二〇二四年十二月十七日(火)。
早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。
朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。
昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。
夕食(午後六時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。
夕食の前は必ず飼い主のふくらはぎを頭で「ごん」してから自分の食事にとりかかるタマ。
タマさん、いつものそれは「いただきます」なのかな。
ご飯の時はね。でも「ごん」にはもっといろんな意味があるよ。一番多いのは遊んでほしい時だけど。
みたいだね。ちなみに「いただきます」はするけど「ごちそうさま」は何でないの?食べた後いつも一度は廊下へ出てくよタマ。廊下は冷えるってのに。で、すぐ戻ってくる。
タマ自身もよくわかんないんだ。テリトリーが気になるのかな。それにしては中途半端だよね我ながら。人間語でいう手持ち無沙汰ってやつだよ多分。
洗い物を済ませると二階へ付いてくるようになった。
そうなんだ。飼い主がここんとこずっとテクノ聴かせながら遊んでくれる時間帯だから。飼い主の部屋、いろいろ置いてある。古いCDの帯とか。どうしてこれまで隠してたのさあ。
隠してなんていないよ。相変わらず人聞きが悪いな。ところでタマの言ってる帯ってこれかい?今やどこにも売ってないCDの帯。束にして保管してる。なかには売れ続けてるのもあるよ、デクスター・ゴードンとかマル・ウォルドロンとか。ちなみにマル・ウォルドロンのこのCDに入ってる二曲目のタイトルは「キャット・ウォーク」って言うんだ。聴いてみるかい?
うん。
どうだい?
ブルースじゃん。
いや、ジャズなんだ。
ブルースじゃん。
いやいやジャズなのさ。
怪しいなあ、どう聴いてもブルースの響きだとおもうけど~。
どっちかっていうと泥くさいピアノだから。そんでこれ、マル・ウォルドロンのソロ・アルバムなんだけどソロより他のプレイヤーのアルバムで脇役に徹してるアルバムのほうが味がいいって評価もあるわけ。実際のところ一曲目に有名な「レフト・アローン」が入ってて日本で人気のジャッキー・マクリーンがアルト吹いてる。いっときはそれで売れたってこともあったし。脇役やらせるととっても上手いアーティストのひとりなのは確かでね、でもソロやると延々ブルースになっちゃってそのまんまブルージーに終わってしまう癖みたいなのはあるよね。
そんなもんですか。
で、「ごん」の意味はどうなったのかな。
黒猫繋がりの楽曲はノン・ジャンルな世界へ。ウール&ザ・パンツ。年末年始の大掃除は師走にまとめてじゃなく一年間通して少しずつやっていくスタイルなので十二月に入ったからといってさほど慌てる必要はない。なので多少なりともいつも世の中とずれているわけだが、そうすることでこんな音楽にもゆっくり耳を傾けて体を休める機会が持てるという利点がある。