心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
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求めて~ by 沙於里

塵と時間

2015-05-20 | 禅語・般若心経
                       「洗心」  (半紙)


禅語の洗心(せんしん)。心の塵を洗い落とすこと。

先日母に付き添った病院の待合室で、私と同じ年頃の女性が母親らしき方に
延々と小言を言っていらして。

どうやら息子さん一家と同居していらして、それなのにお嫁さんが
今の状態になるまで気づいてくれなかったことに対して、
もっと自分の主張をしないとだめでしょ、と。

ご高齢のお母さまは、うんうんと頷くだけでことばはなく。

他人事だと、どちらの気持ちもわかるなぁ・・と思いつつ、
小言を言うその光景は他人事とは思えなかったりして 

おそらく親にはいつまでも元気でいて欲しいと思う甘えから、
年を重ねてひとつふたつ、できなくなってきたことを
認めたくないというか、それでつい、小言をひとつふたつみっつ・・。

そんな日は、禅語の本を開くのでして 

というところでの、洗心。
はて、どうやって塵を洗い落とすのかいな、とも思うけど。

なんとはなしに、学生時代からその時の思いを書き留めてきたノートを開くと
そこには懐かしい自分がいて。

家族として共に過ごして来た時間の中には、
いいことも悪いことも、嬉しいことも悔しいこともあれこれ思い出にあり
その「時間」は、人生の一番の財産なのかも、とふと 

そう思うと、なんだか反対な気もするけれど、
心の塵は塵のままにして、歩いて行ってもいいような気がしてきます

あ、「時間」は塵じゃないけどね。
塵も積もれば・・ってことばもあるわけだし 

コメント (2)
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