『田中龍作ジャーナル』の記事【「絶望の裁判所」 元判事が司法の腐敗を告発する】(http://tanakaryusaku.jp/2014/02/0008840)と、
gendai.netの記事【元最高裁調査官が暴露 「裁判員制度が司法をダメにした」】(http://gendai.net/articles/view/newsx/148374)。
「元最高裁調査官で明大法科大学院教授の瀬木比呂志氏の著書「絶望の裁判所」(講談社)が話題だ。本書では、キャリア33年のベテラン裁判官だった瀬木氏が、3月末での退官を発表した最高裁判所長官の竹崎博允氏が主導した司法制度改革の“利権″をバクロ・・・・・・だが、瀬木氏は、「制度によって刑事裁判が脚光を浴び、刑事系の裁判官や書記官の増員につながったことにも注目すべきだ」」・・・・・・裁判員制度についての『最高裁やらせタウンミーティング事件』を挙げるまでもなく、司法制度改革どころか、司法の腐敗。
『●『官僚とメディア』読了(3/3)』
「「・・・産経新聞・・・が最高裁と共催した裁判員制度の
タウンミーティングでサクラを動員・・・」(p.180)。保坂展人元議員
(p.182、203)。「次々と明らかになる最高裁のデタラメな契約実態に、
委員席からは驚きと失望のため息が漏れた。国民が「法の番人」
として信頼を寄せてきた最高裁のエリート裁判官たちの正体は、
こんなにもお粗末なものだったのか」(p.203)。政治評論家の
森田実さん(p.186)。パックニュース方式。「・・・産経大阪本社には
五段広告三回分の料金として、八百万円近いカネが入る。サクラに
日当を払っても十分儲かる仕組みなのである」(p.194)。
「刑事裁判の迅速化と効率化だけが強調され、企業法務に携わる
弁護士を大量に増やすという意図が明確だった。早い話が
小泉政権時代に進められた規制緩和・構造改革路線の司法版で
ある。
そのためか、被告が無罪を主張すると一年でも二年でも身柄を
拘束され続ける「人質司法」や、冤罪の温床とされる代用監獄を
なくそうとする姿勢はまったく見られなかった」(p.204)。
司法とメディアの深い闇。森喜朗元首相(p.207)」
冤罪も見抜けず、警察・検察にべったりな裁判所。裁判所の頂点・「法の番人」最高裁ですら腐っているのですから、裁判所が自らの力で司法制度を改革するなんて絶望的。
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【http://tanakaryusaku.jp/2014/02/0008840】
「絶望の裁判所」 元判事が司法の腐敗を告発する
2014年2月27日 19:42
(瀬木比呂志・元判事。「私の場合(退官して)学者になったので
裁判所を批判できるが、弁護士になっている人は口をつぐむ。
判決で報復されるから」。=27日、日本外国特派員協会 写真:筆者=)
やはり日本は法治国家ではなかった。元判事が実際のケースと実名をあげて司法の腐敗を告発した「絶望の裁判所」が20日、刊行された。著者の瀬木比呂志・元判事がきょう、日本外国特派員協会で記者会見した。
瀬木氏は判事を30年余り務め、最高裁事務総局に2度に渡って勤務した。裁判所の裏の裏まで知る人物と言えよう。
司法の実態を知り尽くした元判事は日本の裁判所を「旧ソ連の全体主義」に たとえる。「裁判官たちは収容所に閉じ込められている」と話す。収容所とは徹底したヒエラルキーに支えられた官僚体制のことだ。瀬木氏によれば、ピラミッドの頂点にいるのは最高裁事務総局だという。
事務総局が人事を支配しているため、裁判官たちは事務総局にニラまれる判決を書かなくなる。瀬木氏はこうした裁判官をヒラメ(上ばかりを見ている)と揶揄する。
問題を深刻化させているのはヒラメ(裁判官)の質の劣化だ。瀬木氏は具体例をあげながら「裁判官の性的非行は裁判所の腐敗のあらわれ」と述べた。
最高裁事務総局は国の政策に異論を唱えるような判決を嫌う。劣化し上ばかりを見ている「ヒラメ裁判官」は盲目的に最高裁の判例に沿った判決を出す。個別の事情を考慮することなく、だ。その結果「これが国家賠償請求でなくて一体何が国家賠償請求になるというのか?」といった訴えまで棄却するケースもあった。
(東京地裁、高裁などが入る高層ビル。裁判所は国民の財産と
正義を守るものではなくなりつつある。手前の赤レンガは法務省。
=写真:筆者=)
筆者は小沢一郎・民主党代表(当時)を政治資金規正法違反で強制起訴した「第5検察審査会」について質問した。瀬木氏は米軍基地をめぐる裁判で米国大使館の大使・公使に情報を流していた最高裁判事の実名をあげ、「日本の司法は裏側で不透明なことをしている」と明言した。
原発の運転差し止め訴訟は原告の連敗続きだが、下級審で2件だけ勝訴している。これについて瀬木氏は「勝訴の判決文を書くのは相当な勇気と覚悟がいることは間違いない」と話した。人事で不遇の扱いを受けることが明白なため、どの裁判官も自分の将来を考えて原告勝訴の判決は書かないのだ。(記者会見後、筆者とのやりとりで)
「日本の裁判官の社会は目に見えないルールの支配が強固。それを破った場合の罰は厳しい」と瀬木氏。国民のためではなくひたすら身内の論理で判決が左右されているのである。まさに「絶望の裁判所」である。
「日本の司法はリフォームされなければいけない。さもなくば人々は訴訟を起こさなくなる」。瀬木氏は記者会見の最後をこう締めくくった。 “ このまま放置しておくと日本は暗黒社会になる”こう警告しているようでならなかった。
◇
本稿は日本外国特派員協会での会見と瀬木氏の著書「絶望の裁判所」をコンパイルしています。
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【http://gendai.net/articles/view/newsx/148374】
元最高裁調査官が暴露 「裁判員制度が司法をダメにした」
2014年3月1日 掲載
元最高裁調査官で明大法科大学院教授の瀬木比呂志氏の著書「絶望の裁判所」(講談社)が話題だ。本書では、キャリア33年のベテラン裁判官だった瀬木氏が、3月末での退官を発表した最高裁判所長官の竹崎博允氏が主導した司法制度改革の“利権″をバクロしている。
竹崎氏が主導した裁判員制度は、任命された人に拒否権がないことや法律の素人による量刑のブレといった問題が指摘されている。しかも、「評議の秘密その他の職務上知り得た秘密」を漏らした裁判員は懲役刑。米国の陪審員のようなある程度の自由も与えられていない。だが、瀬木氏は、「制度によって刑事裁判が脚光を浴び、刑事系の裁判官や書記官の増員につながったことにも注目すべきだ」と言う。
実際、裁判員制度導入決定後、数の上では民事系より少ない刑事系の裁判官が重要ポストの多数を占めるようになった。導入の中心人物だった竹崎氏も14人の先輩最高裁判事を飛び越え、東京高裁長官から直に最高裁判所長官に出世している。その上、多くの幹部ポストはほぼ例外なく竹崎氏と関係の深い裁判官で占められるようになった。
「04年5月の制度導入決定後はその傾向があからさまだったので、
竹崎氏の人事に疑問を抱く裁判官は多かった。刑事系を有利に
取り扱うばかりか、地裁や家裁の裁判長の人事にまでその方針が
及んでいた。能力が乏しくても竹崎氏に近いと優遇される例もあった。
こんな好き勝手ができたのは、個々の裁判官の能力やモラルが低下し、
事なかれ主義が蔓延しているから。閉鎖された世界だから、内々の人事が
メディアに叩かれることもない。だから、こうした人事に抵抗するどころか、
迎合する傾向もあったほどです」
確かに近年は児童買春や職員へのストーカー、電車内での盗撮など、裁判官の不祥事を耳にすることが多くなった。
「裁判官は全国に3000人しかいない。それなのに、問題が次々と
起きている。表に出ないものもあるはずです。そもそもハラスメントに
対するガイドラインもない組織。組織内のパワハラや嫌がらせがあっても
訴える窓口がありません。ストレスから犯罪に走ったり、
自殺するケースもあります」
裁判の質の低下で被害を受けるのは国民。大手メディアは瀬木氏の主張を黙殺しているが、なぜ問題が起きているのか、しっかり監視すべきである。
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