母の書
2011-09-17 | 漢詩
(半紙)
今日は母の書をば。
李白の五言絶句「静夜思」
牀前看月光 牀前(しょうぜん)月光を看(み)る
疑是地上霜 疑うらくは是れ地上の霜かと
挙頭望山月 頭(こうべ)を挙げて山月(さんげつ)を望み
低頭思故郷 頭(こうべ)を低(た)れて故郷を思う
解釈は・・・
寝室に差し込む月の光が明るくて
庭の土は霜かと・・
彼方を仰いで山月を想い
うなだれては故郷を想う って感じかな。
母とやっている書道教室も、今年で24年目。
最初からいらっしゃる方、最近始めた方とそれぞれですが、
松本芳翠の楷書基本帖、かなの基本を終えられたら、
古典の臨書と併せて、唐詩選の本から選んだ漢詩の創作も。
で、これはその母のお手本。
私は木簡や隷書、造像、甲骨文といった古い文字ばかり書いてきて、
行草からはずっと逃げ腰でして・・
でも最近、母の書を見ていると、こんなのが書けたらなぁ・・って
遅ればせながら、行草の勉強もがんばりまっす