だいぶ前にWOWOWで録画していた「新幹線大爆破」を観ました。
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公開(1974年)から35年も経つ映画について「ネタバレ」がどうこう言うのもなんですが、Wikipediaには詳細ストーリーが載っていますのでご注意を
この映画が作られた1970年代といえば、パニック映画大流行の時期でした。'70年の「大空港」に始まって、10月29日の「まるで映画のような奇跡!」で触れた「ポセイドンアドベンチャー('72年)」とか、「大地震('74年)」とか、「タワーリング・インフェルノ('74年)」とか、随分作られました。'70年代後半は、さすがにネタ切れなのか、凡作が増えてきて、下火になってしまいましたっけ。それでも、「ブラック・サンデー('77年)」は、ハラハラドキドキの大傑作、お薦めです。
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話を「新幹線大爆破」に戻しまして、こりゃ、面白い映画です お薦めです
国鉄(当時)の協力が得られなかったとかで、ちゃっちいミニチュア撮影が混じっているところや、音楽がベタなこと(あのシーンでワーグナーはないだろ)が盛り下げてくれます
が、それでも、かなり良くできたサスペンス映画に仕上がっていると思います。
ただ、上映時間が153分というのは長すぎます。Wikipediaによれば、
後に短縮版である『Crisis Express 109』がフランス等海外に輸出されているが、上述のような犯人側のエピソードは割愛されており、単なるテロリストとして扱われている。
そうで、フランス語版100分、英語版115分にまで短縮されているのだとか。これはこれで作品が薄くなってしまいそうですが、もうちょいとうまく編集できていれば、「ハラハラドキドキ、時々しんみり」度が上がったような気がします。
それはさておき、この作品は、封切り当時よりも、今観る方がかなり楽しめる気がします。今は亡き俳優さんとか、めったに見かけなくなった俳優さんとか、今や大看板の若かりし頃の姿を見ることができます。とにかく大物俳優・人気俳優が惜しげもなく「総ざらえ」的に登場
また、新幹線に車掌さんが大量に乗務していたり、運転士2人乗務だったりと、当時の国鉄のユルユル状況が感じられます。特に、副運転士(若き日の小林稔侍だ
)ときたら、新幹線が発車して210km/hに落ち着いたところで、運転士(脂ぎっしゅ
な千葉真一)に「どうぞ
」と陶磁器のカップ入り
でコーヒーを供するのが最重要任務のように見えます。せめて、司令所からの通信は最初にお前が受けろ
(運転士が運転しながら受話器を取るのですよ)と突っ込みたくなりました。
「新幹線に爆弾を仕掛けたという電話があった」と伝えられた運転士が、平然と「またですか
」と言い放つシーンは笑えました(この作品で唯一の「笑いどころ」かも)。当時はそんないたずら電話が多かったのでしょうねぇ。最近はどうなのでしょうか。
ところで、この作品で、宇津井健さんが、パニック映画に欠かせない役どころ「冷静沈着かつ強い責任感と優れた判断力を併せ持つ」運転司令室長を好演しています(そういえば、主犯役は高倉健さんだから、ダブル健さん)。
彼を見ていて思いだしたのが、このフレーズ。
宇津井健氏は神経痛
ご存じの方もいらっしゃるとおもいますが、「うついけんしはしんけいつう」と、回文(上から読んでも下から読んでも同じ文)になっています。失礼しましたぁ~
回文のことは、いつか取り上げたいと思っています。
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