サッカーの日本代表の試合が、きょうは女子、きょうは男子と、毎日のように行われていて、しかも、そのすべての試合で日本が勝っている と、なかなか楽しい日々が続いています。
で、きのうの女子のロンドンオリンピック予選をビデオで観ると、なんと観客の少ないこと…
あまりに観客が少ないものだから、ピッチ上の選手に対するベンチからの声援や指示がよく聞こえることといったらありません。
報道によると、開催地の住民も、大会に対する関心はかなり薄いようです。
そんな中国で、どうしてオリンピック予選をやっているのでしょうかねぇ…
(こちらの報道によると、日本で開催するチャンスがあったものの、「客が入らない」と開催地立候補が見送られたらしい)
以前から、中国のサッカー「ファン」も選手も、どこか勘違いしているのではないかと思っていました。
そんなおり、元日本代表の監督のトルシエ氏が、
中国人はまだ健全なサッカー環境について分かっていない
と発言したという記事(こちら)を読んで、我が意を得たり でした。
引用しましょう。
中国日報は8日、中国サッカーリーグの監督に就任して3カ月が経過したフィリップ・トルシエ元日本代表監督へのインタビュー記事を掲載した。トルシエ氏は「中国人はまだ健全なサッカー環境について分かっていない」と語った。
「サッカー環境」についてトルシエ氏は「人々が道路や街角でサッカーという運動の存在を感じられること」と定義した。そして、中国国内で行われる国際試合やリーグ戦では驚くほど観衆の数が少ないと語った。
その理由は単に実力がないことだけではなく、「観衆のほとんどがサポーターであり、映画やコンサートに出かけるのと同じ感覚でサッカー観戦する人がいない」ことにもあると指摘。「チームと同じユニフォームを着た人だけでなく、試合をパフォーマンスの場とすることでより多くの人をスタジアムに呼びいれるべき」とし、日本はこの点で非常に優れておりサッカー発展につながったと紹介した。(以下略)
トルシエ氏の発言に加えるならば、中国のサッカーが「カンフー・サッカー」と言われるように、「当たりの強さ」とラフプレーを混同しているのではないかというプレイスタイルもまた問題でしょう。
あんなサッカーは第三者が観てもちっとも面白くないし、第一、美しくない
あんなのを「サッカー」だととらえてしまうと、応援するチームの試合しか観る気がしないのも当然でしょう。
なんとも不幸な話です