きょうのニュースで、「世界記憶遺産」という聞き慣れない言葉が流れていました。
なんでも、山本作兵衛さんという方が筑豊炭田での生活を描いた絵や文章
がユネスコの「世界記憶遺産(Memory of the World)」というものに登録されたのだとか。
小学校の頃だったか、中学校の頃だったか(あやふや…)、教科書か参考書か事典で(ますますあやふや…
)、炭鉱での大変な労働を描いたこの絵
を見た記憶があります。
私のように、この絵を教科書か参考書か事典で見たことのある人は少なくないと思います。
この絵を描いたのが、山本作兵衛さんという方なんだとか。
「世界記憶遺産」がどんなものか判らないまでも、「世界の遺産」に認定されたのだろうということで、とりあえずめでたいことだと思いました。
で、「世界記憶遺産」とは何ぞや?ですが、地元紙・西日本新聞によりますと、
文書や楽譜、映画フィルムなど歴史的資料の保護を目的に、1992年にユネスコが創設。影響力や希少性などを審査し、隔年で選ぶ。登録は、フランスの人権宣言やベートーベン交響曲第9番の自筆譜、アンネの日記など、今回の45件を含め計238件。山本作兵衛の炭鉱記録画が日本初の登録となる。政府申請に限る世界遺産と違い、自治体や個人でも申請が可能。条約に基づいて登録する世界遺産と違い、登録の判断基準が不明確などとして、文部科学省は積極的に申請を行ってこなかったが、著名な資料の登録が続いたことなどから姿勢を転換。11日、藤原道長が書いた日本最古の自筆日記とされる「御堂関白記」など国宝2件を申請すると発表したばかりだった。登録後、作品の移動制限などはないが、保護に一層の責任が生じることになる。
だそうです。
これまでに200件弱が登録されていながら、日本からは今回が初めての登録ですと。
どうりで聞いたことがなかったわけです。
西日本新聞の記事にも「登録の判断基準が不明確などとして、文部科学省は積極的に申請を行ってこなかったが」と書かれている文科省の対応について、朝日新聞がかなり興味深い記事を載せていました。
文科省は2004年ごろ、国宝などの中から推薦を検討したが、文化庁側から「国宝の順位付けにつながるのは良くない」との慎重論が出て、選定を見送った。
ある政府高官は「文化庁は文化財を価値付けし、秩序を作ってきた。それを荒らされたくないという意識が出た」と指摘する。
う~む…
でも、この記事では、「文科省に文化庁が横やりを入れた=邪魔をした」っぽくなっていますが、外局(文化庁)が本省(文科省)の邪魔をすることなんてあるのでしょうか?
私が邪推するに、文化庁が慎重論をとなえたところ、文科省も「そりゃそうだ。無難に行きましょう」と、積極的に同調したのではなかろうか。
まぁ、その辺は私の臆測でしかないわけでして、忘れてくださいまし
そんなことよりも、ユネスコの「『世界記憶遺産』国際諮問委員会」が、山本作兵衛さんの作品群を含む45件を新たに「世界記憶遺産」として登録することを決定したのは昨日5月25日。
昨日5月25日といえば、MISIAのニューシングル「記憶」の発売日でした。
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記憶(初回生産限定盤) 価格:¥ 1,300(税込) 発売日:2011-05-25 |
記憶 価格:¥ 1,223(税込) 発売日:2011-05-25 |
「偶然」と簡単に片付けるのは難しいと思います。
私は声を大にして、いや、文字を大にして書きたい
5月25日は「記憶の日」だ
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