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●九州電力指定の第三者委員会の報告を否定して、自社の立場を危うく?

2011年10月16日 03時04分53秒 | Weblog


asahi.comより(http://www.asahi.com/national/update/1014/SEB201110140010.html)。

 地元の新聞ではかなり大きく取り上げられている。北海道電力でも同じような構図で、道知事のやらせ関与を否定しているとの小さな記事もあった。

 反省なく、形式的に謝ればよいという訳ではないですが、やらせ問題の解決をより複雑にし、九州電力だけでなく、佐賀県知事の立場をも危うくしていないか? ドツボにハマってしまう行為だと思うのですが・・・。折角の郷原信郎さんの種々の警告なのに、九電は何をやっているのだろう。原子力ムラの長きに渡る悪しき行いの一つで、氷山の一角でしょうから、一朝一夕に急激に体質が変わることはないのでしょう。3.11のあの人災を他人事のようにしか考えていない、としか思えません。「辞表を提出していた真部利応社長は原発の再稼働に道筋をつけることなどを理由に当面は続投」という部分に如実にそれが出ていますし、原子力ムラや自社・自身の保身やゼニ儲けしか考えていないことが分かります。さて、枝野経産相は表面上は立腹しているフリをしているようだが、うやむやにしてしまうのではないか、と私は予想するが如何?
 でも、今ささらあれ(第三者委員会)はあれ、それ(経産省への報告)はそれで済む訳がない。


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http://www.asahi.com/national/update/1014/SEB201110140010.html

201110141122
九電、佐賀県関与を否定 「やらせ」問題最終報告

 九州電力は14日午前の臨時取締役会で、「やらせメール」問題の最終報告書をまとめた。玄海原子力発電所が立地する佐賀県のやらせへの関与を認めず、第三者委員会(委員長=郷原信郎弁護士)の調査結果の核心部分を否定した。役員らの報酬カットは決めたが、辞表を提出していた真部利応社長は原発の再稼働に道筋をつけることなどを理由に当面は続投する。

 不祥事を起こした企業が、自ら設置した第三者委の指摘を否定するのは極めて異例。やらせの実態を明らかにすることより、原発の再稼働をにらんで佐賀県をかばうことを優先したかたちで、報告書を受け取った経済産業省がどう対応するかが焦点になる。

 第三者委は委員4人とは別に、17人の弁護士チームが延べ約120人の関係者から聞き取りするなどして実態を調べ、9月末に調査結果を提出した。

 真部社長は取締役会終了後、高原一郎・経産省資源エネルギー庁長官に報告書を提出した。真部社長は記者団に対し「社長の個人的な考え方だけで辞めることはできかねる」と述べ、続投する意向を示した。
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コメント
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