「登って下っての四国旅行記(その16・徳島編③)」のつづきです。
私、以前から「名画を陶板に焼き付けた複製だけを展示する美術館」があると聞いたことがありました。
「複製ねぇ~」と興味を惹かれなかった私ではありますが、その「名画を陶板に焼き付けた複製だけを展示する美術館」が鳴門海峡のすぐ近くにあるというので、今回の四国旅行の旅程
に組み込んでみました。
それが、私がうず潮見物に選んだ「うず潮汽船
」の乗り場から徒歩
数分
の至近距離にある大塚国際美術館
です。
大塚国際美術館の入口は、美術館というよりもシティホテル
みたい
前夜、夕食を摂ったレストランでウェイターさん
と会話していて、
「大塚国際美術館は、料金は高い
ですけれど、観る価値
はあると思いますよ」
とアドバイスを受けておりまして、「高いって、どれだけ高いんだろう」と思っていたのですが(そんなことも事前に調べていませんでした
)、券売機の前に立って初めて知った大塚国際美術館
の観覧料
は3,240円(税込)
確かに高い…
記録を辿ると、これまでの美術館・博物館のたぐい1ヶ所の観覧料で一番高かったのは、2008年のGWに訪れた(記事はこちら)足立美術館の2,200円(消費税5%込)でしたから、群を抜く
高さです
正直、迷いました。
複製しか展示されていない美術館を観るために3,240円(税込)も払ってよいものかと…
一方、往復で1,420円の運賃と2時間
を費やして鳴門までやって来て、うず潮
見物だけで引き上げるのももったいない
とも思ったりして…
結局、大塚国際美術館を見物することにしました。
なんというボリュームでしょうか
「展示作品リスト」はA4サイズにビッシリと16ページもあります
しかも、どこかで見たことのある作品がこれでもか とばかりにどっさり
と展示されていました。
私、「名画を陶板に焼き付けた複製だけを展示する美術館」をナメておりました。
「名画のカタログみたい」といえないこともありませんけれど、再現性の高さ(途中から陶板であることを忘れてしまう)と、すべてが原寸大であることが、大塚国際美術館
を唯一無二の美術館にしていると思いました。
まず、のっけから口がぽかぁ~ん…
システィーナ礼拝堂です
ミケランジェロによる天井画と壁画「最後の審判」が、実寸大で再現されています
かの有名な、エデンの園を追われるアダムとイヴ
ここはどこ? ってヤツです
これを観られた、この空間に足を踏み入れることができた
だけで、なんだか元を取れた気分
でした。
こんな「空間の再現」はこの作品に留まらず、ポンペイ遺跡の秘技の間とか、
パドヴァにあるというスクロヴェーニ礼拝堂の夜空のような天井もステキ
でした。
それにしても、スゴイ… としか言いようがありません。
世界中(アジアを除く)の美術品を概観できると思えば、超巨大
な美術館ながら、歩き回るのも楽に思えるかもしれませんな。
きょうはあまりにも良い天気ですので、ここいらでブログ書きを中断
して出かけることにしましょ
つづき:2014/10/26 登って下っての四国旅行記(その18・徳島編⑤:最終回)