Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●「はだしのゲン」中沢啓治さん、亡くなる

2012年12月26日 00時00分07秒 | Weblog


asahi.comに出ていた訃報(http://www.asahi.com/obituaries/update/1225/OSK201212250011.html)、および、東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012122590135447.html)。

 当時、小学校の先生が「はだしのゲン」を教室に備えてくださっていた。青木先生、有難うございました。それが無ければ、出会っていなかったかもしれません。興味も持たなかったかもしれません。多くの同級生が幼いながらも、真剣に読んでいた記憶があります。
 中沢啓治さんに感謝し、ご冥福をお祈りすると同時に、「原子力=核」の思いを新たにしました。

  『●嘘吐きと本音
  『●破綻した核燃サイクル: なぜ核分裂性プルトニウムをため込むのか?
  『●「原子力」と「核」、言葉は違えど「原発=原爆」である
  『●小出裕章さん、核=原子力は「違憲」という視点

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http://www.asahi.com/obituaries/update/1225/OSK201212250011.html

おくやみ・訃報
2012年12月25日8時22分


漫画家の中沢啓治さん死去 「はだしのゲン」作者

 自分の被爆体験を元にした漫画「はだしのゲン」で有名な漫画家・中沢啓治(なかざわけいじ)さんが19日、肺がんのため、広島市内の病院で死去した。73歳だった。葬儀は本人の意向で行わなかった。

 中沢さんは広島市出身。6歳の時、爆心地から1.3キロの同市内の国民学校前で被爆。父と姉、弟を失い、直後に生まれた妹もまもなく亡くなった。中学卒業後、漫画家を志して上京。1963年のデビュー当初は原爆体験を秘していたが、66年の母の死への憤りをきっかけに、初めて原爆を題材にした作品「黒い雨にうたれて」を発表した。

 73年に、週刊少年ジャンプ(集英社)に連載を始めた自伝的作品「はだしのゲン」は単行本だけで650万部を超すベストセラーになり、10カ国語以上に翻訳された。2009年には「ゲン」を含む全作品の原画を広島平和記念資料館に寄贈。近年は白内障で漫画の筆を折ったが、被爆体験を語る講演に精力的に取り組んでいた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012122590135447.html

核廃絶 ゲンに託す 中沢啓治さん死去
2012年12月25日 13時54分

 原爆投下後の広島を生きる少年を描いた「はだしのゲン」で知られる漫画家の中沢啓治(なかざわ・けいじ)さんが、肺がんのため十九日午後二時十分に広島市内の病院で亡くなっていたことが二十五日分かった。七十三歳だった。広島市出身。自宅は埼玉県所沢市。近親者のみで家族葬を済ませた。喪主は妻ミサヨさん。 

福島第一事故でも訴え 人間、制御できない

 中沢啓治さんは晩年、がんなどに苦しみながらも、作品で訴えた原爆の悲惨さを教訓として伝える活動を精力的に続けた。昨年三月の東京電力福島第一原発事故後には、本紙の取材に「まだまだ人間が制御できるレベルではない。つらくても、記憶と、建物などの跡を子々孫々に伝えていかなければ」と訴えていた。

 二〇〇八年の本紙インタビューでは、原爆投下直後の広島で腕の皮膚を垂らして歩く人らを見た体験を証言。戦後に母親が亡くなった際、ぼろぼろの遺骨を見て原爆や戦争への怒りが噴き出したと、「はだしのゲン」執筆の動機を語った。

 「はだしのゲン」の魅力では、一生懸命に生き抜く人の姿を描いた点を挙げ、「何回踏まれても大地に根を張り真っすぐに伸び、豊かな穂を実らせるがテーマ」などと話していた。

 昨年八月、広島市の平和記念式典に初めて出席した。その直前には、福島第一原発事故の放射性物質流出を恐れる被災者を、放射能を含む黒い雨にぬれて「いつ病気になるのか」と不安を抱えた自身と重ねながら、「黒い雨は今も世界に降り続けているんです」と、核利用がなくならない状況を嘆いていた

(東京新聞)
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