asahi.comの記事【フィンランド、起業の聖地に 「ノキアの遺産」芽吹く】(http://www.asahi.com/articles/ASG2B3350G2BULZU118.html?iref=comtop_6_04)。
『●どちらの国に生まれた子どもが幸せだろうか?』
なんか、彼我の差を感じるな~。フィンランド、ノルウエー、スウェーデン、デンマーク・・・・・・「教育」や「働くこと」に対する考え方の違い。
『●『新版 悪夢のサイクル/ネオリベラリズム循環』読了(4/4)』
「フィンランドのノキア。「・・・自らの利益率を上げることだけを見てきた
企業ではない・・・」(pp.212-213)。またしても北欧。教育においても
「「規制緩和」をおこなっている日本とは反対の方向を向いているのです。/
それでも日本より成績がいい、という点に注目してください。/・・・それを
受け入れる国民的コンセンサスがあるのです。/
・・・国民それぞれが共通して負担をおうことで、社会的な安定を
選んでいるということになります。/・・・自分の利益のためではなく、
公共のためとは何かということを考え行動しています。/
・・・ネオリベラリズム的な循環の中では、格差が拡大し、大が小を呑み、
少数の者に富と権力が集中してゆく、そうした中での人心の荒廃こそが
最も問題なのです。」(p.218)」
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フィンランド、起業の聖地に 「ノキアの遺産」芽吹く
2014年2月14日13時34分
人口540万人、北欧の小国フィンランドが起業の聖地になりつつある。最大の理由は、巨大企業がもたらした遺産だ。
■大いなる解放?
かつてはベンチャー企業と言われた新興企業はいま、スタートアップと呼ばれる。そんな新しい企業が集まるイベント「スラッシュ(Slush)」が昨年11月、フィンランドの首都ヘルシンキであった。参加企業は1000社、参加者は5000人。情報通信やコンピューターゲームなどの企業が次々に生まれ、「欧州のシリコンバレーになるのでは」との声も聞かれるようになった。
スラッシュを運営する母体が、2010年にできたスタートアップサウナという起業支援団体だ。その運営にあたるミキ・クーシー氏(24)によれば、設立した当時のフィンランドの雰囲気は「起業に対して消極的だった」という。
風景が変わったきっかけは二つある。まずは若者たちが小さな会社で手がけてきたコンピューターゲームが世界で当たり始めたこと。人気ゲームのキャラクター「アングリーバード」は、いまやムーミンと並ぶほどの存在感になった。
もう一つは、巨大企業ノキアの衰退だ。携帯電話のシェアで14年続けて世界首位を誇ったが、米アップルのiPhoneに押されて業績が悪化。13年9月、米マイクロソフトに主力の携帯端末事業を売却することが決まった。その間、2009年から段階的にリストラを進め、国内だけで5千人以上がこの会社を去った。
クーシー氏は言う。
「ノキアはたしかに多くの才能を育ててきた。しかし同時に、大木が、ほかの木の日光を奪うようなことが起きた。最も優秀な人たちがノキアに入りたがったからだ。そのノキアが衰退したことで、人材が解き放たれた」
・・・・・・・・・。
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