どこかの書展で見かけた句でした。
鉄の樹なんて、ないですよね。
その樹が開花するってどういう意味?と興味深く、調べてみました。
鉄でできた花が開くわけがないので、いつまで経っても見込みがない喩え
だそうです。禅語として、真に己を忘じたときのことをいうともありました。
私は、「心閉ざさず 咲いてみて 鉄の花」というイメージで書いてみました。
'06年の作品です。
書の本当の楽しさは、ただきれいな文字を書くことではなく、
書く人の心や思想が「表現」できることだと思います。
書は人なり~とよくいいますが、まさに臨書(古典を真似て書くこと)でも
創作でもどんな書体を書いても、そこにはその人らしさが見えてきます。
名前がなくても、あ、これはあの人の作品だ~とわかるような書が書きたいです。