「紀伊半島旅行記(その22:伊勢2日目編 その5)」のつづきは、二見での「掘り出し物」、賓日館(ひんじつかん)のこと。
まず、「順路の矢印」に沿って、いかにも「貴賓の館
」の風が漂う階段を昇り2階へ。
この階段の親柱に彫られた「カエル」よりも、
階段に使われているケヤキ(だと思う…
)の美しい杢目に目
を奪われた私でした。
ちなみに親柱に彫られたカエル、説明板によれば、
階段親柱に彫られている「二見かえる」の作者は板倉白龍です。
白龍は有名な彫刻家「橋本平八」の弟子で、倭姫命像を千体以上彫ったことで知られ、院展でも入選しています。
この蛙は親柱と同じ楠の一木に彫られていて、後で取り付けたものではありません。(中略)ちなみに「二見かえる」は縁起のよい「無事かえる」との語呂合わせから二見興玉神社祀神・猿田彦大神のお使いのように扱われ、二見のシンボルともなっています。
だそうですが、板倉白龍さんも、橋本平八さんも、私にとっては初めてお聞きする名前です…
さて、2階での最初の見学ポイントは「翁の間」こと中広間でした。
「中広間」にしてこの広さ、「大広間」はどんな広さなんだろうか…と思っていたら、その「大広間」は、広さもさることながら、その豪華絢爛
さ(趣味が良いとは言えないかもしれないけれど…
)に圧倒
されたのは、「ムダな動きが多かったけど収穫もあった一日」に書いたとおりです。
いわゆる「折上格天井」ってヤツです
そして、温泉ホテルなどの大広間にはつきもののステージがまた…
「松」の図が能舞台を彷彿とさせますが、それだけではなく、
この舞台の下には、多くの能舞台がそうであるように、6つの大きな甕(かめ)が据えられています。これには、必要な音だけを反響させる効果があります。また、床板には檜、天井板には反響した音が柔らか味を増すように桐が使われています。
だそうです。
このステージの対面には、上に載せた写真でもお判りのとおり床の間があったのですが、ちょいと幅がありすぎて、間が持たないって感じでした。
でも、違い棚に使われている金具を観ると、細かなところまで気合い
を込めて建てられたものであることが察せられます。
それでいて、廊下にもシャンデリア…
この記事を以て「伊勢2日目編」を完結させようと思ったのですが、終わりません
心ならずも、もう1編、書き続けることにします。
そうそう、この賓日館の大広間を含む各部屋は、会合などで利用することができるようです。
もっとも、大広間で宴会
ができるかどうかまでは調べておりません
気になる方は、直接、賓日館へお問い合わせくださいませ
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