽しくて勝手に書いてきた私の作品に、
翌週お稽古に伺うと、「あんたにこれはできんやろ」と。

で、私は、むむむ・・と、そのよく週、こんなの書いてみましたが・・と。

今思うと、若気の至り、恐れ多いも甚だしいけれど、
師はそれを楽しむかの様に、おつきあい下さった 

瞬発と持続。
私が拙いながらも、毎日ブログを続けることができるのも師のお蔭と、
改めて感じ、感謝の気持ちをお伝えしたなり 

画像は、かつてお手本として頂いた般若心経の初めの二文字「観自」。
超然としたこの線、この余白、この気流・・・
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

滲みへの憧れ

2010-09-29 | 書の話
                           (半紙)

「蘆萩秋」  ろてきのあき 

先日お邪魔した老人センターで、皆さまが母の添削を受けている間に書いてたもの。

朱墨は案外書きやすく。
それにしても墨とは印象が違うものだなぁと。

時に、朱墨と墨を適宜まぜて茶墨のようにして書いてみたり。
乾くと茶色の周りに朱墨が滲んできて、それなりにいい感じになることも。

私はもっぱら超濃墨を好む会にいたので、「滲み」に対する憧れもあり。

墨と紙との関係も奥が深いわけでして。
ちょっとづつ、その関係も探求していきたいものでござんす 

書の道も、果て無き道とな 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これだから書はやめられない

2010-09-02 | 書の話
                               (半紙)

金文の「實旨」

今日午前中は、書道教室。
最近、前よりも静かに学ぶ雰囲気になってきたような。
いえ、いつも皆さま楽しそうでよいのだけど、実はちょっと嬉しい

原本はこれ↓ 下のは拡大したもの。



初めはちゃんと形を臨書。
そのあと、ちょっと遊んでみる。
「實」の何ともいえないおどけた表情を出したくて。
「實」の顔は左向きなので、「旨」はそれに応えて右向きの表情にしてみたなり。

文字と文字の響き合いを見つけること、こんな嬉しい楽しいことはない

臨書は形を真似るだけじゃなくて、
そこから何を感じ、どう表現できるかが課題なり。

そして、半紙に二文字、三文字と文字の組み合わせを変えてみたり
紙の大きさ、縦横を変えてみたり・・・と、勉強の方法は無限なり。

これだから書はやめられないのであ~る

午後からは、炎天下ちょっとした運動を。
書道教室では、秋からのお仲間を募集中でして、そのちらし配りをば
なので、今日の更新はこんな時間に・・

どこかでご縁があるといいなぁ
教室の毎春の展覧会の模様は→ここをクリック
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

感激と遊びの時間

2010-08-26 | 書の話
                             (半紙1/2)

金文の部分「隹甲(子)」

いつ見ても何ともいえない表情の3つ目の宇宙人のような文字は「子」。
原本はこれ↓



金文は銅とか瓦に彫られた文字だから、本当は線の太さ、文字の間隔などは均等で
感情的、流動的ではなく、ほどよい緊張感をもったデザイン性が魅力であるような。

でも受け取る側の私が間に入ると、どうしてもそこに物語をつけたくなり。
「子」の一字だけでも、無限の表現の可能性を感じずにはいられない 

そんな感激と、遊びの時間があった頃が懐かしく。
いえいえ・・まだまだこれからも 

時間は、ないのではなくて、作るもの。
ぼちぼちと、次のことへ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文字の執事

2010-08-17 | 書の話
                               (半紙)             
千字文の一節『樂殊貴賤』

おっとりと楽しい感じに~と思って書いてみたなり。
細い線と太目の線を強調して、全体の印象は軽いんだけど
一線、一点、一画、終筆までじっくりと粘って書いたつもり 

「樂」「殊」「貴」と、「賤」の「貝」のそれぞれの最後の二画は
全体を意識しながら、表情を変えて・・。

私の場合、原本を見た瞬間、あるいは文字を見た瞬間に
その文字が一番自慢したい部分を、勝手に感じて
うまく表現できるか否かは別にしても
「はいはい・・」って感じで、書いてみたくなる 

これを猫の執事現象という。 なんちゃって 
猫がご主人さまで、私は執事・・ってことで。

時々お邪魔する 「またさん」の執事さん には、なんとなくこの気持ち
わかってもらえるような気がしているんですが 

私と文字とは、実はそんな関係なのであ~る。


お盆休み明けは、やたらと眠く 
連日追い上げ状態の炎暑、酷暑・・
皆さま・・熱中症にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。

ちちははよ、もったいないと言わず冷房つけて下さいよ・・
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏バテに効く造像

2010-08-10 | 書の話
                             (半紙)

龍門小品造像の臨書。

夏バテなのか、体が思うように動いてくれませぬ。
でもって、体の健康=心の健康ってことでして。。

そういうときは、敢えて造像のような力強いものを書いてみる。

あれこれ弱っている時は、いつぞや父に言われたような
ミミズが這ったようなものしか書けず・・だけど
そうもしてられない日常に、前へ進むきっかけをくれる書ってのもあるわけで

あ。原本はもっと凛々しく、逞しく。
でも今日はちょっとスキャンする気力ないので、また後ほど。

でもって、今日の造像にぴったりな1曲。 Sadeの  Soldier of Love

かっこいい~!

you tubeの埋め込みができないようなので、ここをクリックで曲へ

(あ、父母世代の皆さま、危なくないので大丈夫でござる  )
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本気は能動

2010-07-05 | 書の話
                            (半切1/4)

前回の書道教室で書いた甲骨文。
普段から半切の感覚を養えたら・・と、半切1/4のサイズも課題にしようかな、と

よく師が言っておられた。
半紙のお手本もらって、それを何枚書きましたなんてのは、子供でもできること。
本気で書を学びたかったら、そこから先のことを自分で探すべし、と 

半紙に四文字書いたら、今度は八文字、十二文字・・・。
文字の組み合わせを変えてまた四文字、八文字・・・。
半紙を横にしてみたり、紙の大きさを変えてみたり。
筆を変え、墨色を変え、紙質を変え・・。

その無限の舞台の上で、どれだけの書風が書けるか、
それには引き出しがたくさんなきゃだめだ、と。

引き出しを増やすには、ひたすら臨書することなり、とな 

本気は能動。
能動は衝動。

書を始めた頃の、突き動かされて書いていた感激を忘れずにいたいなぁ 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする