新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

新幹線大爆破←映画です

2009-11-08 11:52:52 | 映画

だいぶ前にWOWOWで録画していた「新幹線大爆破」を観ました。

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公開(1974年)から35年も経つ映画について「ネタバレ」がどうこう言うのもなんですが、Wikipediaには詳細ストーリーが載っていますのでご注意を

   

この映画が作られた1970年代といえば、パニック映画大流行の時期でした。'70年の「大空港」に始まって、10月29日の「まるで映画のような奇跡!」で触れた「ポセイドンアドベンチャー('72年)」とか、「大地震('74年)」とか、「タワーリング・インフェルノ('74年)」とか、随分作られました。'70年代後半は、さすがにネタ切れなのか、凡作が増えてきて、下火になってしまいましたっけ。それでも、「ブラック・サンデー('77年)」は、ハラハラドキドキの大傑作、お薦めです。

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話を「新幹線大爆破」に戻しまして、こりゃ、面白い映画です お薦めです

国鉄(当時)の協力が得られなかったとかで、ちゃっちいミニチュア撮影が混じっているところや、音楽がベタなこと(あのシーンでワーグナーはないだろ)が盛り下げてくれますが、それでも、かなり良くできたサスペンス映画に仕上がっていると思います。

ただ、上映時間が153分というのは長すぎます。Wikipediaによれば、


後に短縮版である『Crisis Express 109』がフランス等海外に輸出されているが、上述のような犯人側のエピソードは割愛されており、単なるテロリストとして扱われている。


そうで、フランス語版100分、英語版115分にまで短縮されているのだとか。これはこれで作品が薄くなってしまいそうですが、もうちょいとうまく編集できていれば、「ハラハラドキドキ、時々しんみり」度が上がったような気がします。

   

それはさておき、この作品は、封切り当時よりも、今観る方がかなり楽しめる気がします。今は亡き俳優さんとか、めったに見かけなくなった俳優さんとか、今や大看板の若かりし頃の姿を見ることができます。とにかく大物俳優・人気俳優が惜しげもなく「総ざらえ」的に登場

また、新幹線に車掌さんが大量に乗務していたり、運転士2人乗務だったりと、当時の国鉄のユルユル状況が感じられます。特に、副運転士(若き日の小林稔侍)ときたら、新幹線が発車して210km/hに落ち着いたところで、運転士(脂ぎっしゅ千葉真一)に「どうぞ」と陶磁器のカップ入りでコーヒーを供するのが最重要任務のように見えます。せめて、司令所からの通信は最初にお前が受けろ(運転士が運転しながら受話器を取るのですよ)と突っ込みたくなりました。

「新幹線に爆弾を仕掛けたという電話があった」と伝えられた運転士が、平然とまたですか」と言い放つシーンは笑えました(この作品で唯一の「笑いどころ」かも)。当時はそんないたずら電話が多かったのでしょうねぇ。最近はどうなのでしょうか。

   

ところで、この作品で、宇津井健さんが、パニック映画に欠かせない役どころ「冷静沈着かつ強い責任感と優れた判断力を併せ持つ」運転司令室長を好演しています(そういえば、主犯役は高倉健さんだから、ダブル健さん)。

彼を見ていて思いだしたのが、このフレーズ。


宇津井健氏は神経痛


ご存じの方もいらっしゃるとおもいますが、「うついけんしはしんけいつう」と、回文(上から読んでも下から読んでも同じ文)になっています。失礼しましたぁ~

回文のことは、いつか取り上げたいと思っています。

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