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●北電泊原発再開の妥当性と今後への影響

2011年09月21日 00時01分08秒 | Weblog


videonews.comでの神保哲生さんと萱野稔人さんの議論http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002024.php)。

 (いろいろあって、1週間前に)引き続き、泊原発再開問題について。今後の原子力発電再開への影響などについて。
 第一の突破口オウンゴールで逃した後、泊原発は点検中(調整運転中、実質的な稼働中)の原発を営業運転に切り替えただけとはいえ、やはり第2の突破口をクリアすることで、今後の運転再開や建設再開、新規開発への外堀を埋めることに少なからず貢献していることは確かだ。また、原子力癒着ムラの住人が作成・実施するストレステストにどれほどの意味と効果が期待できるか、を考えると、これまた悲観的な気分になる。

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http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002024.php

ニュース・コメンタリー (20110820日)
泊原発再稼働の妥当性を考える

 北海道泊原子力発電所の3号機が、福島第1原発事故以降、全国の定期定検中の原発で初めて営業運転を再開したが、われわれはこれをどう受け止めるべきなのか。
 泊3号機については、311日の震災発生前の段階ですでにフル稼働状態で臨界に入っていたことから、政府はこれは再稼働に当たらず、ストレステストの1次評価の対象外とした。そして、以前から再稼働に前向きな姿勢を見せていた高橋はるみ北海道知事が営業運転を認め、37日から調整運転に入っていた泊3号機は817日に正式に営業運転を開始した。
 政府の新しい方針では、定期点検を迎えた原発は、起動準備が整った段階でストレステストの1次評価を受け、そこで再稼働の可否が判断されることになっていた。そのため現在全国で54基中32基の原発が定期検査のために停止したままになっている。しかし、すでに実質的に再稼働していた泊3号機だけは1次評価の対象とせずに、例外的に稼働を認めた形だ。
 これが定期点検のために停止中の原発再稼働の先例になるとの指摘があるが、それは疑問だ。
 泊は福島の原発事故発生の段階ですでに稼働していた。実際311日に臨界に達し、電力も供給していた、いたって例外的な事例だった。今回の泊の営業運転の再開というのは、行政上の名目が調整運転から営業運転に変わったに過ぎない。それ以外の原発については、調整運転を始める前にストレステストが義務付けられている
 例えば、泊の前に再稼働が取りざたされ玄海原発は大きく事情が異なる。玄海原発の場合は完全に停止中で、これを再稼働するということは、これから核燃料を注入した上で調整運転に入り、そして営業運転へ向かうことを意味する。
 今回の泊3号機の再稼働は、定期点検で停止していた原発の再稼働の先例という意味よりも、むしろこれが特殊な事例とすることで、ストレステストの重要性がよりクローズアップされる結果となった。
 しかし、仮に基準を作った段階ですでに実質稼働していたからとはいえ、重大事故が起き得ることに変わりはない。泊周辺には活断層の存在も指摘され、原子力安全・保安院原子力安全委員会による最終検査結果の二重チェックが、全く形ばかりのものであることも明らかになったばかりだ。
 泊原発3号機営業運転再開をどう見るかを、ジャーナリストの神保哲生と哲学者の萱野稔人が議論した。
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コメント
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