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●長周新聞書評【『原発労働者』著・寺尾紗穂】《稼働、非稼働を問わず…高線量の被曝リスクにさらされた労働者の手作業によって支えられている》

2024年11月15日 00時00分34秒 | Weblog

[※ 『ふくしま原発作業員日誌-イチエフの真実、9年間の記録』(片山夏子、朝日新聞出版、2020年2月刊、1700円)↑]


(2024年11月11日[月])
あまりに愚かだ。石棺しかない…一体どれだけの作業員に被曝労働させれば気が済むのか? もちろん、核発電回帰復権など許されようはずもない。しかも、取り出されたデブリは、放射線量があまりに低く、本当に核燃料が溶け落ちてできた「デブリ」ではない模様で、この《デブリから得られる分析結果》には何の意味もない。さんざん労働者に被曝させておいて、《より現実に近い炉内状況が分かる》はずもない。このデブリでは、《廃炉に向けた作業の安全対策やデブリの保管方法の検討に生かす》ことは、おそらく無理。

   『●小出裕章さんは《国が福島県に約束した廃炉へのロードマップはただの県民を
     ごまかすだけのパフォーマンスであり、…悪質な時間稼ぎであると見ています》

 山下葉月記者による、東京新聞の記事【「耳かき1杯のデブリ」が持つ意義とは 福島第1原発の炉内状況は見えてくるのか 「限界がある」との指摘も】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/365464)によると、《「極めて小さいが、デブリから得られる分析結果で、取り出し装置の開発などの知見が得られる」。福島第1原発2号機から初めてデブリを回収した意義について、東京電力の担当者は7日の記者会見でこう説明した。成分を分析し、炉内状況の推定や取り出し工法を決めるために活用するというが、今回取り出したのは「耳かき1杯程度」の微量で、限界があるとの指摘もある》。

 相次ぐ問題、被曝事故…《「被曝労働を下請けに押し付けて成り立っている原発という非人道的発電システムの致命的な欠陥があぶり出された」(エネルギー工学専門家・近藤邦明氏)》。さらに、《高線量の被曝リスクを負って働く原発労働者にインタビューした寺尾紗穂著『原発労働者』(2015年6月、講談社現代新書)は、「原発には必ず被爆を強いられる作業員が必要」だというあたりまえの事実と、「その大部分は電力会社社員ではなく多重下請け構造で雇われる労働者」が担っている現実を表沙汰にすることをはばかる社会構造を告発している》。
 長周新聞の書評【『原発労働者』 著・寺尾紗穂/書評・テレビ評】(https://www.chosyu-journal.jp/review/32609)によると、《福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的な採取作業の失敗は原子力発電所がその稼働、非稼働を問わず、また事故処理から廃炉にいたるまで高線量の被曝リスクにさらされた労働者の手作業によって支えられていることを、万人に知らしめることになった》。

   『●原発銀座の被爆労働者
    「これはイギリスのチャンネル4によるドキュメンタリーである。
     日本のマスメディア、TVメディアはどこまで被爆労働者、
     〝原発ジプシー〟の実情を日本人に知らせてきただろうか? 
     日本の裁判所はどこまでそういった労働者の訴えの声に耳を
     真摯にかたむけてきただろうか?」

   『●被爆労働者なくして成り立たない社会の正当性とは?
    《結果、明らかに被曝だと実感しても、わずかの金で泣き寝入り
     例え労災訴訟を起こしても暴力と御用学者の証言でもみ消される
     広告漬けの大手マスコミもまともな報道はしない
     こうした実態は、20年も前から写真家の樋口健二氏が『原発被爆列島』
     (三一書房)などで告発し続けているが、現在も基本的にその実態は
     変わらない(樋口氏監督のテレビ番組
     「隠された被曝労働者~日本の原発労働者1」95年。
     イギリス Channel4。なぜ、日本でなくイギリスで放映なのか?)》

   『●原発被爆労働という〝原発ジプシー〟の労災
    「〝原発ジプシー〟問題を早くから告発してきた樋口健二さんも
     出てきます。「鳴き殺し」(被爆アラームのスイッチオフ)など
     杜撰な労働実態。結局、梅田さんの労災は不支給となった…」

   『●鳴き殺し・被爆労働者
    《作業をしているのはロボットじゃない
     福島原発の事故以来、現場作業で被曝した労働者は何十人何百人に
     上るのか? 東電は「特例上限の250ミリシーベルトを超えたのは
     6人だけ」と発表しているが、本当のところは誰にも分からない。
     いくらでも隠し事やゴマカシのきく世界が原発労働者なのである。
     世間から隔離され、隠されてきた原発労働者の実態を37年間
     追いかけてきたルポルタージュ問題作が復刊された。
     「闇に消される原発被曝者」(八月書館)だ。写真家の樋口健二氏が
     嫌がらせや妨害の中、体当たりで原発内部と被曝者に直接取材してきた
     ものである》

   『●福島第一原発に潜入したジャーナリスト
    「貴重な潜入記である。山岡さんの過去の記事から、こんなに易々と
     〝潜入〟出来て良いのかと不安になるし、それは山岡さん自身が
     感じられたことではないだろうか。原発作業員の声は、綿井健陽さんら
     ごく少数のジャーナリストからしか届けられていないし、東電や
     マスコミが取り上げることなどあり得ない状況。樋口健二さんへの
     インタビューも注目」

   『●「原発崩壊」樋口健二さん写真展
    「アクセスジャーナル山岡俊介さんの記事…。
     原発の安全神話に早くから批判の目を向けてきた樋口健二さん。
     下請け原発労働者の被曝問題にも早くから取り組んでおられた。
     そのような被曝労働や労働者なくして成り立たない社会や
     原発労働環境の異常さ」
    《「私は原発建設から、崩される風土、反原発運動、核燃料輸送、
      原発被曝労働者、原発下請け労働者、東海村JCO 臨界事故
      福島原発崩壊を写真で記録した。その集大成の写真展としたい」
      (写真展開催にあたっての樋口氏のコメント)。》

   『●原発で働く: 「コスト優先」、「命は二の次」
   『●樋口健二さん《原発建設から、崩される風土…原発被曝労働者、
     原発下請け労働者、東海村JCO臨界事故、福島原発崩壊を写真で記録》

   『●小出裕章さん《国と東電が策定したロードマップは「幻想」です…
     つまり、デブリの取り出しは100年たっても不可能》、石棺しかない
   『●東京電力核発電人災、膨大な《デブリの総量も
      3基で計約880トン》…1個のデブリを僅かに持ち上げた?
   『●膨大な《デブリの総量も3基で計約880トン》のうち、福島第1原発
     2号機の《1グラム程度を数回採取する予定》…いまだ、それさえも困難?
   『●東京電力福島第一核発電所《1~3号機に計約880トンあると推計されている》
     放射線量が極めて高いデブリ…「8億8千万グラムのデブリも1グラムから」
   『●《着手》ねぇ? 「8億8千万グラムのデブリも1グラムから」…《放射線量
        が極めて高》い、その数グラムのデブリをどこで保存するつもりなの?
   『●「8億8千万グラムのデブリも1グラムから」…《現場に東京電力社員がいない
       下請け任せの姿勢と、点検でミスを見抜けない管理のずさんさを露呈…》
   『●狂気の核発電推進…「原状回復」することも無く教訓も警告も無視し「原発
     回帰・原発復権」、しかも「コストやリスクをこっそり国民に押しつける…」

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/365464

「耳かき1杯のデブリ」が持つ意義とは 福島第1原発の炉内状況は見えてくるのか 「限界がある」との指摘も
2024年11月8日 06時00分

 「極めて小さいが、デブリから得られる分析結果で、取り出し装置の開発などの知見が得られる」。福島第1原発2号機から初めてデブリを回収した意義について、東京電力の担当者は7日の記者会見でこう説明した。成分を分析し、炉内状況の推定や取り出し工法を決めるために活用するというが、今回取り出したのは耳かき1杯程度の微量で、限界があるとの指摘もある。


◆三段階の分析プロセス

 今回のデブリは格納容器底部に転がっていたが、固まって設備に張り付いている場合もあり、砕いたり、穴を開けたりしないと取り出せないことも想定される。取り出し装置の開発には、デブリの硬さや成分の把握が欠かせない。

 デブリの分析は日本原子力研究開発機構の研究所で実施され、主に三つのプロセスに分けられる。

 最初に実施する「非破壊分析」は、電子顕微鏡などを組み合わせた装置で、表面上の元素分布を調べる。その後、デブリを切断したり細かく砕いたりし、電子顕微鏡でより詳しく調べる「固体分析」に入る。

 「固体分析」では、核燃料由来のウランと、一緒に溶け落ちた金属やコンクリートの結晶構造などを特定。より現実に近い炉内状況が分かるという。

 最後の「化学分析」では、切断したデブリを硝酸に溶かして調べる。デブリの成分を特定し、廃炉に向けた作業の安全対策やデブリの保管方法の検討に生かすという。ただ、1~3号機には、核燃料由来が濃いデブリもあれば他の炉内構造物が多く交じっているものもあり、今回取り出した微量のデブリから全体像を把握するのは困難だ。


◆「本当に一歩」結果公表には1年程度

 原子力規制委員会山中伸介委員長は10月31日の記者会見で、「全体工程の中では本当に一歩。次のステップとして広範囲に採取し分析できて、初めて取り出し工法等の大きな参考になる」とくぎを刺した。

 原子力機構は来年3月までに一定の成果をまとめたいとするが、最終的な結果の公表には1年程度かかるという。(山下葉月


【関連記事】デブリの本格取り出し、実現性は? 福島第1原発廃炉作業の最難関 3つの取り出し案も決定打には…
【関連記事】デブリを出さないと汚染水が止まらないのに…3回目の延期は「想定の範囲」なのか
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https://www.chosyu-journal.jp/review/32609

『原発労働者』 著・寺尾紗穂
書評・テレビ評 2024年11月7日

 福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的な採取作業の失敗は原子力発電所がその稼働、非稼働を問わず、また事故処理から廃炉にいたるまで高線量の被曝リスクにさらされた労働者の手作業によって支えられていることを、万人に知らしめることになった。

 東京電力は、福島原発の溶融デブリ(推計880㌧)をとり出す机上の計画で初歩から足踏みしてきたが、8月22日から試験的に3㍉㌘(耳かき1杯程度)の採取に着手する予定だった。しかしその直前に、装置に接続するパイプ5本の配置順が誤っていたことが発覚したことで中断した。その後9月10日に作業を再開し、装置先端の爪でデブリをつかむ遠隔操作に移ったが、先端のカメラが機能せず映像が操作室に送れなくなった

 そのためデブリの微量採取は断念し、カメラ付の装置を格納容器から引き抜く作業に移り、25日になってようやく装置を納入箱に回収することができたと安堵している。こうしたことは多くの専門家が指摘するように、「きわめて高度の放射線を放つデブリを格納容器から取り出す廃炉作業は現在の科学水準では不可能であり、チェルノブイリ(福島原発はその数倍の放射線量)のように石棺化(コンクリートなどで固める方法)する以外にない」ことを物語っている。


ロボットの取りつけは人間

 東京電力はデブリとり出し作業について、短時間でも人が近づくことができないためすべての作業は遠隔操作でおこなうといっている。しかし、今回のパイプ配置順の人為的ミスと映像送信の失敗は、どんな遠隔作業でも大量の放射線量を浴びる「被曝労働者」が決定的な役割を果たしていること、またその現場では孫請、ひ孫請と続く多重下請け構造の最下層の労働者が携わっていることをあぶり出すことになった。

 東京電力は今回起きたパイプ接続ミスについて、現場が高線量下であるにもかかわらず東電自身が「現場確認や事前訓練をせず、協力企業任せにしていた」ことに原因があると釈明している。そのため、「現場作業員が高い放射線量下で早く退出することに気を取られ、確認が不十分でミスに気付かず三菱重工に“5本搬入した”と誤った報告をした」というのだ。

 ミスのあったパイプの接続作業には7月27日から29日までの3日間、各60人ほどで当たったとされる。指示を出していたのは元請の三菱重工業の担当者で、パイプの運搬や接続は下請の作業員が担当した。当初、三菱重工の下請け企業の労働者が原子炉建屋内で装置の手前までパイプを運搬したとき、パイプを1本仮置き場に忘れた。その翌日、パイプをつなぐときに足りないことに気づき、最終日の29日にそれを運んでつないだが、パイプの順番を間違えたという。

 東京電力の説明では、「高線量下での作業は全面マスクで防護服が重装備のため、作業員はパイプに記された接続順を示す数字を見落とした」こと、さらに元請の三菱重工業の担当者が「28日に準備が終わった」と東電に虚偽の報告をしていたことも明らかにしている。

 福島原発の廃炉作業には1日約5000人が携わっているという。うち東電社員は約1000人で、現場作業はおもに元請や下請の約4000人がおこなっている。この廃炉作業でも昨年10月、汚染水の多核種除去設備で作業員が洗浄廃液を浴び、想定外の被ばくをする重大なトラブルがあいつぐなど構造的な作業管理のずさんさが露呈している。今年4月には構内の一部で停電が起きた。このときも地面を掘削する際に電源ケーブルを損傷させる危険性を東京電力が元請に注意喚起しなかったことが要因だとされる。

 そうしたことから、今回のデブリ試験採取の作業ミスで、「被曝労働を下請けに押し付けて成り立っている原発という非人道的発電システムの致命的な欠陥があぶり出された」(エネルギー工学専門家・近藤邦明氏)という指摘もある。


『原発労働者』にみる実態

 高線量の被曝リスクを負って働く原発労働者にインタビューした寺尾紗穂著『原発労働者』(2015年6月、講談社現代新書)は、「原発には必ず被爆を強いられる作業員が必要」だというあたりまえの事実と、「その大部分は電力会社社員ではなく多重下請け構造で雇われる労働者」が担っている現実を表沙汰にすることをはばかる社会構造を告発している。

 電力会社は「線量の高い部分での補修はロボットでやってます」というが、「ロボットをとりつけるのは人」なのだ。自己処理の現場では防護マスクなど重々しい装備を身にまとっての肉体労働で、マスクを外さずには耐えられない肉体的苦痛から外してしまう。労働者が身につけるアラームメーター(作業開始時に上限の線量をセットしておき、そこに達するとアラームが鳴る装置)も「鳴れば仕事にならないから続けてしまう」こともこの業界では茶飯事で、現場管理者もそれを見て見ぬふりをしている。

 「工事は、何月から何月まで完成させねばならないときまっている。試運転に入るまで、何があっても完成させないかんのです。元請けは、危険やからとゆっくりやっているわけにはいかんのですよ」

 高放射線量のなかで働いた労働者の話から、その現場はそもそも「労働者の身の安全が最優先され、教育や監督がきちんとゆきわたる場所」ではありえないことがひしひしと伝わってくる。「被曝の可能性なんか考慮もされず、完全にその場しのぎの作業に労働者が従事する」ことだけが求められるのだ。そこに、被曝線量のごまかしやデータの改ざんが当然のようにまかり通る根拠があるという。

 多重下請け構造のもとで、現場労働者の賃金は元請が1日当り3万~4万円で受けた仕事が一次下請では2万~3万円になるというふうに、下請になればなるほど差額がピンハネ(中抜き)されて減っていく。末端の下請労働者には日給5000円程度しか入らない構造だ

 そうしたことが、原発で働く労働者を遠ざけ「人手不足」を慢性化させている。また、現場で教育に携わる熟練労働者が少なくなり、若手への技術継承がむつかしくなっている。パソコンやAIを駆使しても、現場では「計算だけではできない作業」が勝負になるのだが、そのもとで現場労働者への安全教育が損なわれていることも深刻な問題になっている。

 『原発労働者』では、1回で200㍉~300㍉シーベルト被曝するという使用済み核燃料プールに1回200万円、300万円で潜る外国人労働者の例も紹介している。正式な雇用関係にある日本人労働者にそのような作業をやらせたら線量基準を大幅に超える違法行為になるから、国籍が違うという一点で法の網の目をかいくぐっての使い捨てである。

 こうしたことが明るみになり、2018年に法務局が福島の廃炉作業に外国人技能実習生を働かせないことを決めた。しかしその後も、外国人労働者の実態が発覚している。このように違法すれすれの行為を強いて「すぐ自国に戻れる外国人労働者の大量被曝なしに、原発はたちゆかない」ことも公然の秘密となっている。

 著者の寺尾氏は、そのような「具体的な現場のイメージを持たないまま、そこで働く人の言葉に触れないまま、原発というものを何となく肯定」し、再稼働や輸出などの議論が展開される現実に違和感を感じたことが、同書執筆の動機になったことを明らかにしている。

(講談社現代新書、208㌻、760円+税)
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●小出裕章さんは《国が福島県に約束した廃炉へのロードマップはただの県民をごまかすだけのパフォーマンスであり、…悪質な時間稼ぎであると見ています》

2024年11月14日 00時00分13秒 | Weblog

(2024年11月04日[月])
まずは、女川核発電所…もうこのまま、「停止」したままで。もう止めてくれ、今直ぐ、廃炉作業に着手して下さい。十数年停止したままの、こんなおんぼろ核発電所を何故に再稼働しなければならないのか?
 そんなに、故郷を奪われたい、古里を失いたいものかね? もう一度、あのような「幸運に恵まれる」とでも思っているのかね? 《辛うじて難を逃れたに》すぎない、《辛うじて事なきを得たにすぎない女川原発を再稼働。《女川いのちの石碑…十三番目の石碑…<故郷を 奪わないでと 手を伸ばす> この痛切な願い》!、・・・のはずなのに。

   『●女川核発電所2号機を再稼働したい…《辛うじて難を逃れたにすぎません》、
             そのような幸運に次回も恵まれると思っているオメデタさ…
   『●原発マネーに群がる核発電「麻薬」中毒者の意地汚さ…《辛うじて難を
     逃れたにすぎ》ない、《辛うじて事なきを得たにすぎない》女川原発を再稼働
   『●「閉じない環」破綻した核燃サイクル…《1993年から26回の延期…
     核燃料サイクル政策は要の再処理工場の稼働が見通せず、「破綻」》が露わ
    《各電力会社は使用済み核燃料を再処理工場に搬出できず、急場しのぎの
     対応に追われている。使用済み核燃料を保管する原子炉建屋内の
     貯蔵プールが満杯になると、原発を運転できなくなるためだ。
     東北電力は2月、女川原発(宮城県)の敷地内に新たな保管先
     とする「乾式貯蔵施設」を設けると発表した。乾式貯蔵施設は、
     プールで十分に冷やされた核燃料を金属製の容器に密封し、空冷
     保管する。水がなくなれば重大事故になりかねないプール保管より
     も、リスクが低い。東北電によると、今年9月に再稼働予定の
     2号機のプールは貯蔵率75%で、運転再開から4年ほどで満杯になる。
     乾式貯蔵施設を28年に稼働させるという余裕のない計画を示した。》

   『●“日本一避難しにくい原発”伊方原発…大島堅一さん「エネルギー政策で、
      インフラが不十分で逃げにくい場所を選び、差別的にリスクを押し付け」
    「志賀原発、女川原発、柏崎刈羽、そして伊方原発…稼働させたいという
     核発電「麻薬」中毒者に好き勝手やらせていると、日本中が迷惑し、
     世界にも事故の影響が及ぶ恐れ。」

   『●もう一度、「幸運に恵まれる」とでも思っているのかね? 《辛うじて難を
     逃れた》にすぎない、《辛うじて事なきを得たにすぎない》女川原発を再稼働
   『●《周辺住民には地震と津波、その後の大事故の衝撃がなお生々しい》女川核
     発電所再稼働…周辺住民はあのような「幸運」に、再度、恵まれるだろうか?

 東京新聞の記事【女川原発2号機の原子炉停止 トラブル発生で機器点検】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/364717)。《東北電力は4日、再稼働後に機器のトラブルが起きた女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機の原子炉を停止したと発表した。機器を点検し、トラブルの原因を調べる。東北電は4日午前2時から原子炉に核分裂反応を抑える制御棒の挿入作業を始め、同日午前8時36分に原子炉を停止した。東北電によると、トラブルは3日午前に発生した。原子炉内の中性子検出器の数値を調整する機器を炉内に送り込み、引き抜く作業中に格納容器内で動かなくなった。機器は手動で回収した。女川原発は東京電力福島第1原発と同型の沸騰水型軽水炉(BWR)で、10月29日に東日本大震災の被災地の原発として初めて再稼働した》。

 一方、デブリ
 バカな作業だ。一体何人の作業員を被曝させているのか? 石棺化する以外に道は無いというのに…。
 東京新聞の記事【燃料デブリ、格納容器外に 東電、回収可能か5日にも判断】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/364356)によると、《東京電力は2日、福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的取り出しで、微量のデブリをつかんだ採取装置を原子炉格納容器の外側まで引き抜き、装置の収納箱に収めたと明らかにした。5日にもデブリの放射線量を測定し、運搬用容器に入れて回収できるかどうかを判断する。つかんだデブリは小石状で、大きさは5ミリ程度。回収できれば2011年3月の原発事故発生後、初となる。2日午前、先端の爪形器具がデブリをつかんだまま採取装置を引き抜き、格納容器外側にある金属製で気密性が高い収納箱に戻した。このデブリから20センチ離れた距離で毎時24ミリシーベルト以下であると確認できれば、収納箱から取り出して回収する作業に移る24ミリシーベルトを超えた場合には格納容器内に戻し、別のデブリ採取を検討する。デブリが回収できれば、2号機の原子炉建屋内に設置したグローブボックスと呼ばれる密閉装置に移して重さや大きさなどを計測する。その後、茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構の研究所へ輸送し、詳しく分析する計画だ》。



【西谷文和 路上のラジオ Vol.203/小出裕章さん「デブリ取り出しに80万年?もはやブラックジョークの廃炉計画」/矢野宏さん「万博と斎藤問題で維新大失速。本気の野党共闘で日本再生」】
 (https://www.radiostreet.net/radio/2035/
《まず前半は、元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんにお電話でご出演いただきます。福島第一原発廃炉作業では、燃料デブリの取り出しに着手したといいますが、のっけから取り出し手順に初歩的なミスが生じたり、そもそもたった3グラムの取り出しにも膨大なリスクが伴うわけで、この先、天文学的な時間と労力と危険が伴う途方もない道のりに、一体どのような勝算があるというのでしょうか? 小出さんは、国が福島県に約束した廃炉へのロードマップはただの県民をごまかすだけのパフォーマンスであり、原子力政策を推し進めるための悪質な時間稼ぎであると見ています。そして近年の日本列島は大地震の活動期にあると言われる中、政府は老朽化原発の再稼働に突き進んでいます。一旦やり始めたからには決して引き返しはしない、謝罪もしない、その中でさらに被害や損失が拡大していく。そんな様は「戦争の構造に酷似していると小出さんはおっしゃいます。その意味をリスナーの皆さまにはしっかりと考えていただきたいと願います》。

   『●「廃炉終了の定義」も無く、0.1歩の前進もない…汚染水という名の《処理水
       の海洋放出が政府や東電が言う「大きなステップ」となる》はずもない

   『●東京電力核発電人災、膨大な《デブリの総量も
      3基で計約880トン》…1個のデブリを僅かに持ち上げた?
   『●膨大な《デブリの総量も3基で計約880トン》のうち、福島第1原発
     2号機の《1グラム程度を数回採取する予定》…いまだ、それさえも困難?
   『●東京電力福島第一核発電所《1~3号機に計約880トンあると推計されている》
     放射線量が極めて高いデブリ…「8億8千万グラムのデブリも1グラムから」
   『●「8億8千万グラムのデブリも1グラムから」…《現場に東京電力社員がいない
       下請け任せの姿勢と、点検でミスを見抜けない管理のずさんさを露呈…》
   『●《着手》ねぇ? 「8億8千万グラムのデブリも1グラムから」…《放射線
      量が極めて高》い、その数グラムのデブリをどこで保存するつもりなの?

 定義も出来ない「廃炉終了」、「廃炉」は1mmも進んでいない。東京電力核発電人災により、膨大な《デブリの総量も3基で計約880トン》…廃炉終了の定義も無く、デブリの持って行き場所も? いや、デブリの取り出しや廃炉終了までのスケジュールが全く見通せないのだ。小出裕章さん《国と東電が策定したロードマップは「幻想」です…つまり、デブリの取り出しは100年たっても不可能》。流入する地下水を止める気がないのですから、永遠にデブリに触れた〝汚染水〟が生成…。一体全体、〝汚染水〟の海洋投棄で廃炉作業の何が進むのか? 13年かけて、漸く数グラムのデブリを取り出して、一体何の意味があるのか? 880トンのデブリ、どうするつもりか?

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●態度・人間性・思考のお粗末な人達がヘイトな実情を知った上で、恥ずかしげもなくヘイトな偽ホシュ党に投票している訳だ、本当に無残だな

2024年11月13日 00時00分43秒 | Weblog

(20241110[])
無残だ。一票を投じた皆さん、恥ずかしくないですか?
 真の保守の方はこの偽ホシュの実情を知っているので支持・投票する訳もなく、態度・人間性・思考のお粗末な人達がヘイトな実情を知った上で、恥ずかしげもなくヘイトな偽ホシュ党に投票している訳だ。本当に無残だな。

   『●《国会で議論を尽くさず、防衛関連予算の倍増や敵基地攻撃能力(反撃能力)
     の保有を決め、憲法に基づく専守防衛を形骸化》…民主党は覆す気はあるの?

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https://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/49a04e848bfe2bfd93c91208c5de94da

 さらに、反吐が出そうな、東京新聞の記事【日本保守党が初の議席 「反安倍」石破政権にどう向き合う? 百田尚樹代表は熱烈な「安倍応援団」だったが…】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/362872)、《27日に投開票された衆院選では、作家の百田尚樹氏が代表を務める政治団体「日本保守党」が3議席を獲得し、国会に初めての足掛かりを築いた。百田氏は右派の論客として著名で、故・安倍晋三元首相との親密な関係でも知られた人物。かたや現在の自民党を率いるのは、安倍氏と反目してきた石破茂首相だ。少数与党となった自民とは今後、どう付き合っていく考えなのか。(佐藤裕介、戎野文菜)》、《河村たかし氏「自民党に取って代わる勢力に」》。
 あ~ぁ、「3議席」「河村たかし氏」ですよ、正気か? サンセイ党も含めて、(追記: 兵庫県知事選でメチャクチャやっていますが…) 早くN党並みに消えてなくなってほしいもの…。
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   『●相変わらず2/4が眠り猫…自公に投票していた1/4の一部 (-533万票、
     -115万票) がコミ《+357万票》、サンセ《187万票》、ホシュ《114万票》へ
    《自民1991万票→1458万票(-533万票)。
     立憲1149万票→1155万票(+6万票)。
     国民259万票→616万票(+357万票)。
     公明711万票→596万票(-115万票)。
     維新805万票→509万票(-296万票)。
     れいわ221万票→380万票(+159万票)。
     共産416万票→336万票(-80万票)。
     参政なし→187万票
     保守なし→114万票
     社民101万票→93万票(-8万票)。》


 引用するのも悍ましい。《「これはええ言うてるんちゃうで」「小説家のSFと考えてください」と複数回前置き》すれば、何を言っても許されるのか? 腐っても公党の党首でしょ? また、《同党事務総長の有本香氏…に「やめなさい、こら。SFでもそれはいくらなんでも」と制されると…。…有本氏は「たとえ話にまで党がコメントする必要はないと考えます」と話した》そうだ。党首も党首なら、事務総長も恥ずかしげもなく。
 東京新聞の記事【百田氏「30超えたら子宮摘出」 保守党代表、SFとして発言】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/365988)によると、《日本保守党の百田尚樹代表がユーチューブ番組で、少子化対策を議論した際に「小説家のSF」と前置きした上で「30超えたら子宮摘出」と発言したことが9日、分かった。百田氏は8日配信の番組で「これはええ言うてるんちゃうで」「小説家のSFと考えてください」と述べた上で「女性は18歳から大学に行かさない」「25歳を超えて独身の場合は、生涯結婚できない法律にする」「30超えたら子宮摘出とか」などと語った。同党の有本香事務総長が「SFでもいくらなんでも」と指摘すると、百田氏は「時間制限を分かりやすく言った。そういうことがあるともっと深刻になる」と説明した。百田氏は9日、自身のX(旧ツイッター)で「あくまでSF小説としての仮定としての一例としてあげた話。現実にはあり得ないとも断っている」とした》。
 アサヒコムの記事【日本保守党・百田尚樹氏「30超えたら子宮摘出」「SFとして」発言】(https://www.asahi.com/articles/ASSC933HNSC9OXIE00PM.html)によると、《今年10月の衆院選で3議席を獲得した日本保守党の百田尚樹代表が、自身のユーチューブ番組で少子化対策を議論した際、「25歳を超えて独身の場合、生涯結婚できない法律に」「(女性は)30(歳)超えたら、子宮を摘出する、とか」などと発言した》。

 《河村たかし前名古屋市長ら計3人が当選し、比例区で有効投票の2%以上を獲得し、公職選挙法上の政党要件を満たした。その結果、2800万円の政党交付金の交付対象となった》そうだ。投票した人々の罪深さよ。河村たかし前名古屋市長が当選って、もう、どうかしている。
 この種の発言、ヘイト発言が、今に始まったことではないのに、先の2024年10月の衆院選で3議席も与えてしまい、本当に正気かね?


 津田大介さんのつぶやき:

――――――――――――――――――――――――――――――
https://x.com/tsuda/status/1855408338538033489

津田大介@tsuda

例の子宮摘出SF発言、公党の党首になったがゆえに新聞も大きく取り上げているけど、メディアのその取り上げ方(これまでの取り上げなさ)こそが、このレベルの差別発言を許し、もはや手遅れという事実を真剣に反省してほしいですね。

午前9:33  2024年11月10日
――――――――――――――――――――――――――――――
https://x.com/tsuda/status/1855408340471562488

津田大介@tsuda

あとはYouTubeな。コミュニティガイドライン違反の疑いが濃厚な配信者にアテンションと金を無尽蔵に与える環境をずっと野放しにしてたことの一つの帰結がこれであるわけで、その代償は社会全体で払わされることになる

午前9:33  2024年11月10日
――――――――――――――――――――――――――――――


   『●百田尚樹氏、沖縄の地で「デマを並べ、
      沖縄への米軍基地集中を正当化」…態度・人間性・思考のお粗末さ
   『●「第二の加害者」として「悪質なデマ」
      「事実関係を無視した沖縄攻撃」「蔑視・差別」、沖縄イジメに加担
    《安田が本書の取材を始めたきっかけは、昨年6月に自民党の
     「文化芸術懇話会」で作家の百田尚樹が発した
     「沖縄の2紙はつぶさなあかん」発言だった。本書は、百田と
     出席議員の発言内容を詳細に書き起こし、反証するところから
     始まる。たとえば、百田のこの発言だ。
       「もともと普天間基地は田んぼの中にあった。周りに何もない。
        基地の周りが商売になるということで、みんな住みだし、
        いまや街の真ん中に基地がある。騒音がうるさいのはわかるが、
        そこを選んで住んだのは誰やと言いたくなる」
     安田は、地元の古老の証言や郷土史誌の記述から、
     この百田発言が全くの事実無根であることを示す。》
    《安田はこうして記者たちを訪ね、資料を掘り起こしながら、さまざまな
     「嫌沖」の俗説・風説を覆す証言や記録を拾っていく。
     「沖縄経済は基地依存」という神話
     「米兵よりも沖縄人のレイプ犯罪率の方が高い」という中傷
     「沖縄の新聞は基地のことばかり書いている」という
      全国メディアからの揶揄
     「沖縄の新聞が反基地・政府批判を扇動している」という誤解…》

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https://www.asahi.com/articles/ASSC933HNSC9OXIE00PM.html

日本保守党・百田尚樹氏「30超えたら子宮摘出」「SFとして」発言
2024年11月9日 19時41分

     (日本保守党の百田尚樹代表)

 今年10月の衆院選で3議席を獲得した日本保守党の百田尚樹代表が、自身のユーチューブ番組で少子化対策を議論した際、「25歳を超えて独身の場合、生涯結婚できない法律に」「(女性は)30(歳)超えたら、子宮を摘出する、とか」などと発言した。

 発言があったのは8日配信の「ニュースあさ8時!」。同党事務総長の有本香氏らと少子化対策について議論した際に発言した。

 有本氏は急速に少子化が進んでいることに触れ、「価値観が急激に変化している。子どもがいることイコール幸せになる、という絵図が描けていない。社会の価値観をどうやって取り戻すか、学者の知見を本来かりたいところ」と述べた。

 百田氏は「これを覆すには社会構造を変えるしかない」と指摘。「これはええ言うてるんちゃうで」「小説家のSFと考えてください」と複数回前置きした上で、「女性は18歳から大学に行かさない」「25歳を超えて独身の場合は、生涯結婚できない法律にするとかね。こうしたらみんな焦る」などと発言した。

 また、有本氏が「子どもを産むには時間制限がある、ということを子どもたちに教えるべきだ」と指摘すると、百田氏は「30超えたら、子宮を摘出する、とか」と述べた。

 この発言に対し、有本氏に「やめなさい、こら。SFでもそれはいくらなんでも」と制されると、「時間制限をわかりやすく言ったんやけどね。そういうことがあると、もっと深刻になるんですけどね」と説明した。

 百田氏は自身のX(旧ツイッター)のアカウントで「あくまでSF小説としての仮定としての一例としてあげた話です。現実にはあり得ませんとも断っています」と説明。朝日新聞は有本氏に党の見解を求めたが、有本氏は「たとえ話にまで党がコメントする必要はないと考えます」と話した。

 同党は昨秋、作家の百田氏らが設立。衆院選で愛知1区から出馬した河村たかし前名古屋市長ら計3人が当選し、比例区で有効投票の2%以上を獲得し、公職選挙法上の政党要件を満たした。その結果、2800万円の政党交付金の交付対象となった
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●武井保之氏の記事【伊藤詩織さん止まらぬ涙に映る絶望と希望 性暴行被害の詳細も記録するドキュメンタリーに宿る気迫と覚悟】(YAHOO! ニュース)

2024年11月12日 00時00分54秒 | Weblog

[※ 《望月衣塑子のジャーナリスト精神に迫る》…森達也監督『-新聞記者ドキュメント-』(https://i-shimbunkisha.jp/)↑]


(20241014[])
武井保之氏による、YAHOO! ニュースJAPANの記事【伊藤詩織さん止まらぬ涙に映る絶望と希望 性暴行被害の詳細も記録するドキュメンタリーに宿る気迫と覚悟】(https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/8ecc4a55df35ad211dbb77f530655b28aa05440e)によると、《その映像版となる『Black Box Diaries』は、自身の被害の調査に乗り出していく姿を自ら記録したドキュメンタリー映画であり、5年間にわたる法廷闘争を追う伊藤さんの初監督作となる》。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
https://youtu.be/ZQ2RLpHPF78

Black Box Diaries’ – Trailer (MTV Documentary Films)
2024/09/25

BLACK BOX DIARIES follows director Shiori Ito’s courageous investigation of her own sexual assault in an improbable attempt to prosecute her high-profile offender. Unfolding like a thriller and combining secret investigative recordings, vérité shooting and emotional first-person video, her quest becomes a landmark case in Japan, exposing the country’s desperately outdated judicial and societal systems.

Director: Shiori Ito
Producer(s): Eric Nyari, Hannah Aqvilin, Shiori Ito
Co-Producer(s): Takashi Shinomiya, Ryo Yukizane, Ryo Nagai
Executive Producer(s): Robina Riccitiello, Josh Peters, Mitsunobu Kawamura
――――――――――――――――――――――――――――――――――


 本当に胸が塞がれそうな、伊藤詩織さん自身が監督したドキュメンタリーなのだと思います。刑事司法で〝犯人〟が裁かれているべきだったし、杉田水脈元衆院議員やはすみとしこ氏らによる誹謗中傷なども見るに堪えないものだった。伊藤さん自身がそのつらい記憶を〝Diaries〟として監督するのは大変な作業だったことと思います。

   『●あの「逮捕潰し」は問い直されなくてもいいのか? 刑事は刑事、
     民事は民事で済ませていいのか? アノ中村格氏がいまや警察庁長官
    《ジャーナリストの伊藤詩織氏(33)が性被害を受けたと訴えて
     元TBS記者の山口敬之氏(56)に損害賠償を求めた訴訟の
     上告審で、最高裁第一小法廷(山口厚裁判長)は山口氏の上告を
     退けた。山口氏が同意なく性行為に及んだと認定して約332万円の
     賠償を命じた二審・東京高裁判決が確定した。7日付の決定で、
     第一小法廷は憲法違反などの上告理由がないとだけ判断した》

   『●伊藤詩織さんによる民事裁判「私たちが勝利しました」、
     山口敬之氏の高額「反訴」は棄却…なぜ刑事事件で裁けなかった?
   『●山口敬之氏事件…《逮捕寸前までいった事件が、
     このように“ブラックボックス”のなかに押し込められてしまった》
   『●《被害者が司法で守られ》ないような社会でいいのか? 《被害者が
     泣き寝入りして》しまうような社会でいいのか? 中村格警察庁長官殿!
   『●伊藤詩織さんによる民事裁判「私たちが勝利しました」、
     山口敬之氏の高額「反訴」は棄却…なぜ刑事事件で裁けなかった?
   『●山口敬之氏事件…《逮捕寸前までいった事件が、このように
         “ブラックボックス”のなかに押し込められてしまった》
   『●法的措置…《山口氏を“被害者”に仕立て上げて…伊藤さんを毀損
         …性被害サバイバーや社会に「沈黙」を強いる恫喝的攻撃》
   『●伊藤詩織さんの《表明は、この現状に一石を投じ、社会を改善へ

     と向かわせるものになるはずだ》…それが、いま、提訴につながった
   『●「フィクション」「伊藤さんと関係ない」は通用せず。一方、アベ様を
      《サポート》するための《Truth》無き《Team》《Club》は一体何を?
   『●140文字のそのツイートには《どの部分》に『いいね』を押しても
     構わない部分があったのか? まるごと中傷ツイートへの『いいね』
   『●あの「逮捕潰し」は問い直されなくてもいいのか? 刑事は刑事、
     民事は民事で済ませていいのか? アノ中村格氏がいまや警察庁長官
   『●「どんな時もそばにいてくれる友だちがいたから、がんばれました」
     伊藤詩織さん…改めて《ジャーナリストとして歩んでいく》ことを決意
   『●《とりあえず、うっかり「いいね」を押したら即アウト、ではない》…
      杉田水脈衆院議員はどのように言動し、どの様なモノに「いいね」?
   『●山口敬之氏について、《相沢真木裁判長はクソ野郎との表現が「直ちに
     人身攻撃となり、意見や論評の域を逸脱したとは断じられない」と判断》
    「大石晃子 (大石あきこ) 衆院議員が山口敬之氏から名誉棄損で訴え
     られていた一審・東京地裁判決を高裁が取り消した。《22万円の
     支払いなどを命じた一審判決》を取り消し、当たり前だ。東京高裁
      (相沢真木裁判長) が《山口敬之氏が…「クソ野郎」》を認定した
     ようなものだ。ブログ主は、公言しませんが、内心、それ以上の
     罵りの言葉が使われるべきだと思っています。山口敬之氏による
     犯罪を握りつぶした、アベ様や元・最低の官房長官近辺の関係者にも。
     いまも、あの「逮捕潰し」は問い直されなくてもいいのか?
     と思い続けています」

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https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/8ecc4a55df35ad211dbb77f530655b28aa05440e

伊藤詩織さん止まらぬ涙に映る絶望と希望 性暴行被害の詳細も記録するドキュメンタリーに宿る気迫と覚悟
武井保之 ライター, 編集者
10/13(日) 8:40

     ((C)『Black Box Diaries(原題)』)

ジャーナリストの伊藤詩織さんが自身の性暴行の被害と、その日からの闘いを自ら監督して映像に収めたドキュメンタリー映画Black Box Diaries』(英米日合作)が10月25日からイギリスで公開される(日本公開日未発表)。

伊藤さんが自身の性暴行被害を綴ったノンフィクション小説『Black Box』(文藝春秋社)は、『第1回本屋大賞ノンフィクション部門』にノミネートされ、『第7回自由報道協会賞』で大賞を受賞。世界9ヵ国・地域で翻訳されている。

その映像版となる『Black Box Diaries』は、自身の被害の調査に乗り出していく姿を自ら記録したドキュメンタリー映画であり、5年間にわたる法廷闘争を追う伊藤さんの初監督作となる。


ホテルで引きづられるように連れて行かれる映像も

ドキュメンタリーは、伊藤さんが元テレビ局員記者からの暴行被害を訴えた2017年の記者会見の直後に遡る。2015年の被害発生直後に警察に通報したにもかかわらず、その捜査は2年もの間、停滞していた。

同会見で伊藤さんは、性暴行被害者として顔を出して名乗り出て、本格的な法廷闘争へと乗り出す。その過程を描く本作のなかでは、生々しい実際の音声や映像が多く使われている。



【‘Black Box Diaries’ – Trailer (MTV Documentary Films)】
 (https://youtu.be/ZQ2RLpHPF78


たとえば、被害の当日に、伊藤さんと加害者をホテルまで乗せたタクシー運転手は、記憶のない伊藤さんが「駅で降ろしてください。帰らせてください」と加害者へ繰り返し訴えていたと証言する。

そのタクシーがホテルへ着いた際のホテル車寄せと、ホテル内の防犯カメラと思われる映像も映し出される。そこには、タクシーからなかなか降りない伊藤さんを抱きかかえるように降ろしてホテルへ入る加害者と、ホテル内を引きづられるように連れていかれる伊藤さんがいる。

その映像のおぞましさに戦慄する。そして、それに追い打ちをかけるように、当時の警察の捜査官との、確実な証拠はない、諦めることが自身のため、という脅しのようにも聞こえるやりとりの音声が流される。

さまざまな記録音声、映像から、当時の彼女の悔しさ、悲しさ、絶望が沁みるように伝わってくる


世間の心無いバッシングにも苦しめられる

しかし、会見後に伊藤さんはそのときの服装からバッシングを受けるようになる。そこには、世間だけではなく、マスメディアからの声もあったという。伊藤さんは「娼婦と言われた」と法務省の記者クラブの手ごわさと恐ろしさを語っている。

また、インターネットやSNSでの中傷、誹謗中傷だけでなく、売名行為と彼女を怒鳴りつけにくる人もいた。そんなネガティブな世の中のリアクションのすべても作品のなかで映す。

そこからさらに事件とは無関係なことでの彼女へのバッシングは加熱していく。そんな日々に、PTSDを患う彼女は、睡眠導入薬がないと眠れない生活を送っていた様子も明かされる。


     ((C)『Black Box Diaries(原題)』)


それでも彼女は、気丈に自らカメラをかついで駆け回る。逮捕状が出ていた加害者の逮捕にストップをかけた当時の検察責任者の自宅に取材をかける果敢な姿も映された。

加害者の周囲の関係者への取材では、謝罪があった一方、どこか他人事のような意識がにじむ発言もあった。人生をかけて闘っている伊藤さんとはかけ離れた姿勢を感じさせるメディア関係者と彼女の温度感の対比も印象的だ。


心の痛みへの耐え方がわからなくなったときに起きたこと

当時の心境を伊藤さんは「被害者として自分に真正面から向き合うと、押しつぶされてしまう」と、事件を追求することで自分を無理やりにでも奮い立たせていたことを明かす。その根底には、被害者になってわかったことや、被害者が弱い存在であることに対する違和感がある。それが彼女を支えていた。

しかし、そんな彼女もひとりの女性であり、限界に追い込まれたときもあった。あるところで、スクリーンがブラックアウトする瞬間がある。

加害者だけでなく、警察や司法、顔のない世間の声と闘うなか、心の痛みへの耐え方がわからなくなった。そのときに起きていた出来事も赤裸々に映像で綴られる。涙する彼女の姿に心をえぐられるようだった


被害の日の詳細を映像に記録する覚悟

本作の後半、民事裁判への出廷の前日に家族と過ごす時間が映される。そこでは、被害の日に起きたことの詳細が語られる。そのときの彼女の姿からは、どれだけ時間が過ぎても決して癒えぬ心の傷の深さを痛感させられ、胸が痛む

法定に立った伊藤さんは、加害者との間についたてを置かない。それは「私はここにいる」と示すためだったという。

彼女はいまでも、日々の生活のなかで、被害当時と重なるシチュエーションに遭遇すると、無意識のうちに体調が悪くなる。そんなトラウマを発症するトリガーが日常に潜んでいるなか、その根源である加害者と向き合い、目を合わせ、彼が目をそらすまで視線を外さなかった。

過去の傷のひとつを乗り越えたように見えた。しかし、伊藤さんはそこから「また新しい悪夢は生まれる」とも語っている。

     (民事裁判の判決後には多くのメディアと支援者が
      押しかけた(C)『Black Box Diaries(原題)』)


いくつもの涙を流してきた壮絶な闘い

本作のなかでは、何度も彼女の涙が映される。それは、悔しさ、悲しさ、やりきれなさ、憤りであり、後半には喜びや安堵もある。スクリーンからはそのすべての感情があふれ出してくる。

伊藤さんの母は、民事訴訟での勝訴のあと、顔を出して活動することに反対していた彼女の妹、弟との再び家族へ戻る道がはじまると語っている。それほどまでに壮絶な闘いを強いられてきたのだ

ただ、彼女の闘いは終わっていない。判決後、加害者は外国人記者クラブで会見を開き、彼女がいるその場で、犯罪行為はないと主張した。彼女にとって2019年12月18日の勝訴は、ひとつのピリオドではあるが、終わりではなかった(加害者側の上告から裁判は続くが、2022年7月に最高裁判決で勝訴が確定。本作の記録は2019年の判決まで)。


ドキュメンタリーが社会に与える希望

本作は彼女の25歳から33歳までの闘いの日々の記録であり、ひとつのマイルストーンまでの軌跡。裁判は終わったが、それで彼女の心の傷が消えることはない。これからも向き合いながら生きていかなくてはならない。彼女が一生背負っていく十字架になるのだろう

女性だけに限らず、このドキュメンタリーを見た誰もが彼女の苦しみを自分ごととして感じるはずだ。もし身の回りの家族や親戚、友人、知り合いが被害にあったら、自分には何ができるのかと思いを馳せる。同時に加害者への怒りが湧き上がる

観客は心からそれを感じさせられ、考えさせられたに違いない。『第29回釜山国際映画祭』での上映後、満席の劇場は拍手に包まれた。

彼女の勇気ある映像への記録は、同じ境遇の人や声を上げられない人、この先試練に直面するかもしれない人にとっての希望になることだろう。


武井保之 ライター, 編集者
音楽ビジネス週刊誌、芸能ニュースWEBメディア、米映画専門紙日本版WEBメディア、通信ネットワーク専門誌などの編集者を経てフリーランスの編集者、ライターとして活動中。映画、テレビ、音楽、お笑い、エンタメビジネスを中心にエンタテインメントシーンのトレンドを取材、分析、執筆する。takeiy@ymail.ne.jp
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●狂気の核発電推進…「原状回復」することも無く教訓も警告も無視し「原発回帰・原発復権」、しかも「コストやリスクをこっそり国民に押しつける…」

2024年11月11日 00時00分00秒 | Weblog

(2024年10月14日[月])
原状回復」することも無く教訓警告も無視して「原発回帰」「原発復権」、しかも、「コストやリスクをこっそり国民に押しつける…」デタラメの限りを尽くす核発電推進派。コスト的にも、とっくに破綻している。東京電力を破産させず、一体いくらの税金を注ぎ込んだのか。また、発電コストも核発電が異常に高いことは既に顕在化。「核発電は安い」はとっくの昔に破綻している。百万歩譲って「核発電は安い」からと言って、命にかかかわるリスクと比較でき得るのか? 「利権」に群がり、カネに蝟集する核発電寄生〝虫〟・核発電麻薬〝中毒〟者。
 南海トラフ地震によるリスク…浜岡核発電所伊方核発電所、そして、上関川内核発電所。核発電所を動かしたいということに、狂気を感じる。ペラペラの壁…、無謀な避難経路…、利権…。老朽核発電所…。《破滅的な事故》のリスクなど、想像する能力もないのか?

   『●東京電力核発電人災、膨大な《デブリの総量も
      3基で計約880トン》…1個のデブリを僅かに持ち上げた?
   『●膨大な《デブリの総量も3基で計約880トン》のうち、福島第1原発
     2号機の《1グラム程度を数回採取する予定》…いまだ、それさえも困難?
   『●東京電力福島第一核発電所《1~3号機に計約880トンあると推計されている》
     放射線量が極めて高いデブリ…「8億8千万グラムのデブリも1グラムから」
   『●「8億8千万グラムのデブリも1グラムから」…《現場に東京電力社員が
     いない下請け任せの姿勢と、点検でミスを見抜けない管理のずさんさを露呈…》
   『●《着手》ねぇ? 「8億8千万グラムのデブリも1グラムから」…《放射線量
        が極めて高》い、その数グラムのデブリをどこで保存するつもりなの?
   『●《唯一国の責任を認めた三浦守判事を除き、菅野博之、草野耕一、岡村和美
      の3判事…退官した菅野氏を除き、草野、岡村両判事》の弾劾裁判を求めた
   『●何もかもがいい加減…命を賭して何をやっているのか? 南海トラフ地震の
     リスクの第一に議論すべきは核発電所であり、再稼働・新規建設など以ての外

 太田理英子記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/原発新増設の巨額コストを国民に負担させる政府の新構想 電気料金にこっそり上乗せ…「反対署名」が始まる】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/354987?rct=tokuhou)、《政府が原発の新増設を進めるため、建設費などのコストを電気料金に上乗せし、消費者から広く徴収する支援制度の導入を検討している。「コストやリスクをこっそり国民に押しつける制度はおかしい」。環境団体や市民団体が、構想に反対する声を集めようと、オンライン署名活動を始めた。そもそも、この構想はどんな問題をはらんでいるのか。(太田理英子)》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/354987?rct=tokuhou

こちら特報部
原発新増設の巨額コストを国民に負担させる政府の新構想 電気料金にこっそり上乗せ…「反対署名」が始まる
2024年9月19日 12時00分

 政府が原発の新増設を進めるため、建設費などのコストを電気料金に上乗せし、消費者から広く徴収する支援制度の導入を検討している。「コストやリスクをこっそり国民に押しつける制度はおかしい」。環境団体や市民団体が、構想に反対する声を集めようと、オンライン署名活動を始めた。そもそも、この構想はどんな問題をはらんでいるのか。(太田理英子

     (日本原電敦賀原発3、4号機の建設予定地=
      福井県敦賀市で(本社ヘリ「まなづる」から))


◆「電力自由化に反する」

 「原発を特別扱いして独占的地位を確立することになり、電力自由化に真っ向から反する大変な問題だ」。署名開始に合わせて開かれた18日のオンライン記者会見で、呼びかけ人の一人、龍谷大の大島堅一教授(環境経済学)はそう強調した。

 2016年に始まった電力の全面自由化は、競争原理の導入で大手電力会社による地域独占体制を崩し、電気料金を値下げすることも大きな目的だった。しかし、政府の原発支援構想は新たな国民負担につながる可能性がある。


◆料金上乗せ「英国モデル」

 政府内で検討しているのは、英国の原発支援策「RABモデル」を参考にした新たな制度。同モデルは、国が認可した原発について、建設が始まった時点で、建設費や維持費を、電力小売会社に負担させる仕組みだ。小売会社は、顧客の電力料金に上乗せして負担分を回収する当初の想定よりも建設費が膨らんでも、必要経費と認められれば、料金に追加で上乗せもできる

 構想が浮上した背景には、東京電力福島第1原発事故後、既存の原発の再稼働には巨額の事故対策費などが必要となり、電力会社側の財政負担が重くなっている事情がある。新制度で、稼働前から原発事業者に一定の収入を保証することで原発投資を促し、新増設を進める狙いとみられる。経済産業省は今後、具体案を検討する。


◆既に賠償費用は料金に転嫁

     (政府が再稼働を進める東京電力柏崎刈羽原発1兆円を超える
      事故対策費用をかけている=5月、新潟県で
      (本社ヘリ「あさづる」から))

 大島氏はRABモデルについて、「建設コストの増大や遅延のリスクなどを一般市民に転嫁することになる」と問題視する。これまでも、福島第1原発事故の賠償費用を、家庭向けの電気料金に含まれる託送料金(送配電網の利用料)に上乗せするなど、原発にかかるコストを表に出にくい形で、国民に負担させる流れができていると指摘。「税金だと分かりやすいため、託送料金としてじわじわと取る形になるのでは」


◆「温暖化対策も遅れる」

 東北大の明日香寿川(じゅせん)教授(環境政策論)は、自身が加わっている研究グループの試算を元に、原発新増設を進めれば再生可能エネルギーを中心にした場合よりも電力価格が高くなると指摘。「原発は二酸化炭素の削減コストが高く、温暖化対策も遅れる」とした。

 長崎大の鈴木達治郎教授(原子力政策)は「国際原子力機関(IAEA)の予測などでも、明らかに原子力シェアは世界的に衰退しているのに、政府は客観的評価をしていない」と指摘。新制度の検討が不透明な意思決定プロセスで進むことを懸念し、「データを公開して国民的議論をする仕組みが必要だ」と訴えた。


◆首相と経済産業相宛てに提出を目指す

 署名活動は環境問題などに取り組む13団体と有識者ら9人が企画し、運営サイト「Change.org」で募っている。10月25日で一度締め切り、首相と経産相宛てに提出する予定。


【関連記事】政府が原発新増設「検討」と明示…福島事故から封印のはずが推進姿勢 運転期間の延長、計17基再稼働も
【関連記事】原発しか持たない日本原子力発電が大ピンチ 敦賀の2号機も東海第2もメド立たず 一方で岸田政権は新増設に前向き
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●《石破茂が「政党交付金は“党勢拡大”のために政党支部に出しているのであって非公認候補に出しているのではない。…」と強く反論》していたが…?

2024年11月10日 00時00分27秒 | Weblog

[※ イシ馬さん鹿さん総裁による「利権」「裏金」「脱税」党の選挙公報のには…《謙虚》、《誠実》、《温かい政治》だそうだ!?]


(2024年11月08日[金])
赤旗によるスクープ「裏金非公認に2000万円 自民本部が政党助成金」問題、つまり、裏金候補の裏推薦問題、カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の「党勢拡大のため」のはずだったが? 一体どんな「ルール」なん? 「党勢拡大のため」に、全ての政党支部に政党交付金という税金を出してたんですよね?

   『●赤旗「裏金非公認に2000万円 自民本部が政党助成金」…税金使ってどんな
     「ルール」? どこが《謙虚》? どこが《誠実》? 何が《温かい政治》だ!!

 赤旗による、再びのスクープ、《首相の弁明崩れる》。《2000万円は候補者(公認・非公認)がいない選挙区支部には支給されていなかった》ことが明らかに。つまり、「党勢拡大のため」なのだから、候補者が居なくても、すべての「利権」「裏金」「脱税」党選挙区支部に支給されていたものと思っていたら、公認・非公認に関係なく、候補者が居る選挙区支部のみに支給されていたという、またしても赤旗のスクープ。「党勢拡大のため」という御旗の下、税金で、裏金議員を「裏推薦」までしておきながら、イシ馬さん鹿さん総裁は「党勢拡大のため」などと嘯いた訳だが、それはデタラメだったということだ。あ~、そうそう、「ト」連などのカルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の地方組織も裏金作りをしていたそうですね? 政治組織の体をなしていないし、泥棒集団・犯罪者集団・反社組織がニッポンを牛耳っています。これは検察の問題でもあります、畝本直美検事総長殿。
 それにしても、返す返すも、衆院選で共産党の議員数が増えるどころか、減ったことが大変に悔やまれる。何故に、「相変わらず2/4が眠り猫…自公に投票していた1/4の一部 (-533万票、-115万票) がコミ《+357万票》、サンセ《187万票》、ホシュ《114万票》へ」なのか。やはりこの国は壊れ切っているのでは?

 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/お粗末な石破茂の大嘘 候補者がいない選挙区支部には2000万円支給せず】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202411070000078.html)によると、《★選挙前から自民党裏金問題のスクープを連発した「しんぶん赤旗日曜版」11月10日号が政治とカネでまたかっ飛ばした。「“裏金非公認候補が代表の政党支部に自民党が、公認候補と同額の政党助成金2000万円を支給したとのスクープは『当落線上に踏ん張っていた候補者を奈落の底に突き落とし』(産経10月29日付)」という書き出しで、記事は2000万円の交付金は首相・石破茂が政党交付金は“党勢拡大”のために政党支部に出しているのであって非公認候補に出しているのではない報道に憤りを覚えるとと強く反論していたが、編集部の調査では「2000万円は候補者(公認・非公認)がいない選挙区支部には支給されていなかった」ことが分かったという。 ★記事は続けて、自民党福岡県第9選挙区支部代表の県議は「うちの支部には党本部から政党助成金は振り込まれていない。1000万や2000万が振り込まれたら事務所職員がびっくりするよ」と答えた。同選挙区は候補者を出していないつまり党勢拡大は、うそということになる。記事ではほかの選挙区にも丁寧に取材しており幾つもの証言も取れている。自民党は赤旗のスクープに対して、首相が憤慨したような内容の反論文わが党の支部政党交付金に関する報道についてを出し、大々的に反論しているが、どうやら反論として書かれていることとも大きくつじつまが合わないお粗末な話だ》。

 日刊ゲンダイの記事【3発目の“赤旗砲”で矛盾露呈…石破首相「2000万円支給は党勢拡大のため」はウソだった?】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/363119?utm_source=x&utm_medium=sns#goog_rewarded)によると、《これが「裏金候補を裏公認」と世論の怒りに火をつける展開となり、自民を惨敗に追い込むダメ押しとなったのだが、さらに3発目となる「赤旗砲」が放たれた。<首相の弁明崩れる>ーー。11月10日号の同紙(日曜版)によると、自民は問題視された2000万円について、公認、非公認に関係なく、衆院選の候補者がいなかった小選挙区支部には支給していなかったというのだ》。

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/363119?utm_source=x&utm_medium=sns#goog_rewarded

3発目の“赤旗砲”で矛盾露呈…石破首相「2000万円支給は党勢拡大のため」はウソだった?
公開日:2024/11/08 06:00 更新日:2024/11/08 06:00

     (前言撤回、嘘八百…(C)日刊ゲンダイ)

 石破茂首相(67)の説明は何から何まで嘘だったのか。

 衆院選で自民、公明両党を大敗させた要因は間違いなく、自民の裏金事件だろう。

 その裏金事件を最初にスクープしたのは日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」。選挙終盤には裏金事件に関与したとして非公認扱いとなった候補の政党支部に対し、党本部が公認候補と同額の2000万円を支給していた事実を報道。これが「裏金候補を裏公認と世論の怒りに火をつける展開となり、自民を惨敗に追い込むダメ押しとなったのだが、さらに3発目となる「赤旗砲」が放たれた

 <首相の弁明崩れる>ーー。11月10日号の同紙(日曜版)によると、自民は問題視された2000万円について、公認、非公認に関係なく、衆院選の候補者がいなかった小選挙区支部には支給していなかったというのだ。


■「赤旗砲」は常に裏金問題に照準を合わせている

 自民は選挙期間中、赤旗が報じた2000万円振り込みの理由について「党勢拡大のため」とする文書を公表。石破首相も公認していない候補者に金を払うようなことはございません私たちは候補者にお金など出しておりませんと完全否定した上で、「この厳しい中、なんとか自民党の公約や政策を分かってもらいたいという思いで政党支部に出している非公認候補に出しているのではございません」と怒りをあらわにし、憤りを覚えるとまで言い放っていた

 だが、「自民党の公約や政策を分かってもらいたいという思い」で政党支部にカネを支出していたのであれば、公認、非公認候補の有無に関係なく振り込んでいなければ辻褄が合わないのではないか。赤旗砲が事実であれば、政党支部に振り込まれた2000万円は「選挙資金」だったと受け取られても仕方がない。結局、表では非公認としながら、裏で公認扱いしていたことになるわけだ。

 自民は「赤旗砲」が常に裏金問題に照準を合わせていることを忘れてはならない。


  ◇  ◇  ◇


 自民惨敗の裏金選挙。●関連記事『【もっと読む】石破首相「適材適所」どこに? 裏金問題を扱う法相の後任に裏金疑惑の鈴木馨祐氏を充てる仰天』、『【さらに読む】共産党は“裏金スクープ連発”で自民惨敗させるも議席減…強まる《政党名変えたら?》に党の見解は』を取り上げている。


■関連記事
【もっと読む】石破首相「適材適所」どこに? 裏金問題を扱う法相の後任に裏金疑惑の鈴木馨祐氏を充てる仰天
【さらに読む】共産党は“裏金スクープ連発”で自民惨敗させるも議席減…強まる《政党名変えたら?》に党の見解は
稲田朋美氏は裏金問題で落選危機も…立憲民主の“敵失”に救われ逃げ切り
自民裏金議員は半数以上28人が討ち死に…旧安倍派は“大粛清”も「5人衆」は首の皮一枚で4勝1敗
泉房穂氏「日本のテレビ局は腐っている」とSNSに吐露…裏金自民とTV局は“握っている”のか
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●《政府の国民生活審議会が1970年11月に提出した答申…「…」「情報の独占に対する不安感やプライベートな情報の利用面に対する不安感が増大する」》

2024年11月09日 00時00分32秒 | Weblog

[※ 「一本化しなくていいです マイナ保険証に「No!」」(週刊金曜日 1486号、2024年08月30日) ↑]


(2024年10月08日[火])
人権意識》の欠如した、《国民主権民主主義》を無視した「エラーヒューマン」元デジタル相の暴走を止めないイシ馬さん鹿さん首相や平将明・新デジタル相。平将明デジタル相も、《人権意識》の欠如した、《国民主権民主主義》を無視したお方だ。
 しかも、《マイナ保険証ごり押し》の決定プロセスがデタラメ。東京新聞の記事【河野太郎氏「ありません」この日も断言 保険証廃止の協議記録 質問にはテンプレ回答…説明の本気度は?】。《河野氏は、保険証廃止の方針について「大臣間で適宜、意見交換はしていた」と説明。一方で、大臣間の協議の事実を裏付ける記録は「ありません」と断言》《現行保険証の選択の余地も残すとしていた政府の閣議決定覆し、「完全廃止」へと転換させた。だが、…保険証廃止に至る決定経緯が分かる記録は公文書として残していないことが判明》(東京新聞)。こんなデタラメってありますか? 《人権意識》や《国民主権民主主義》は一体どこに? アベ様政権以降、カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党という泥棒・犯罪者・反社組織の議員らはやりたい放題だ。

 東京新聞のコラム【<視点>人権意識とマイナ保険証 源流は「国民総背番号制」 論説委員兼編集委員・田原牧】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/359034?rct=shiten)。《この総背番号制マイナンバーカード原点である。知っての通り、マイナ保険証一本化は国民全員にカードを持たせる手段にすぎない。なぜ、政府はこのカードを国民に押し付けたいのか。…人には誰でも他人に知られたくない話がある。その秘密を差配する自由があっての個人であり、その個人が国民主権や民主主義の基礎だ》。

   『●岸田文雄首相も河野太郎大臣も、錯乱していないか? 《マイナンバー
       カードに一本化》したりせず、《現行の健康保険証》のままで良い
   『●ズブズブ壺壺ヅボヅボでない自民党議員はほぼ居ないようだが、《「政治
        とカネ」の疑惑を抱える》議員も多数で、キシダメ首相自身も…
    【政界地獄耳/いまこそマイナカードの出番!?「政治とカネ」で問われる
     自民党の政権担当能力】…によると、《★次の更迭候補は
     「政治とカネ」の疑惑を抱える復興相・秋葉賢也といわれるが、
     ここにきて週刊文春が昨年の衆院選の選挙運動費用収支報告書に
     白紙の領収書94枚が添付されていると指摘。首相自身にも
     公職選挙法違反の疑いがもたれた

   『●(東京新聞)《学業や研究とは関係のないマイナカードの使用状況で、教育
     施設に与えるカネの多寡を決めるというのだ。道理が通る手法だろうか》
   『●「監視社会ならん!市民ネット沖縄」《…国民に不安と不信をもたらす
     マイナンバーの制度そのものを根本的に見直し廃止することを求めます》
   『●《政府の対応が批判されると、河野は「日本だけデジタル化に背を向ける
     ことはできない」と意味不明なことを言い出した。フルスロットルの…》
    「《河野太郎デジタル相は「(トラブルは)マイナンバー、
     マイナンバーカードのシステムの仕組みに起因するもの
     ではない」として、悪いのは登録を誤るなどデータを
     入力した人間、ヒューマンエラーだという立場を崩して
     いない》…SNSでは、河野太郎氏こそ「エラーヒューマン
     との、もっともな指摘が。」

   『●自公お維コミの皆さん、《まずは政治家の政治資金の出入りを、政治家が
      大好きなマイナンバーカードにひもづけて透明性を高めたらいかがか》
   『●自公お維コミ国会議員や地方議員がまずはマイナカードを取得して見せて
     は? …琉球新報【<社説>マイナカード返納 保険証廃止を撤回せよ】
   『●【<ますます迷走マイナ保険証> 防大内部告発・「処理水」放出・大阪万博
      ・「捏造」大川原化工機【山田厚史の週ナカ生ニュース】】…落ち込むょ
   『●《マイナンバーカードの交付責任者を務めたこともあるという都内自治体
      …男性職員…「保険証廃止といった暴論は想像していませんでした」》
   『●2015年の日刊ゲンダイ【マイナンバー「1兆円利権」山分け 制度設計7社
     と天下り官僚】…《納税者番号(財務省)、…運転免許証(警察庁)など…》
   『●アベ様のお友達・新浪剛史氏、キシダメ首相の「聞く力」に期待…健康保険
     証の来年秋廃止について《納期》までに《ぜひとも仕上げていただきたい》
   『●(こちら特報部)《経済同友会の新浪剛史代表幹事…あたかも財界が政府
     に保険証廃止を発注し、その納期を守れと言っているようにみえる…》
   『●《「マイナ保険証」の国家公務員の利用率…当の厚労省すら昨年11月の
       利用率は4・88%》…「エラーヒューマン」河野太郎氏によるドブガネ
   『●傲慢な「エラーヒューマン」氏「イデオロギー的に反対の方はどうやった
     って反対…」、山田厚史さん「イデオロギー的に賛成する者達が推進…」
   『●傲慢な「エラーヒューマン」大臣による「マイナ保険証」ごり押し…《政府
      方針に従わない医療機関を探して「密告」を促す手法には背筋が寒く…》
   『●《イデオロギー的にどうしてもやりたい政府中枢》…なぜ強制されねばならぬ
      のか? 傲慢な「エラーヒューマン」大臣による「マイナ保険証」ごり押し
   『●マイナ保険証ごり押し「エラーヒューマン」←《トラブル時の対応は「…健康
      保険証で確認した」…健康保険証の廃止について「保険証は残すべきだ」》
   『●マイナ保険証ごり押し「エラーヒューマン」氏はマトモじゃない…現行
      の保険証で十分なのに、12月の健康保険証の新規発行停止という狂気…
   『●《河野氏…保険証廃止の方針…「大臣間で適宜、意見交換はしていた」と説明。
        一方で、大臣間の協議の事実を裏付ける記録は「ありません」と断言》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/359034?rct=shiten

<視点>人権意識とマイナ保険証 源流は「国民総背番号制」 論説委員兼編集委員・田原牧
2024年10月8日 06時00分

 「氾濫する情報は混乱の因(もと)となって不安感を高め」「情報の独占に対する不安感やプライベートな情報の利用面に対する不安感が増大する

 この記述は政府の国民生活審議会が1970年11月に提出した答申の一部である。到来しつつある情報化社会の影響と課題を指摘している。

 約半世紀も前にプライバシー侵害など情報化がもたらす負の側面に言及している点が興味深い。この時期、政府は「国民総背番号制」の導入を検討しており、国会では激しい論戦が交わされていた。

 この総背番号制マイナンバーカード原点である。知っての通り、マイナ保険証一本化は国民全員にカードを持たせる手段にすぎない。

 なぜ、政府はこのカードを国民に押し付けたいのか

 一つは国民監視だ。カード裏面のICチップを使って犯歴や病歴、預貯金などに至るまでひも付けし、個人情報を把握したいのだろう。

 もう一つは民間企業への融通だ。ICチップの空き領域を開放し、購買歴などをひも付けして商業利用を図る狙いが透ける。そこには政治家や官僚の利権も絡むだろう。

 人には誰でも他人に知られたくない話がある。その秘密を差配する自由があっての個人であり、その個人が国民主権や民主主義の基礎だ

 総背番号制導入には行政の合理化や徴税の徹底が口実にされた。しかし、帝政ドイツのID番号制度はナチスのユダヤ人狩りに使われた

 そうした歴史もあって、人びとは直感的に総背番号制の怪しさを感じ取り、導入に背を向けた。続くグリーンカード制も頓挫し、その後の住民基本台帳ネットワークでは番号こそ導入されたが、住基カードは普及せず、各地で憲法13条個人の尊重)を盾とした違憲訴訟が起こされた。

 住基ネットも失敗したが、政府は諦めない。2009年にマイナンバー制度へ衣を替え、またしても登場した。

 今回、取得が任意」であるはずのカードを健康保険証を使って押し付けるという手法自体に、制度の本質が表れている国民主権や人権など無視するという姿勢だ。

 ただ、そうした強権手法を許した背景には時代の推移がある。権力への警戒が薄れ、人権を冷笑し、合理性を優先する価値観が台頭した。

 だが、そうした流れの先にどんな風景が見えるのか。

 イランではヘジャブ(頭を覆う布)を着けない女性が監視カメラと顔認証付きIDカードの連動で割り出されている。中国でも交通違反が同様に摘発されている。日本だけが例外という保証はない。

 冒頭の答申の小委員会報告には「(情報化などは)人間の幸福のための手段にすぎないことを十分銘記すべきである」というくだりがあった。

 政府系の有識者ですら慎重だったのだ。マイナ保険証がなくても当面、医療は受けられる。あわてず、熟考すべきだ。


【関連記事】マイナ保険証は絶対に必要なの?紛失したらどうする? 「資格確認書」って何?【Q&Aで解説】
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●時代に逆行する小池百合子「ト」政、コモンズを破壊…《樹冠被覆率は気候変動や生物多様性の観点から国際的に重視される都市緑化の評価基準》

2024年11月08日 00時00分43秒 | Weblog

[※サンデーモーニング(2017年10月1日)(三「ト」物語)↑]


(2024年11月05日[火])
時代に逆行する小池百合子「ト」政、コモンズを破壊して世界の笑いもの…《樹冠被覆率は気候変動や生物多様性の観点から国際的に重視される都市緑化の評価基準》。
 押川恵理子記者による、東京新聞の記事【「緑の日傘」東京ドーム256個分が消えた…樹木伐採が進む23区、ヒートアイランド現象が加速しかねない】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/364438)によると、《樹木の枝葉で覆われた土地の面積割合を示す「樹冠被覆率」が、東京23区で2013年の9.2%から2022年には7.3%まで減ったことが、東京大の研究チームの調査で明らかになった。日射や路面からの放射熱を減らし緑の日傘と呼ばれる樹木が減ることで、都市部の気温が周辺より高くなるヒートアイランド現象の深刻化が懸念される。(押川恵理子)》。

 「小池百合子「ト」政下の小さな小さなことかもしれないが…《自治体の予算の一部の使い方を住民が決める「参加型予算」を導入した東京都杉並区》」…とつぶやくと、そんなことは小池百合子「ト」知事が既にやっている、というコメントがやってくる。本当かどうか知りませんが、神宮外苑森林伐採再開発問題を見ただけでも、住民の方を向いた都政とは言い難いことは明らかだ。まさに、「ト」政。その他、小池百合子「ト」政には言いたいことが沢山ある。最たるものは、関東大震災時の歴史認識のゆがみ。

   『●この《レイシスト・歴史修正主義体質》な小池百合子東京「ト」知事に
        「2,912,628票」「3,661,371票」も投じてしまった都民の皆さん
   『●「これらの樹々はどんな人にも恩恵をもたらしますが、開発によって恩恵を
      得るのは一握りの富裕層にしか過ぎません。この樹々は一度失ったら…」
   『●「2,912,628票」「3,661,371票」に続き、「2,918,015票」を獲得し小池
      百合子東京「ト」知事が3選…心ある都庁の職員の皆さんも4年間、地獄
    《■小池百合子の排外主義・歴史修正主義思想 朝鮮人虐殺の
     史実否定のヘイト団体で過去に講演したことも …しかも、
     小池氏は自民党衆院議員時代の2010年、ヘイト団体「そよ風」で
     講演をおこなっている。「そよ風」は小池知事が追悼文送付を
     取りやめた2017年から横網町公園内でヘイト集会を開催
     ちなみに、2019年のヘイト集会では「…」などの発言が飛び出し、
     東京都は2020年8月、これらの発言を人権尊重条例に基づいて
     ヘイトスピーチであると認定している》(リテラ)

   『●「2,918,015票」を獲得して3選を果たした小池百合子東京「ト」知事…
     《朝鮮人追悼文を送らないのは「毎年同じ理由でございます」》だそうです
   『●《虐殺や差別を防ぐためには、首長や政治家の公式な声明が最も有効》な
     はずなのに、《追悼文の送付を見送り続けている》小池百合子東京「ト」知事
   『●東京「ト」知事殿へ…《本庄市長…「過ちを繰り返さないために、何が起きた
      かきちんと調べ、殺された人の無念に思いを寄せて追悼することは大事」》
   『●朝鮮人虐殺…《「過少申告」された政府の発表をそのまま信じ込んで地域の
      実情を探ろうとしないのは、歴史に対する敬意が欠けており、行政の怠慢》


 神宮外苑森林伐採再開発問題…坂本龍一さんのこの一言に尽きる: 

「率直に言って、目の前の経済的利益のために先人が100年をかけて守り育ててきた貴重な神宮の樹々を犠牲にすべきではありません。
 これらの樹々はどんな人にも恩恵をもたらしますが、開発によって恩恵を得るのは一握りの富裕層にしか過ぎませんこの樹々は一度失ったら二度と取り戻すことができない自然です

 《先人が100年をかけて守り育ててきた貴重な神宮の樹々》=貴重なコモンズを破壊する愚かな行為だ。《都心の自然や景観を守ろうとした先人たちの理念をぶち壊したに等しい》。
 東京新聞の【<社説>外苑の樹木伐採 市民対話の重さ教訓に】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/364829?rct=editorial)。《外苑は明治神宮の私有地だが、歴史を振り返れば、国民の財産を神宮が預かっているとも考えられる。戦後、スポーツ施設が集まる公共性の高さから国有地として維持する案がまとまっていたにもかかわらず、神宮側の要求で条件付きで払い下げられたからだ。その条件は、国民の公平な利用や低廉な施設使用料、民主的な運営など4項目。今回の再開発で神宮側が条件を順守しているのか、大いに疑問だ。行政の責任も重い。東京都はかつて外苑を風致地区に指定し、緑と景観を維持してきたが、一連の再開発であっさりと規制を緩和し、巨大な建物が相次いで建つようになった都心の自然や景観を守ろうとした先人たちの理念をぶち壊したに等しい。再開発には、ミュージシャンの故坂本龍一さんら多くの著名人が批判の声を上げ、反対するインターネット署名には23万筆超が集まった。わずかではあるが、計画の見直しにつながり、公共性の高い事業を進めるには、市民との丁寧な対話が必要だという重い教訓も残した》。

 (2012年11月15日 00時00分41秒)「…原発を直ぐに停止すべきなのに、運転を継続しつつ調査すると言っている訳である。知床の原生林の開発などで使われた「古い手」だ」。知床や長良川、有明海 (諫早) などで使い古されたやり方であり、神宮外苑森林伐採再開発問題も同じ。まずは伐採や開発を止め、立ち止まって考えるべき。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/364438

「緑の日傘」東京ドーム256個分が消えた…樹木伐採が進む23区、ヒートアイランド現象が加速しかねない
2024年11月3日 06時00分

     (2013年時点の東京23区の樹冠被覆率を示す図(左)。
      2022年には西部を中心に樹冠被覆率が13年より下がって
      いることが分かる(右)=白石欣也さん提供)

 樹木の枝葉で覆われた土地の面積割合を示す「樹冠被覆率」が、東京23区で2013年の9.2%から2022年には7.3%まで減ったことが、東京大の研究チームの調査で明らかになった。日射や路面からの放射熱を減らし緑の日傘と呼ばれる樹木が減ることで、都市部の気温が周辺より高くなるヒートアイランド現象の深刻化が懸念される。(押川恵理子


◆樹木で覆われた土地は2013年で9.2%、2022年に7.3%

     (東京23区の樹冠被覆率を調査した白石欣也さん
      =千葉県柏市の東京大柏キャンパスで)

 樹冠被覆率は気候変動や生物多様性の観点から国際的に重視される都市緑化の評価基準国連機関の事業の認定基準にも採用されているが、国内では浸透していない。23区全体を対象とした樹冠被覆率の調査は、今回が初めて。衛星画像などから推計した。2013年からの9年間で、東京ドーム約256個分の12平方キロメートルの樹冠を失った計算だ。

 研究チームが今年4月にまとめた論文によると、樹木の減少は住宅開発や都市再開発に伴う伐採が進んだことが主な要因。用途別で樹冠被覆率の減少幅が最も大きかったのは、民家の庭木が減った一戸建て住宅で、40.6%減だった。次いで街路樹の減少により道路が21.4%減、教育・文化施設18.2%減、公園8.3%減と続いた。

 区別で比率の減少幅が最も大きかったのは杉並区の39.5%減、次いで練馬区の38.2%減、世田谷区と中野区の34.7%減。23区西部はかつて屋敷林などが多かったが、地価高騰や相続税の負担を背景に、一軒分の土地を分割し、小さな一戸建て住宅を複数建てる住宅事情などが影響したとみられる。

 緑の地域格差も判明した。江戸時代からの神社仏閣や庭園が比較的に多く残る23区中心部や西部は、東部の「下町」に比べて樹冠被覆率が高い傾向があった。区別では皇居のある千代田区の16.7%が最も高く、明治神宮のある渋谷区14.4%、港区12.4%が続いた。最低は墨田区の2.9%。格差を埋めるには公共の緑化政策が重要になる。


◆欧米には30%以上を目指す都市もある

 研究を主導した大学院生の白石欣也さんは「都市の緑化には、樹木がもたらすさまざまな効果や維持コスト、伐採による環境面の損失などのデータを市民に示し、対話しながら戦略を練ることが重要。自治体はそうしたデータの指標となる樹冠被覆率を目標に採用し、継続的に調べるべきだ」と指摘した。

 欧米では、同比率30%以上を目指して樹木管理の戦略を練る都市がある


 樹冠被覆率 土地の面積に対し、樹冠(枝や葉が茂っている部分)が占める割合。国連食糧農業機関(FAO)が、都市の樹木の適切な維持を後押しするプログラムの認定基準にも使われている。プログラムには2023年時点で22カ国の200都市が認定されている。30%に高めると、欧州では都市の平均気温が0.4度下がり、ヒートアイランド現象による死者が減ると推定した研究もある。東京23区は各区の条例に基づき、個別に同様の調査をしているが、調査時期などにばらつきがある。


  


◆東京都は樹木以外の「みどり」も重視しているが…

 東京都は樹冠被覆率ではなく、樹木以外の草地や公園、水域などを含めた「みどり率」を緑の指標としている。その理由を都自然環境部の担当者は「緑には生物多様性や人々の安らぎ、都市環境の改善などいろんな機能があるため、緑全体を調べている」と話す。

 みどり率は都内全域で5年おきに調べ、区部は2013年の24.5%から2023年は24.0%とほぼ横ばい。ただ、草地や芝生は、樹木に比べて二酸化炭素(CO2)を吸収したり、周辺の気温を下げたりする効果は低い。さらに、東大大学院の寺田徹准教授(緑地計画学)は「みどり率は東京の緑空間の増減を評価するには有効だが、世界共通ではなく、海外諸都市との比較には使いづらい」と指摘する。

 欧米では米ニューヨーク市が昨年秋、樹冠被覆率を2035年までに現状の22%から30%に引き上げることを決定スペインのバルセロナ市やカナダのバンクーバー市も30%を目標とする。都は昨年夏、100年先を見据えた緑のプロジェクト「東京グリーンビズ」を打ち出し、緑の保全や創出を進めるとするが、指標とするみどり率の数値目標は現在掲げていない


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●それでも原子力「規制」委員会ではなく「推進」委員会…委員長をはじめ、石渡明氏以外の他の委員の皆さんは「科学者」ではないし、「矜持」もなし

2024年11月07日 00時00分14秒 | Weblog

[↑ ※「地震列島の原発安全性に警告」(週刊金曜日 1457号、2024年01月26日号)]


(2024年09月21日[土])
それでも原子力「規制」委員会ではなく、核発電「推進」委員会と呼ばざるを得ない…石渡明氏の退任で、さらなる暴走が始まる。《5人の規制委委員の一人石渡明氏は「科学的・技術的な新しい知見に基づくものではなく、安全性を高める方向での変更とは言えない」と述べて反対を貫いた。科学者の矜持を示した》(古賀茂明さん)。委員長をはじめ、他の委員の皆さんは「科学者」ではないし、「矜持」なんて持ち合わせてはいないのでしょうね。再びの取り返しのつかない事故が起こったとして、核発電「推進」委員会の各委員はどう責任を負うのでしょうか?
 《とはいえ、石渡氏によると再稼働を認めなかったのは敦賀2号機の1基だけで、ほかの12基は認めた》(東京新聞)。

   『●「「アイドル」を守れ!」
     『週刊金曜日』(2014年6月6日、994号)についてのつぶやき
    「《野中大樹氏【規制委に「原子力ムラ重鎮 原発再稼働の布石】、
     《安倍政権が示した人事案は、田中知……石渡明……の二人。
     田中氏は元日本原子力学会会長で、……推進派の重鎮》。
     原子力「ムラ寄生」委員会へ驀進」

   『●原子力「規制」委員会の田中俊一委員長、
     川内原発に「安全上の問題が起きるわけではない」…
    《石渡明委員(地質学)は主な震源となった断層帯全体が動いても、
     川内原発の揺れは想定の四分の一程度にとどまると説明。記者会見した
     田中俊一委員長は「安全上の理由があれば止めなければならないが、
     今の状況で問題があるとは判断していない」と話した。しかし、
     熊本地震では十四日にM6・5の地震があった後にM7・3の本震が
     発生。小さな地震が誘発されることはあるが、これほどの規模が
     続くのは想定されていない

   『●鈴木耕さん《一度、活断層だと判断したものを電力会社が独自調査で
      否定したら、それを受けて規制委が再調査するというのであれば…》
    《会合で、地質を担当する石渡明委員は「審査資料の品質に疑問があり、
     ほかの審査と同じように続けるのは適切ではない」と指摘。他の委員
     からも異論は出なかった。更田豊志委員長は「科学的な作法に
     のっとっていないと話にならず、今回はお話にならないケース
     審査会合を開ける状況ではない」と述べた。敦賀2号機は原子炉建屋
     直下の断層が、規制委の専門家チームに地震を引き起こす活断層と
     指摘されている。原電は指摘を否定し続けているが、審査で活断層と
     確定すれば廃炉は免れない

   『●三浦英之記者の質問「今でも『アンダーコントロール』だとお考えで
     しょうか」? アベ様のお答え「…その中で正確な発信をした…」!?
    「井上能行記者による、東京新聞のコラム【【私説・論説室から】現代版
     「水戸黄門」】
     https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2020030202000167.html
    《舞台は原子力規制委員会の審査会。黄門様は審査会の座長役を務める
     地質学者の石渡明・同委員会委員、助さん格さんは原子力規制庁の
     職員、悪徳商人(越後屋)の役回りは日本原子力発電(原電)だ。
     原電は敦賀原発2号機が地質学的な理由から廃炉の窮地に立たされて
     いて、その申し開きをしている》

   『●核発電人災の反省はどこに? 《熟議より、政府の都合を優先》する
     原子力「推進」委員会、《フクシマを「なかったことにする」のか》?
    《新制度はGX基本方針の閣議決定直前、八日の規制委定例会に諮られた。
     しかし、地震や津波に関する審査を担う石渡明委員が「安全側への
     改変ではない」と強く反対し、結論は保留に。十三日の臨時会でも、
     石渡委員は「科学的、技術的な新知見に基づくものではない」と
     老朽原発運転の危険性を訴え、姿勢を変えなかったため多数決での
     決定となった。“強行採決”の後、性急さを問われた山中伸介委員長
     は「法案のデッドライン(締め切り)があるので仕方がない」と釈明
     した。地震担当の委員の警告を十分に検討するいとまもないとは、
     熟議より、政府の都合を優先させたと認めているようなものであろう》

   『●《原状回復》することも無く、堂々と《原発回帰》へと暴走し、この
     12年間、着々と《原発復権》…3.11東京電力核発電人災の教訓はどこに?
    《最後まで反対した石渡明委員は、安全性に問題があるために審査期間が
     長くなるほど廃炉までの期間が長くなり「より高経年化(老朽化)した
     炉を将来動かすことになる」と指摘した。まさに二律背反である。
     石渡委員の「科学的、技術的な知見に基づいて人と環境を守ることが
     規制委の使命だ。運転期間の制限を法律から落とすのは、安全側への
     改変とは言えない」との主張はもっともである》

   『●東京新聞《<ぎろんの森>原発推進組織に逆戻りか》―――― すごく
       控えめな表現…単に「原子力規制委員会」に看板を掛け代えただけ
    《原発事故を二度と起こしてはならない。少しでも安全性に不安があれば
     運転してはならない、というのが事故の教訓のはずです。しかし
     規制委は原子炉等規制法(炉規法)が「原則四十年最長六十年
     定める原発運転期間を巡り、再稼働の審査などで停止した期間を
     運転年数から除外して六十年超の運転を容認する新たな規制制度を
     決めました。地質の専門家である石渡明委員反対意見を切り捨てる
     異例の多数決でした。決定の性急さを問われた山中伸介委員長は、
     記者会見で「(炉規法改正)法案のデッドライン(締め切り)が
     あるので仕方ない」と釈明しましたが、原発推進のためには規制を
     緩めても仕方がない、とも聞こえます》

   『●原発推進を打ち出す政府の方針を原子力規制委員会が追認…「推進」委、
        核に巣食う核「寄生」委、例外中の例外のはずが原則40年を無視
    《しかし、山中委員長は「原発の寿命は科学的に一律に定まるものでは
     なく規制委員会として意見を言う立場にない」として、ルール変更を
     容認した。原発の経年劣化を考えれば、安全性と運転期間が無関係
     というのはあり得ない。一方、5人の規制委委員の一人石渡明氏は
     「科学的・技術的な新しい知見に基づくものではなく、安全性を高める
     方向での変更とは言えない」と述べて反対を貫いた。
     科学者の矜持を示したのだ》

 宮尾幹成記者による、東京新聞の記事【原発「60年超運転」に反対を貫いた思いを振り返る 原子力規制委員・石渡明氏が退任<記者会見詳報>】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/354983)。《原子力規制委員会の石渡(いしわたり)明委員(71)が18日、任期満了で退任した。石渡氏は、岸田政権が進めた原発の60年超運転を可能にする法改正に伴う規制制度の変更に際し、規制委の会合安全側への改変とはいえないなどとして最後まで反対日本原子力発電原電敦賀原発2号機の審査では、原子炉直下の活断層の存在を否定できないとして再稼働不可の結論を導いた。(宮尾幹成)》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/354983

原子力規制委が問われる「安全側」の姿勢 政権が「原発活用」に傾く中で 「60年超運転」反対した委員が退任
2024年9月19日 06時00分

 原子力規制委員会の石渡(いしわたり)明委員(71)が18日、任期満了で退任した。石渡氏は、岸田政権が進めた原発の60年超運転を可能にする法改正に伴う規制制度の変更に際し、規制委の会合安全側への改変とはいえないなどとして最後まで反対日本原子力発電原電敦賀原発2号機の審査では、原子炉直下の活断層の存在を否定できないとして再稼働不可の結論を導いた。(宮尾幹成


◆就任前に日本原燃から報酬を得た田中知委員「独立してやってきた」

 石渡氏は東京・六本木の原子力規制庁(規制委事務局)で記者会見し「原子力基本法原子炉等規制法といった法律を守ることが、使命だと思って就任した。炉規法の柱だと思っていた『40年ルール』を外してしまうことに納得できなかった」と振り返った。


毅然と「反対」貫いた胸中は
原子力規制委員・石渡明氏 退任記者会見で何を語った? 「悪魔の証明」批判に切り返す<詳報>


     (
原子力規制委員会の委員を退任し、記者会見する石渡明氏。
      左は田中知氏=東京都港区で(市川和宏撮影))

 同じく退任する田中知(さとる)委員(74)も会見。使用済み核燃料の再処理工場などの審査を担当する一方で、就任前に運営する日本原燃から報酬を得ていた。中立性を問われると「明確に仕事の目的とか意味を理解してやってきた。独立してやってきたかと思う」と述べた。

 石渡氏は東北大大学院理学研究科教授や日本地質学会長を経て、2014年9月に就任。2期10年務めた。24年9月19日付で、石渡氏の後任に山岡耕春名古屋大名誉教授、田中氏の後任にカナダ・マクマスター大の長崎晋也元教授が就く。(宮尾幹成山下葉月


   ◇   ◇



◆石渡明氏が主張し続けた「安全側」の論理

 老朽化した原発の長期運転などに異議を唱えたり、活断層の存在を否定できないとして敦賀2号機の再稼働を認めなかったりと、原発推進勢力にとっては障壁ともなってきた石渡明氏が規制委から退く。自民党を中心に原発活用の声が高まる中、今後、規制委が事故のリスクなどに対し、「安全側」に沿った判断を示していけるのかが問われる。

 「筋の通らないことは、しっかりと言う人だった。素直に『自然の声』を聞き、審査していたのではないか」。石渡氏と接してきた規制委の幹部はそう評価する。この幹部が例として挙げたのが、規制委が原発の60年超運転に向けた規制制度案を審議した時だった。

 石渡氏は昨年2月の臨時会合で「この改変は科学的、技術的な新知見に基づくものではない安全側への改変とも言えない」と一貫して反対した。

 原発の運転期間は、法改正で規制委の審査などで停止した期間分の運転延長を認め、60年超運転を可能とした。石渡氏は「審査を厳格にすればするほど、より高経年化(老朽化)した炉を運転することになる」と苦言。だが、他の4人は賛成し、規制委は多数決で認めた。規制委の決定は全会一致がほとんどで異例の決着だった。

 敦賀2号機を巡っては、石渡氏は現地で地質に直接触れて精力的に調べた。まとめた審査書案では「(原電の)評価は安全側とは言えない」との文言を繰り返し原電の主張を退けた。

 とはいえ、石渡氏によると再稼働を認めなかったのは敦賀2号機の1基だけで、ほかの12基は認めた。石渡氏は退任会見で「9基が審査中で、心残りはある」と話す。

 能登半島地震が起きた北陸電力志賀2号機(石川県)や、南海トラフ地震の影響が懸念される中部電力浜岡3、4号機(静岡県)などの審査が続く。電力会社や政権からの圧力に屈せず、規制委が独立性を持って判断するのか、さらに厳しい目が注がれることとなる。(荒井六貴

【関連記事】原子力規制委員・石渡明氏 退任記者会見で何を語った? 「悪魔の証明」批判に切り返す<詳報>
【関連記事】原発「60年超運転」法が成立 自公維国などが賛成 電力業界の主張丸のみ 福島事故の反省と教訓どこへ
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●いまごろ《あきれる》って…さっさと中止するよう声を上げて下さい、いくらドブガネしても《「核燃料サイクルの肝」再処理工場》は完成を見ない

2024年11月06日 00時00分01秒 | Weblog

[※ 「3.11から12 脱原発の約束はどこに」(週刊金曜日 1415号、2023年03月10日) ↑]


(20240916[])
宮下宗一郎青森県知事(元むつ市長)、いまごろ《あきれる》って…さっさと中止するよう声を上げて下さい、《「核燃料サイクルの肝再処理工場》は完成を見ない、いくらドブガネしても。これまでいくらドブガネし、進捗率は? 反核燃料サイクル論者として〝有名〟で、いまや傲慢なエラーヒューマン大臣河野太郎デジタル相もご存じのように「閉じない環破綻した核燃サイクル

   『●「閉じない環」破綻した核燃サイクル…《1993年から26回の延期…
     核燃料サイクル政策は要の再処理工場の稼働が見通せず、「破綻」》が露わ

 山下葉月荒井六貴両記者による、東京新聞の記事【またも延期された「核燃料サイクルの肝」再処理工場の完成 27回目、青森知事もあきれる事態に…何が原因?】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/353720)。《原発の使用済み核燃料からウランやプルトニウムを取り出し原発で再利用する核燃料サイクルの肝になる再処理工場青森県六ケ所村)について、日本原燃は8月、2024年度上期としてきた完成目標を2026年度内にすると発表した。延期は27回目。青森県の宮下宗一郎知事が「ただちに信頼できない」とあきれるほどで、着工から30年以上たった今も動く見通しは立たない核燃料サイクルは果たして完成するのだろうか。(山下葉月荒井六貴)》。

 核発電所を再稼働したいそうだ、バカとしか思えない…《核燃料サイクルという夢が実現できぬ中、当初想定されていなかった原発構内での核燃料の長期保管が常態化している》。
 電力各社は「乾式貯蔵施設」の計画を進めているようだが、ここでも、湯水のようにカネが注ぎ込まれ、電力料金が跳ね上がっていくことでしょう。さっさと廃炉作業を進めて、損切りすることしか手はないと思うのだが、核発電「麻薬」中毒者どもは、湯水のようにお金を垂れ流すこと、原発マネー」に蝟集・集ることが目的化。

 《使用済み核燃料は各原発のプールにたまり続け…。プールが満杯になると、核燃料の交換ができず原発は動かせなくなる》。まずは、核発電を止めてからの話。マンションを建てる前に、トイレの場所や処理の方法、〝処理水〟の放流先を決めときなさいよ。余剰汚泥という〝廃棄物〟も出てきます。(東京新聞社説)《政府の姿勢は無責任というほかない返すあてもないのに借金を重ねるようなものだ》。だから、なんで自公お維コミに投票してしまうのか、という話でもある。いまや、立憲民主も怪しくなってきた。
 まずは、核発電を止め、1 mgでも廃棄物の発生を抑制すべき。(東京新聞)《使用済み核燃料は各原発のプールにたまり続け、2023年3月時点で原発を保有する電力10社のプール容量の74%が埋まっているプールが満杯になると、核燃料の交換ができず原発は動かせなくなる》まずは核発電を止め、廃炉作業に着手。議論はそれから。終焉を迎えているキシダメ政権は「原発復権」「原発回帰」。狂気だ。福島を「原状回復」して見せてからのお話でしょ? 元の姿に戻して見せて下さい。

   『●破綻した核燃サイクル、中間貯蔵施設は最終処分場と化す…使用済み核燃料
     プールの現状は? どこを最終処分場にするかの議論の前にやることは?
   『●トイレなきマンション問題を放置し、「原発復権」「原発回帰」する
     キシダメ政権…早晩、核燃料の交換ができず核発電は動かせなくなる
   『●マンションからたれ流しにしておいて、トイレをどうするのかとか、放出
      先どこにするのかなんてナンセンス…しかも、《被爆地の長崎》で…
    「「防人の島」の《町民の皆さんがその道を選んだ》のですか?
     足抜けできるのか? NUMOにからめとられて、泥沼に足を
     突っ込み、抜け出られなくなるのではないか。しかも、被爆地の
     ナガサキで。《改めて誘致が浮上した背景には「深刻化する人口減少、
     最近までの日韓関係の悪化、観光需要の落ち込み」があるという》
     …意味が分からない? そんな理由で受け入れるの?」

   『●はぁ? 東京新聞【「原発マネー」で生まれた奇策 使用済み核燃料の
      中間貯蔵施設を上関町に 中国電力と関西電力で苦肉の共同開発案】
   『●山口県上関町…《さんざん町民を分断してきた挙げ句に郷土を核のゴミ
     捨て場…正真正銘の原発の墓場にするという動きに反発が高まっている》
   『●《「まるで反社以下の関電」…今も経済産業省と岸田政権に守られてぬく
      ぬくと生き延びている》《関電と経産省、岸田総理は「亡国トリオ」》

 さて、「閉じない環」、破綻した核燃サイクル。核燃料サイクルという「環」は閉じたのか? 「原発は『プルトニウムをつくる装置』」と「閉じない環」。《原発の再稼働や新増設を進めた場合、運転すればかならず発生する使用済み核燃料の行き場をどうするのか、またその防護をどうするのか》? 「閉じない環」である第1の「環」を継続し、プルトニウムを取り出す六ヶ所村の再処理工場の稼働を目指すことを続けるそうだ。恐ろしいリスクを抱えつつ、瀕死の「ホワイト・エレファント」にエサを与え続け、エサ代を支払い続けるつもり。「もんじゅ」という悪夢に目覚めるのにこれだけの月日を費やし、誰も責任をとらず…、「第1の閉じない環」の悪夢からいつ目ざめるのだろうか? あまりに愚かすぎる。

 小野沢健太記者による、2024年3月10日の東京新聞の記事から再掲。【青森・六ケ所村の核燃料再処理工場、27回目の完成延期が確実 「サイクル政策」破綻で各原発内長期保管が常態化】《原発から出る使用済み核燃料再処理工場青森県六ケ所村)は、27回目の完成延期が確実となっている。原子力規制委員会の審査が進まず、「2024年度上期(9月まで)のできるだけ早い時期」とする原燃の目標は達成が困難な状況。使用済み核燃料の受け入れの見通しが立たず、各原発では敷地内に新たな保管場所を確保する動きが相次ぐ。(小野沢健太)》。

   『●リラッキングとオンカロ
   『●原発再稼働と「軍産複合体国家・米国の商売」と
      「原発は『プルトニウムをつくる装置』」と「閉じない環」

   『●予想に反して「もんじゅ」廃炉へ、一方、
      「閉じない環」核燃料サイクルは維持するという無茶苦茶

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/353720

またも延期された「核燃料サイクルの肝」再処理工場の完成 27回目、青森知事もあきれる事態に…何が原因?
2024年9月16日 06時00分

 原発の使用済み核燃料からウランやプルトニウムを取り出し原発で再利用する核燃料サイクルの肝になる再処理工場青森県六ケ所村)について、日本原燃は8月、2024年度上期としてきた完成目標を2026年度内にすると発表した。延期は27回目。青森県の宮下宗一郎知事が「ただちに信頼できない」とあきれるほどで、着工から30年以上たった今も動く見通しは立たない核燃料サイクルは果たして完成するのだろうか。(山下葉月荒井六貴


◆総事業費は17兆5000億円に 膨らむ国民負担

 再処理事業を担う国の認可法人「使用済燃料再処理・廃炉推進機構」(青森市)は今年6月、再処理工場と、取り出したウランとプルトニウムで作るMOX燃料の工場建設に伴う総事業費は計約17兆5000億円になったと発表した。昨年度よりも4200億円増え、膨らみ続けている電気料金を通じて国民が負担している形だ。

 原発の使用済み核燃料にはウランやプルトニウム、マイナーアクチノイドと呼ばれる核種などが含まれる。再処理工場で化学処理しウランとプルトニウムを取り出し、MOX燃料工場で他の物質と混ぜてMOX燃料に加工し、もう一度発電に利用する取り組みが「核燃料サイクル」だ。

 再処理工場では、使用済み核燃料を3~4センチ大にカット。これらを硝酸で溶かし、燃料部分と金属片などに分別する。溶けた燃料部分からマイナーアクチノイドなどを除き、ウランとプルトニウムを取り出す。

 さらに純度を高め、ウラン溶液とプルトニウム溶液を精製。ここから、溶けていた硝酸を取り除き、ウラン酸化物とウラン・プルトニウム混合酸化物の2種類を製造。この混合酸化物の粉末が、最終的に「MOX燃料」となる。

 現状、日本の使用済み核燃料は、英国が撤退したため、主にフランスで再処理。処理後のMOX燃料を使い発電(プルサーマル発電)するのは関西電力高浜3、4号機など4基にとどまる。


◆規制委審査に対応できず 「技術力に疑問」

 再処理工場の完成延期が続く大きな原因は、原子力規制委員会による設備の詳細設計や工事計画の審査で、原燃がまずい対応を繰り返しているからだ。原発と違い前例がなく、原発6、7基分の設備数があり、審査対象は約2万5000点。設備の耐震や構造設計などの説明が尽くされていない。

     (完成延期が続く再処理工場(青森県六ケ所村で、日本原燃提供))

 原燃は、核燃料サイクル関連で約390万平方メートルの広大な敷地があり、施設ごとに地盤が異なるのに、考慮せずに申請。審査途中で、地盤を調べ直す事態にもなった。約6万ページの申請書のうち3100ページで誤記載や落丁など不備も見つかっている。規制委の審査担当者は「工程ありきで全部の仕事が雑だ」と指摘。原燃だけで審査に対応できず、関西電力は職員の派遣もしている。

 8月26日の審査会合で、原燃はようやく全体計画を報告。すべての説明を終えるのに来年11月までかかる見込みとした。

 原燃は「再処理の技術的な能力はある」と自信を見せる。ただ、原子力資料情報室の松久保肇事務局長は「原燃の技術力がないから、規制委から求められる回答ができないのだろう。工場が完成しても、想定通りの量を製造できるのかは分からない」と指摘する。

     (MOX燃料工場の完成予想図(日本原燃提供))


◆サイクル回らず…むつ市に中間貯蔵施設

 再処理工場が未完成で使用済み核燃料を運び込めないことから、各電力会社は行き場に困っている使用済み核燃料を保管する原子炉建屋内のプールが満杯になると、原発を運転できなくなるため、建屋外での保管を計画している。

 東京電力日本原子力発電は、出資会社の「リサイクル燃料貯蔵」を設置し、青森県むつ市に中間貯蔵施設を建設。東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)からの使用済み核燃料を受け入れる。

 他原発では、原発敷地内に貯蔵施設を造る動きが広がる。すでに原電東海第2原発(茨城県)では稼働中だ。関西電力立地する福井県から県外搬出を求められているため、県外の中間貯蔵を検討。中国電力とともに山口県上関町で建設計画を示すが、具体化していない。


◆原燃ってどんな組織? 株主は電力会社

 正式名は日本原燃日本原燃サービス(1980年設立)と日本原燃産業(85年設立)が92年に合併し発足。建設を進めている再処理工場とMOX燃料工場の運営のほか、ウラン濃縮、放射性廃棄物の貯蔵管理を担う。増田尚宏社長は東京電力出身。主な株主は全国9電力会社と日本原子力発電で、9割を保有。核燃料を製造するためのウラン濃縮などで、売り上げは1828億円(2023年度)。


【関連記事】「核のごみ」は青森・むつ市へ、生まれた電力は首都圏へ…使用済み核燃料の「中間貯蔵」が始まろうとしている
【関連記事】<書評>『核燃料サイクルという迷宮』山本義隆 著
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●相変わらず2/4が眠り猫…自公に投票していた1/4の一部 (-533万票、-115万票) がコミ《+357万票》、サンセ《187万票》、ホシュ《114万票》へ

2024年11月05日 00時00分01秒 | Weblog

[※ イシ馬さん鹿さん総裁による「利権」「裏金」「脱税」党の選挙公報のには…《謙虚》、《誠実》、《温かい政治》だそうだ!?]


(20241101[])
《アベ政治に トドメを》…カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の悪あがきが始まっている。ついでに、#ENDコミ #END維新

   『●《日下部正樹氏「ルールを作るのが政治家の仕事…ルールを守るとかそういう
      次元じゃない…自ら作ったルールを破る人に政治家の資格はあるのか?」》
   『●《政治倫理》…お維や、カルト協会とヅボヅボな利権裏金脱税党の議員に
     そんな《倫理》は期待できぬ… #自民党に投票するからこうなる #END維新
   『●赤旗「裏金非公認に2000万円 自民本部が政党助成金」…税金使ってどんな
     「ルール」? どこが《謙虚》? どこが《誠実》? 何が《温かい政治》だ!!
   『●《国会で議論を尽くさず、防衛関連予算の倍増や敵基地攻撃能力(反撃能力)
     の保有を決め、憲法に基づく専守防衛を形骸化》…民主党は覆す気はあるの?


【<アベ政治に トドメを>【山田厚史の週ナカ生ニュース】】
 (https://www.youtube.com/watch?v=es1cZh1XwZU
《デモクラシータイムス》
山田厚史の週ナカ生ニュース
<気になるニュース>
◆自公大敗、アベ政治は終わるか
 ・自公大敗、立民躍進、維新退潮、新興いろいろ
 ・政権交代より政権参画?国民「ゆ党」はどこに行く
 ・旧安倍派33人落選、衆院22人 高市派も力なく
◆米大統領選、トランプが盛り返す? 世界の心配どこ吹く風
◆与那国でオスプレイ離陸に失敗、日本全土で日米共同訓練中
◆なんで免許証は存続、保険証は廃止? マイナカードで運用開始
◆女川原発、再稼働 福島デブリ取り出し再開、まだ1gもとれず
◆動くか再審 福井事件、検察異義断念 飯塚事件、高裁で勧告
◆国連女性差別撤廃委 選択的夫婦別姓、同性婚等法改正求める
◆イスラエル、国連パレスチナ援助機関の国内活動・折衝を禁止
2024年10月30日 生配信》


【祝!自公惨敗 / 「ゆ党」の正体【横田一×西谷文和 とざいトーザイ】 20241029】
 (https://www.youtube.com/watch?v=TYKP2Jm8XFA
《デモクラシータイムス》
《お待たせしました! 月いちのお楽しみ、横田一さんと西谷文和さんのとざいトーザイ。今回のテーマはもちろん総選挙。自公にNO!を突きつけた民意に喝采するものの、もう一つすっきりしません。自公の過半数割れなのに、「政権交代」にならないのはなぜか。ここで、問われる「躍進」国民民主の本気度。しかし、どうも「ゆ」党の腰は定まらない。横田さんは玉木代表にキビシク迫りました。他方で、全国の風と無関係に、大阪の19選挙区は全部維新がとりました。立民の影は薄い。どうして??? というので、根強い維新の理由は西谷さんが分析。この先、私たちはどうしたらよいのか、あれこれ考えてみました。 2024年10月29日 収録》


【西谷文和 路上のラジオ Vol.206/前川喜平さん「選挙結果をどう見るか?」】
 (https://www.radiostreet.net/radio/2054/
《今回は、番組収録が衆議院選挙投開票の翌日10月29日ということで、官僚として常にときどきの政権と対峙されて来られたご経験から日本の政治の深いところまでご存知でいらっしゃる、前川喜平さんをゲストにお迎えしました。前川さんは、文科省で特に教育や宗務行政に携わって来られたこともあり、子供たちが確かな教育のもと心豊かに育ち、人々が安心して平穏な毎日を送れる社会とは真逆に突き進む今の自公政権について、たいへん憂いでおられます。今回はその前川喜平さんに、衆議院選挙の結果を分析していただきました。過半数割れした与党が、今後どのような政党・人物を取り込みながら体制を築いていくのか、また石破体制が崩れたとすれば、その後に待ち受ける最悪の事態とは? 2次安倍政権以来、教育やメディアは政権に牛耳られ、大きな圧力を受けながら不自由な状態が続いています。そしてまた世界が不安定な情勢である今こそ、民主主義の原点である言論や報道の自由を最大限尊重し、多種多様な意見を互いに認め合える社会である必要があります。前川さんは昨年「テレビ輝け!市民ネットワーク」という市民団体を立ち上げ、共同代表として参画しておられますが、そこでは権力を監視するはずのメディアが、逆に権力者に取り込まれ私物化される危うさに警鐘を鳴らしています。今回はその活動も含めて、騙されない賢い主権者であるために必要なことについて、じっくりと60分間お話を伺います》




(「自公 過半数割れ」朝日新聞2024年10月28日[月])


 コミ《+357万票》、参政《187万票》、保守《114万票》って、どうかしている…。
 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/カオスでも調整役不在で政界混迷 選挙での民意は反映されるのか】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202410310000049.html)/《★前回の各党比例代表の得票と今回の得票を比較すると

自民1991万票→1458万票(-533万票)。
立憲1149万票→1155万票(+6万票)。
国民259万票→616万票(+357万票)。
公明711万票→596万票(-115万票)。
維新805万票→509万票(-296万票)。
れいわ221万票→380万票(+159万票)。
共産416万票→336万票(-80万票)。
参政なし→187万票
保守なし→114万票
社民101万票→93万票(-8万票)。

自民党の減り具合はすさまじいが、立憲が6万票しか増えていないという結果を見れば、立憲が自民党の受け皿になっていないこともわかる》。


 相変わらず2/4が眠り猫(投票率53.85%)。この期に及んで、まだ眠っているとは…。自公に投票していた1/4の一部 (-533万票、-115万票) がコミ《+357万票》、サンセ《187万票》、ホシュ《114万票》へ。ホントに、よく投票できるよなぁ~、案の定、「第4自民党」コミ党首のアノ醜態。おまけに、《マイナ保険証ごり押し》に乗るらしい。投票する前から分かっていて投じているのでしょうから、コミへの投票者が責任を取ってほしいいよ、全く。何の疑問も持たないのか? 何の批判的な精神も湧いてこないのか? 《騙されない賢い主権者であるために必要なこと》を考えてくれ。《れいわ221万票→380万票(+159万票)》は喜ばしいことですが、最大の功労者である《共産416万票→336万票(-80万票)》というのが、納得いかない…。投票率が上がり、多くの「相変わらず2/4が眠り猫」の票が、より一層れいわ新選組に、そして、社民党や共産党に投じられることを切に願う。一体いつになったら《アベ政治に トドメを》刺せるのか。
 中川紘希、山田雄之記者による、東京新聞の記事【「低投票率なら自民勝利」のはずが大惨敗 セオリーが壊れた総選挙…行かなかった人に「なぜ」を聞いてみた】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/363190)。《27日に投開票が行われた衆院選小選挙区の投票率は53.85%だった。戦後最低だった2014年と17年に次ぐ、3番目の低さ。投票率が低いと、組織票を持つ自民党や公明党などに有利との定説は覆り、与党は惨敗した。しかし、有権者のほぼ半数が投票に行っていない事態は深刻だ。投開票から一夜明けた街で聞いてみた。「なぜ、あなたは投票に行かなかったのですか」(中川紘希、山田雄之)》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/363190

「低投票率なら自民勝利」のはずが大惨敗 セオリーが壊れた総選挙…行かなかった人に「なぜ」を聞いてみた
2024年10月29日 12時00分

 27日に投開票が行われた衆院選小選挙区の投票率は53.85%だった。戦後最低だった2014年と17年に次ぐ、3番目の低さ。投票率が低いと、組織票を持つ自民党や公明党などに有利との定説は覆り、与党は惨敗した。しかし、有権者のほぼ半数が投票に行っていない事態は深刻だ。投開票から一夜明けた街で聞いてみた。「なぜ、あなたは投票に行かなかったのですか」(中川紘希、山田雄之


◆「政治家は悪いことをするものでは」

 まず訪れたのが、東京11区にある「ハッピーロード大山商店街」(板橋区)。自民党派閥の裏金問題を受け、党から公認されず、無所属出馬となった下村博文氏が落選した選挙区だ。

 「育児が忙しく、気づいたら選挙が終わっていた」と語ったのは育休中の会社員女性(24)。「下村さんの名前は知っている。裏金はよくないと思うけど、政治家はみんな悪いことをするものでは。自分が他の人に投票して落選させようとは考えなかった」と、選挙で焦点となった裏金問題はどこ吹く風だった。

     (7日夜、敗因について語る下村博文氏)

 1歳の子どもは、保育園に入れる前に短時間だけ預ける慣らし保育中で、送り迎えに追われている。「子どもを育てるのに手いっぱい。親として将来の日本を考えて投票することが理想かもしれないけど、これまで政治で生活が変わった実感がない。関係ないと思ってしまう」と明かす。どうしたら投票に行くのか聞くと、「投票所に行かずにネットでポチッとして投票できればいいのに」と話した。


◆「何かしら得する仕組みがあれば…」

 会社員の男性(43)も「下村さんは文部科学大臣だったことを覚えているくらい。裏金事件は賛否があり、問題の深刻さが分からない。投票で意思表示したいと思わなかった」と話す。これまで一度も選挙に行ったことがないといい、「政治の力で収入が増えたらうれしい。けど、休日に投票所に行って、投票した候補者が当選したとしても、どれだけ活躍するか分からない。自分で仕事を頑張ったほうが効率がよさそう」と(はな)っから政治に期待していない様子だった。

     (子育て世代の投票率を上げようと、保育園でチラシを渡す
      選管職員(右)=長野県伊那市で)

 仕事で商店街を訪れていた埼玉県新座市のスーパー従業員の男性(31)は「テレビなどをあまり見ていなくて、投開票日に彼女に伝えられるまで選挙があることも知らなかった」と苦笑い。やはり投票経験はなく、「自分のことと思ってなくて面倒くさいと明かす。投票した有権者が減税を受けられるなど、「何かしら得する仕組みがあれば投票したい」。

 若者が集まる池袋駅前の繁華街でも話を聞いた。


◆「批判ばかり。違いがわからない」

 埼玉県蕨市の大学4年の男性(22)は「大学が投票を呼びかけているけど、周りの友人も行かないので興味を持てない。裏金問題も自分に害はないと感じていて投票したいとは思えなかった」と説明。「消費税は下げてほしいけど、自分の一票で当落が決まることはないだろう」と述べた。

 東京都杉並区の無職男性(24)は「X(旧ツイッター)を眺めていたが、どの党に対しても過激な批判の意見しか見つからない。違いが分からなかった」と振り返る。「若者文化に寄り添ってコスプレをするなど、斬新なことをすれば、若者の関心も高まるのでは」と話した。

     (厳しい表情でテレビ中継のインタビューを受ける
      自民党総裁の石破首相=東京・永田町の自民党本部で)

 低投票率の場合、岩盤支持層や組織票を持つ自民党や公明党は比較的安定しているとされるが、今回はいずれも改選前から議席を大きく減らした。なぜか。


◆支持層でも野党に投票した人が多数?

 「国民が自民にとても怒っているということ」と説くのは、政治ジャーナリストの野上忠興氏。党派閥の裏金事件を挙げて「国民がルールを守って納税している中での脱税まがいの行為は許されない」として、「いくら支持層でも、あきれ返って投票に行かなかったり、『反省してほしい』と野党へ投票したりしている。定説が通用する状況ではない」と言い切る。

 選挙プランナーの松田馨氏は「『支持』と言ってもグラデーションがある。『政治とカネ』の問題で、支持層でも野党へ投票した人が多かったのでは。準備期間が短く、候補者も支持層を投票行動にまで結び付けられなかった」と分析する。


◆公明・共産の苦戦「高齢化が影響?」

 公明については、最大の支持母体である創価学会の高齢化による集票力の落ち込みを指摘し、「裏金問題を抱える自民と連立を組む中で、支援者も周囲に積極的に投票を呼びかけづらい面もあったのではないか」とみる。同様に固定的な支持層を持つ共産党が議席を減らしたのも「支持者の高齢化が影響したのでは」。

     (27日夜、公明党本部で厳しい表情を見せる
      石井啓一代表。自身も議席を失った)

 そもそも国際的に見て、日本の投票率は高いとは言えない。米ピュー研究所が22年に発表した調査結果によると、経済協力開発機構(OECD)加盟国など50カ国中42位に甘んじる。


◆政権選択している実感が持ちづらい

 中央大の山崎望教授(政治理論)は、米大統領選を挙げ「トランプ、ハリス両氏のどちらが選ばれるかで生活が大きく変わると国民が強く意識している」とした上で、「日本は民主党への政権交代からすでに10年以上。短期政権だったことから政権交代による変化や影響を国民が実感できなかった。政権選択している感覚を持ちづらいことも投票率に影響している」と話す。

 山崎氏は有権者のほぼ半数が投票に行かない弊害として、「国民のおよそ半分から、賛成も反対も示されていない。議員本人だけでなく、議員が立案する政策も『正当性が低いのでは』との見方もでき、信頼が薄れてしまう」と危ぶむ。

 明治大の井田正道教授(政治行動論)は「ノルウェーやデンマークなど『大きな政府』で高福祉・高負担の北欧諸国では、民意が反映されると感じており、投票率が高い。対して日本は、民意が政策に反映されていると感じにくいからではないか」との見方を示す。


◆せめて3カ月前には日程を示して

 今回の投票率を都道府県別で見ると、山形県が60.82%と唯一6割を超えた。山形は国政選挙で5回連続トップとなる。井田氏はその理由を「学校の同窓会や地域のコミュニティーなどつながりが強い地域だ。濃い人間関係が投票活動に結び付いている」とみる。

     (1票を投じる有権者たち=福井市で)

 投票率全体が上がるにはどうすればいいのか。前述の山崎氏は「義務教育過程で、国や社会の問題を自分ごととして捉える主権者教育を行うことが大切だ」とし、続ける。「投票方法の多様化も必要。IT化を進めたり、郵便投票を模索したり、有権者の負担減を考えなければならない」

 埼玉大の松本正生名誉教授(政治意識論)は今回の衆院選について、「区割り変更で自身の選挙区を分かっていなかったり、候補者の政策や主張の発表が遅くて十分に把握できないまま投票に臨んだりする有権者もいた。どさくさ紛れの選挙で、誰もの準備が足りていなかった」と分析した上で、こう提言する。

 「衆院選の投開票の日程が解散から近接し過ぎている。有権者も忙しい日々を過ごしている。解散は首相の専権事項だが、投票率を意識するならば、せめて3カ月前には明かすべきだ」


◆デスクメモ

 投票用紙の書き心地が好きだ。鉛筆が滑らかに滑り、字がうまくなった気になる。用紙は「ユポ」という合成紙で作られている。今回街で話を聞いた有権者は投票経験ゼロという。何事も経験するのとしないのとでは大違い。まずはユポ紙の書き心地を体感しにいってみては。(岸)


【関連記事】あなたの住む自治体の投票率は? 23区で最も高かったのは文京区 低かったのは… 東京の衆院選データを読む
【関連記事】選管は大あわて、海外有権者は「無理ゲー」と嘆く…急に解散、すぐに公示の衆院選 オンライン投票まだできず
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コメント
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●《周辺住民には地震と津波、その後の大事故の衝撃がなお生々しい》女川核発電所再稼働…周辺住民はあのような「幸運」に、再度、恵まれるだろうか?

2024年11月04日 00時00分12秒 | Weblog

[↑ ※「地震列島の原発安全性に警告」(週刊金曜日 1457号、2024年01月26日号)]


(20241031[])
そんなに、故郷を奪われたい、古里を失いたいものかね? もう一度、あのような「幸運に恵まれる」とでも思っているのかね? 《辛うじて難を逃れたにすぎません》《辛うじて事なきを得たにすぎない女川原発を再稼働。《女川いのちの石碑…十三番目の石碑…<故郷を 奪わないでと 手を伸ばす> この痛切な願い》!、・・・のはずなのに。

 (片山夏子記者)《「原発で事故が起こっても、原発に向かって逃げるしかない逃げるってどこさ逃げるんだ事故が起きたらおしまいだ」》! 《「道の亀裂をまたいで走ったここからは逃げられねぇよ道路がもたないから」》。《「1年の3分の2が原発の方から吹く風事故があれば、被ばくは避けられない孫やひ孫を考えると動かしてほしくない」…「避難は無理だみんなあきらめている」》。《「避難計画は現実的じゃない屋内退避も避難も、多かれ少なかれ住民は被ばくする被ばくが前提で原発を動かすのは、住民の安全を無視している」》。
 一方、《「危なかった何とか持ちこたえたが、ぎりぎりだったあと少しで福島第1原発と同じになっていた」》。《「被災したダメージがどれほどあるのかまだ事故原因が解明しきれていない福島第1原発と同型の原発を動かしていいのか何よりも事故が起きても避難が難しいのに、再稼働するのはあまりにもリスクの高いギャンブルだ」》…なぜ、コンナコトに命を賭すのか?


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●女川核発電所2号機を再稼働したい…《辛うじて難を逃れたにすぎません》、そのような幸運に次回も恵まれると思っているオメデタさ…2020年12月08日 00時00分15秒

 《女川いのちの石碑…十三番目の石碑…<故郷を 奪わないでと 手を伸ばす> この痛切な願い》! これは、震災被害、津波被害に対することだけへの《願い》なのですか? 核発電原発人災にこそ、向けられているのではないのですか。《辛うじて難を逃れたにすぎません》《辛うじて事なきを得たにすぎない》、そのような幸運に次回も恵まれると思っているオメデタさ。そんなに、故郷を奪われたい、古里を失いたいものかね? 《女川原発2号機の再稼働に「反対という回答が61・5%に上っている。女川町石巻市を合わせた立地自治体でも、60・8%と過半数を占めている》そうだ。〝地元〟が望みもしないのに、一体誰のために核発電を再稼働するのですか? 《原発マネー》に代表される〝意地汚さ〟の中に県知事も居るのか?
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   『●女川核発電所2号機を再稼働したい…《辛うじて難を逃れたにすぎません》、
             そのような幸運に次回も恵まれると思っているオメデタさ…
   『●原発マネーに群がる核発電「麻薬」中毒者の意地汚さ…《辛うじて難を
     逃れたにすぎ》ない、《辛うじて事なきを得たにすぎない》女川原発を再稼働
   『●「閉じない環」破綻した核燃サイクル…《1993年から26回の延期…
     核燃料サイクル政策は要の再処理工場の稼働が見通せず、「破綻」》が露わ
    《各電力会社は使用済み核燃料を再処理工場に搬出できず、急場しのぎの
     対応に追われている。使用済み核燃料を保管する原子炉建屋内の
     貯蔵プールが満杯になると、原発を運転できなくなるためだ。
     東北電力は2月、女川原発(宮城県)の敷地内に新たな保管先
     とする「乾式貯蔵施設」を設けると発表した。乾式貯蔵施設は、
     プールで十分に冷やされた核燃料を金属製の容器に密封し、空冷
     保管する。水がなくなれば重大事故になりかねないプール保管より
     も、リスクが低い。東北電によると、今年9月に再稼働予定の
     2号機のプールは貯蔵率75で、運転再開から4年ほどで満杯になる。
     乾式貯蔵施設を28年に稼働させるという余裕のない計画を示した。》

   『●“日本一避難しにくい原発”伊方原発…大島堅一さん「エネルギー政策で、
      インフラが不十分で逃げにくい場所を選び、差別的にリスクを押し付け」
    「志賀原発、女川原発、柏崎刈羽、そして伊方原発…稼働させたいという
     核発電「麻薬」中毒者に好き勝手やらせていると、日本中が迷惑し、
     世界にも事故の影響が及ぶ恐れ。」
   『●もう一度、「幸運に恵まれる」とでも思っているのかね? 《辛うじて難を
     逃れた》にすぎない、《辛うじて事なきを得たにすぎない》女川原発を再稼働

 東京新聞の【<社説>女川原発再稼働 震災の地 不安置き去り】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/363629?rct=editorial)。《東北電力女川原発2号機(宮城県)が再稼働した。東日本大震災後、被災地では初福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)が動くのも初めてだ。周辺住民には地震と津波、その後の大事故の衝撃がなお生々しい。不安を置き去りにしていないか。女川原発は、東日本大震災の震源に最も近い原発だ。海抜14・8メートルの高台に位置していたが、地震の衝撃で1メートル地盤沈下したところへ13メートルの津波が押し寄せた。危うく直撃は免れたが、2号機の原子炉建屋が浸水し、熱交換器や冷却ポンプ室が水没。揺れによる被害も甚大で、外部電源5系統中4系統が送電線倒壊などで使えなくなり、配管や機器類に600カ所以上のトラブルが発生した。福島のような事故につながらなかったのは幸運というほかない原子力規制委員会による新規制基準への適合性審査の過程では、2号機の建屋の壁に1130カ所ものひび割れが見つかった》。

 《原子力規制委員会による新基準に基づく審査では、施設の耐震設計の目安とする基準地震動を震災前の580ガルから1000ガルに引き上げられた》(東京新聞)そうだが…:
――――――――― 《九州電力は東京新聞「こちら特報部」の取材に「南海トラフ地震を考慮した耐震設計になっている。…」との答え》たそうですが、これは本当なのですかね? 基準地震動は幾らで、南海トラフ地震の際の想定地震動は幾らと予想しているのかな。例えば、《東日本大震災2933ガル、08年岩手・宮城内陸地震4022ガル、16年熊本地震1700台…》…多くの核発電所1000ガル以下…》、《大飯原発…856ガルまで大丈夫だとされたが、他の原発も1000以下が多い。一方、三井ホームの耐震性は5115ガル、住友林業の住宅は3406ガル》。配管オバケ、1本でもギロチン破断したらどうなるのでしょう。使用済み核燃料プールの水が枯渇したらどうなるの。―――――――――


 片山夏子記者による、東京新聞の記事、その前編【原発周辺住民が語る「事故が起きたらおしまいだ」…その理由を記者が見た 「避難計画」も現実離れして】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/363376)。《<連載 被災原発の陰 女川2号機再稼働>前編》、《東日本大震災で被災した東北電力女川原発2号機(宮城県)が29日、再稼働した。世界最悪レベルの事故を起こした東京電力福島第1原発(福島県)のような事態には至らなかったが、大地震と大津波に襲われた記憶は刻まれている。再稼働の陰で、避難計画の不備や事故のリスクは消えない。現地を訪れ、課題に迫った。(片山夏子)》
 その後編【あの日、黒い津波は女川原発まで80センチに迫った 「ぎりぎり。あと少しで福島と同じに…」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/363569)。《<連載 被災原発の陰 女川2号機再稼働>後編》、《◆作業員や社員らがかろうじて大事故を防いだ 翌日、地震で外部電源の5回線中、1回線しか使えなくなったと知らされた。「危なかった何とか持ちこたえたが、ぎりぎりだったあと少しで福島第1原発と同じになっていた」…(片山夏子)》


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https://www.tokyo-np.co.jp/article/363376

原発周辺住民が語る「事故が起きたらおしまいだ」…その理由を記者が見た 「避難計画」も現実離れして
2024年10月30日 06時00分

<連載 被災原発の陰 女川2号機再稼働>前編

 東日本大震災で被災した東北電力女川原発2号機(宮城県)が29日、再稼働した。世界最悪レベルの事故を起こした東京電力福島第1原発(福島県)のような事態には至らなかったが、大地震と大津波に襲われた記憶は刻まれている。再稼働の陰で、避難計画の不備や事故のリスクは消えない。現地を訪れ、課題に迫った。(片山夏子


◆「ここからは逃げられねぇよ。道路がもたないから」

     (「逃げるってどこさ逃げるんだ原発事故が起きたら
      おしまいだ」と話す渡辺義美さん(右から2番目)ら
      寄磯浜の漁師たち=宮城県石巻市で)

 「原発で事故が起こっても、原発に向かって逃げるしかない逃げるってどこさ逃げるんだ事故が起きたらおしまいだ

 牡鹿半島の中央付近にある女川原発から東南東2キロほどの宮城県石巻市寄磯浜。漁師の渡辺義美さん(79)は2号機の再稼働を嘆いた。2011年3月の東日本大震災の津波で父親と妻を亡くした。渡辺さんの息子家族は車を乗り捨て高台に上がり、助かった。

 地区の住民は約210人。寒流と暖流が流れ込む豊かな海では、ホヤやホタテの養殖が行われている。

 漁師の遠藤敏夫さん(62)は大震災の時、近くの浜から寄磯に向かっていた。地震で目の前の道路が次々と壊れていった。「道の亀裂をまたいで走ったここからは逃げられねぇよ道路がもたないから

 寄磯は女川原発から5キロ圏内で、重大事故が起きれば、即時避難になる。


◆防護施設はあるが、住民全員は入れない

 半島からの主な避難経路は3ルートある。

 実際に車で走ると、海沿いなどで「津波浸水区間」の看板を何カ所も見た。大震災時は亀裂や陥没、土砂崩れであちこちが通れなくなり、内陸でも今年8月の台風5号で通行止めになった。事故と震災や台風などが重なれば、避難できないのではないかと感じた。

 しかも、寄磯からの避難は山道の一本道でいったん原発に近づくしかない。大震災では行き場を失い、原発構内に避難した人もいたが、事故が起きれば立ち入ることはできない。

     (寄磯浜から避難する際に使う道路。途中には「津波浸水区間」
      の看板があり、片側1車線の山道が続き、原発のすぐ脇を通る
      =宮城県女川町で)

 寄磯には放射能汚染から身を守る防護施設はあるが、住民全員は入れない。漁師の渡辺幸敏さん(84)は「1年の3分の2が原発の方から吹く風事故があれば、被ばくは避けられない孫やひ孫を考えると動かしてほしくない」。漁師の遠藤慶次さん(80)も「避難は無理だみんなあきらめている」と話した。


◆避難の一翼担う交通各社も「難しいのではないか」

 避難計画は、陸路寸断時は空路や海路を想定。だが、津波や悪天候時はヘリコプターや船も使えない。立地自治体とバス、船舶業者との協定では、運転手らの被ばく線量が1ミリシーベルト以内に抑えられることが現場に行く条件。各社に聞くと「自治体の方針に応じる」との意見の一方、考えていない」「難しいのではないかなどの反応もあった。

 また、原発から5〜30キロ圏内では事故後、建物内にとどまって被ばくを抑える「屋内退避」をした後、放射線量に応じて避難に移るが、実現可能かは疑問だ。

 原発から約20キロ地点の石巻市に住む日野正美さん(71)と避難ルートを車でたどった。一部で拡幅工事が進むが、基本的に片側1車線の道路が続く。電柱倒壊や道路崩壊、故障車が出れば通行止めになる恐れがある。途中には軽自動車が擦れ違うのも難しい場所も。避難となれば大渋滞が予想される。市職員が走行して決めたというが、日野さんは「機械的に割り振ったとしか思えない」と首をかしげた。

 さらに、元日の能登半島地震では、屋内退避がそもそも難しいことが示された。住宅が倒壊し、避難所も人があふれ、車中泊を強いられた人も。使えなかった防護施設もあった。

 日野さんはこう訴える。「避難計画は現実的じゃない屋内退避も避難も、多かれ少なかれ住民は被ばくする被ばくが前提で原発を動かすのは、住民の安全を無視している

 女川原発の避難計画 対象は30キロ圏内の宮城県石巻市、登米市、東松島市、女川町、涌谷町、美里町、南三陸町の7市町で、約18万9000人が生活している。30キロ圏外の県内自治体で避難者を受け入れることになっている。離島が4カ所あり、約400人が住み、原則として船で避難する。


【関連記事】宮城・女川原発が再稼働 東日本大震災から13年、「被災原発」では初めて 29m防潮堤など「津波対策」
【関連記事】再稼働のリスクは? 3.11では大事故寸前だった女川原発 「13年分の劣化」に疑問だらけの「避難計画」
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/363569

あの日、黒い津波は女川原発まで80センチに迫った 「ぎりぎり。あと少しで福島と同じに…」
2024年10月31日 06時00分

<連載 被災原発の陰 女川2号機再稼働>後編

 ゴーッという山鳴りの後、下から突き上げるすさまじい揺れや長く激しい横揺れが次々襲ってきた。2011年3月11日午後2時46分。福島県浪江町から東北電力女川原発(宮城県)に計器メンテナンスに来ていた今野寿美雄さん(60)は、あの瞬間を思い起こした。震度6弱の地震が起きたとき、ちょうど事務棟で帰る支度をしていた。

     (東日本大震災当時の女川原発(奥)の様子を話す
      今野寿美雄さん=宮城県女川町でで)


◆「地獄絵図のようだった」

 「外に出ろー」。叫んで入り口の扉を開け、みんな一斉に建物から飛び出した。車のラジオからは「津波が来ます」と緊迫した声。海を見ると、黒い津波が女川湾の島々をのみ込んでいった。原子炉建屋の方向では、巨大な重油タンクがひっくり返っていた。

 防護服を着たままの作業員を乗せたバスが、段差や亀裂だらけの敷地内の坂道を上がってきた。辺りが真っ白になるほど雪が短時間で激しく降った後、風景は一変した。漏れ出た重油でギラギラした海面には魚や住宅の破片が浮き、浜には残された建物の屋根の上に車があった。「地獄絵図のようだった」。

 その夜、今野さんは元請け会社の社員から、2号機の冷却ポンプの一部が使えなくなったと聞き「手伝おうか」と言ったが、「若いのにやらせるから待機してくれ」と返ってきた。

     (女川原発の空撮写真(2011年撮影))


◆作業員や社員らがかろうじて大事故を防いだ

 翌日、地震で外部電源の5回線中、1回線しか使えなくなったと知らされた。「危なかった何とか持ちこたえたが、ぎりぎりだったあと少しで福島第1原発と同じになっていた

 実際、女川原発は危機的な状況だった。原子炉建屋がある敷地高さは14.8メートルだったが、地震で牡鹿半島そのものが1メートル地盤沈下。そこに最大13メートルの津波が押し寄せ、敷地まであとわずか80センチまで迫った。

 2号機では、海とつながった潮位計の設備を通じて海水が流入し、非常用ディーゼル発電機2台が使えなくなった。1号機は電源関連の設備が壊れて火災が発生。外部電源を喪失し、非常用発電機に頼った。


 女川原発の事故対策 東北電力は施設の耐震設計の目安とする基準地震動を震災前の580ガルから1000ガルに厳格化し、想定する津波の高さは震災前の最高水位13.6メートルから23.1メートルに設定。2013年に始まった工事で高さ29メートル、総延長約800メートルの防潮堤を新設した。事故時に原子炉格納容器の圧力を下げて破損を防ぐ「フィルター付きベント」を設置し、建屋の水素爆発を防ぐため、水素濃度の上昇を抑制する装置も取り付けた。工費は約5700億円で今年5月に完了。


 作業員や社員らの懸命の働きで、かろうじて大事故を防い。2号機は地震の40分前に再稼働したばかりで冷温停止は早かったが、1、3号機は12日未明までかかった。東北電の聞き取りに、運転員は「原子炉は常に冷やし続けなければならないため、緊張した時間が続いた」と答えた。


◆「福島のような事故が起きたら、逃げられない」

 原発から西約1.5キロの女川町飯子浜の元漁師、阿部七男さん(75)は、震災翌日から女川原発の体育館などに避難した。

 津波で自宅は流され、道路は寸断。他に行ける場所がなかった。当時は364人が避難していた。ただ、原発が危機に陥っていることについては説明がなかった。原発が避難者を受け入れたと称賛もされるが、阿部さんは「原発の状況を知っていたら、避難しなかったかもしれない…福島のような事故が起きたら、逃げられない」と話す。

 女川原発は東日本大震災のほかにも、2005年の宮城県沖地震など繰り返し大きな地震に遭ってきた。今野さんは懸念する。

 「被災したダメージがどれほどあるのかまだ事故原因が解明しきれていない福島第1原発と同型の原発を動かしていいのか何よりも事故が起きても避難が難しいのに、再稼働するのはあまりにもリスクの高いギャンブルだ」(片山夏子


【関連記事】〈連載前編〉原発周辺住民が語る「事故が起きたらおしまいだ」…その理由を記者が見た 「避難計画」も現実離れして
【関連記事】宮城・女川原発が再稼働 東日本大震災から13年、「被災原発」では初めて 29m防潮堤など「津波対策」
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●もう一度、「幸運に恵まれる」とでも思っているのかね? 《辛うじて難を逃れた》にすぎない、《辛うじて事なきを得たにすぎない》女川原発を再稼働

2024年11月03日 00時00分22秒 | Weblog

(2024年10月30日[水])
そんなに、故郷を奪われたい、古里を失いたいものかね? もう一度、あのような「幸運に恵まれる」とでも思っているのかね? 《辛うじて難を逃れたにすぎません》《辛うじて事なきを得たにすぎない女川原発を再稼働。対策費にどんだけドブガネしているのかね? 電気代で回収できるからいいわ…、フ・ザ・ケ・ル・ナ! 何が核発電は電気代が「安い」だ! とっくに破綻しているんだよ! 核発電にしがみつく、救いようのないアホども! それから、避難計画はどうなっているのですか? 

   『●女川核発電所2号機を再稼働したい…《辛うじて難を逃れたにすぎません》、
             そのような幸運に次回も恵まれると思っているオメデタさ…
   『●原発マネーに群がる核発電「麻薬」中毒者の意地汚さ…《辛うじて難を
     逃れたにすぎ》ない、《辛うじて事なきを得たにすぎない》女川原発を再稼働
   『●「閉じない環」破綻した核燃サイクル…《1993年から26回の延期…
     核燃料サイクル政策は要の再処理工場の稼働が見通せず、「破綻」》が露わ
    《各電力会社は使用済み核燃料を再処理工場に搬出できず、急場しのぎの
     対応に追われている。使用済み核燃料を保管する原子炉建屋内の
     貯蔵プールが満杯になると、原発を運転できなくなるためだ。
     東北電力は2月、女川原発(宮城県)の敷地内に新たな保管先
     とする「乾式貯蔵施設」を設けると発表した。乾式貯蔵施設は、
     プールで十分に冷やされた核燃料を金属製の容器に密封し、空冷
     保管する。水がなくなれば重大事故になりかねないプール保管より
     も、リスクが低い。東北電によると、今年9月に再稼働予定の
     2号機のプールは貯蔵率75%で、運転再開から4年ほどで満杯になる。
     乾式貯蔵施設を28年に稼働させるという余裕のない計画を示した。》

   『●“日本一避難しにくい原発”伊方原発…大島堅一さん「エネルギー政策で、
      インフラが不十分で逃げにくい場所を選び、差別的にリスクを押し付け」
    「志賀原発、女川原発、柏崎刈羽、そして伊方原発…稼働させたいという
     核発電「麻薬」中毒者に好き勝手やらせていると、日本中が迷惑し、
     世界にも事故の影響が及ぶ恐れ。」

 13年間、止まっていた核発電所を再稼働する、恐怖でしかない。
 《辛うじて難を逃れたにすぎません》《辛うじて事なきを得たにすぎない》、そのような幸運に次回も恵まれると思っているオメデタさ…。3.11東京電力核発電所人災の「教訓」も、先の能登半島地震の「警告」も無視。核発電「麻薬」中毒者の皆さん、いい加減にしてくれ。
 《原子力規制委員会による新基準に基づく審査では、施設の耐震設計の目安とする基準地震動を震災前の580ガルから1000ガルに引き上げられた》(東京新聞)そうだが…:
――――――――― 《九州電力は東京新聞「こちら特報部」の取材に「南海トラフ地震を考慮した耐震設計になっている。…」との答え》たそうですが、これは本当なのですかね? 基準地震動は幾らで、南海トラフ地震の際の想定地震動は幾らと予想しているのかな。例えば、《東日本大震災2933ガル、08年岩手・宮城内陸地震4022ガル、16年熊本地震1700台…多くの核発電所1000ガル以下…》、《大飯原発…856ガルまで大丈夫だとされたが、他の原発も1000以下が多い。一方、三井ホームの耐震性は5115ガル、住友林業の住宅は3406ガル》。配管オバケ、1本でもギロチン破断したらどうなるのでしょう。使用済み核燃料プールの水が枯渇したらどうなるの。―――――――――

―――――――――――――――――――――――――――
●女川核発電所2号機を再稼働したい…《辛うじて難を逃れたにすぎません》、そのような幸運に次回も恵まれると思っているオメデタさ…2020年12月08日 00時00分15秒

 《女川いのちの石碑…十三番目の石碑…<故郷を 奪わないでと 手を伸ばす> この痛切な願い》! これは、震災被害、津波被害に対することだけへの《願い》なのですか? 核発電原発人災にこそ、向けられているのではないのですか。《辛うじて難を逃れたにすぎません》《辛うじて事なきを得たにすぎない》、そのような幸運に次回も恵まれると思っているオメデタさ。そんなに、故郷を奪われたい、古里を失いたいものかね? 《女川原発2号機の再稼働に「反対という回答が61・5%に上っている。女川町石巻市を合わせた立地自治体でも、60・8%と過半数を占めている》そうだ。〝地元〟が望みもしないのに、一体誰のために核発電を再稼働するのですか? 《原発マネー》に代表される〝意地汚さ〟の中に県知事も居るのか?
―――――――――――――――――――――――――――

 山下葉月荒井六貴両記者による、東京新聞の記事【宮城・女川原発が再稼働 東日本大震災から13年、「被災原発」では初めて 29m防潮堤など「津波対策」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/363328)、《東北電力は29日、女川原発2号機(宮城県)を再稼働した。2011年3月の東日本大震災以来、13年ぶり被災原発として初めてになる。東京電力福島第1原発事故後に策定された新規制基準の下、東日本に立地する原発、福島第1と同じ原子炉の沸騰水型軽水炉としても初めての再稼働。これで国内で再稼働した原発は計13基になった。(山下葉月荒井六貴)》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/363328

宮城・女川原発が再稼働 東日本大震災から13年、「被災原発」では初めて 29m防潮堤など「津波対策」
2024年10月29日 19時01分

 東北電力は29日、女川原発2号機(宮城県)を再稼働した。2011年3月の東日本大震災以来、13年ぶり被災原発として初めてになる。東京電力福島第1原発事故後に策定された新規制基準の下、東日本に立地する原発、福島第1と同じ原子炉の沸騰水型軽水炉としても初めての再稼働。これで国内で再稼働した原発は計13基になった。(山下葉月荒井六貴


◆11月上旬に発送電開始、12月から営業運転

     (東北電力女川原発(2024年6月撮影))

 東北電力によると、2号機は午後7時、原子炉で核分裂を抑える制御棒が引き抜かれ、起動した。まもなく核分裂反応が安定的に続く「臨界」状態となり、11月上旬に発電と送電を始める。12月に営業運転に入る。

 東日本の原発では、北海道電力泊原発3号機(北海道)が2012年5月に定期検査で停止して以来の稼働になる。原発の新基準は2013年7月に施行された。


◆事故対策工事に5700億円

     (東北電力女川原発の防潮堤(2024年6月撮影))

 原子力規制委員会による新基準に基づく審査では、施設の耐震設計の目安とする基準地震動を震災前の580ガルから1000ガルに引き上げられた。津波の想定も厳しくし、最高水位23.1メートルに設定された。2020年2月に適合と判断された。

 2013年に始まった事故対策工事では高さ29メートル、総延長約800メートルの防潮堤を新設。福島第1のような水素爆発を防ぐため、建屋内に漏れ出た水素の濃度上昇を抑制する装置なども取り付けた。工費は約5700億円で、今年5月に終わった。2号機の出力は82.5万キロワットで、営業運転は1995年に開始した。

 女川原発と東日本大震災 宮城県女川(おながわ)町と石巻市に立地。2011年3月の東日本大震災時、全3基が稼働中だった。震度は6弱で地震の揺れの強さを表す加速度は約568ガル(1号機原子炉建屋2階)を観測。約13メートルの津波に襲われ、敷地の高さが約14.8メートルで1メートル地盤沈下したため、津波より80センチ上回っただけだった。外部電源5回線のうち4回線を失ったほか、2号機では浸水で非常用ディーゼル発電機2基が停止し、原子炉建屋の壁に1000カ所以上のひび割れがあったが、福島第1原発のような事故は免れた。1号機は震災で停止して2018年に廃炉が決まった。東北電力は3号機(停止中)について再稼働を検討している。


【関連記事】女川原発の地元を待つ険しすぎる前途 人口激減で水産業の衰退止まらず 重大事故時の避難は絶望的なまま
【関連記事】政府が原発推進に転じる今、見てほしい 女川原発の建設反対史を伝える写真集出版 震災生き延びた貴重なデータ
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●福井事件 (1986年) は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さんの第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部 (山田耕司裁判長) が再審決定

2024年11月02日 00時00分31秒 | Weblog

(2024年10月25日[金])
前川さんの身になってほしい!」(青木理さん)、「福井事件」(福井女子中学生殺し福井女子中学生殺人福井女子中学生殺害事件)という明々白な冤罪。10年近くフォローを怠っていたら、この程漸く、第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部(山田耕司裁判長)が再審を決定7年間も冤罪で服役し、終始、無実を訴えていたのに、事件発生から38年も経って、漸く再審を決定。2013年の段階で、名古屋高裁(志田洋裁判長)は愚挙を行っている。(東京新聞)【福井中3殺害 再審取り消し 検察の異議認める】(2013年3月6日)、《福井市で一九八六年に起きた女子中学生殺害事件の再審請求異議審で、名古屋高裁(志田洋裁判長)は六日、「確定判決の事実認定に合理的な疑いを差し挟む余地はない」として検察側の異議を全面的に認め、前川彰司・元被告(47)の再審開始を認めた高裁金沢支部の決定(二〇一一年)を取り消した》。2011年から、10年以上のロス…。

 (2011年12月03日、神保哲生さんのビデオニュースドットコム)【福井事件再審決定、検察は同じ過ちを繰り返すな】《福井市で1986年に起きた女子中学生殺人事件で、殺人の罪に問われ、7年間の服役を終えた前川彰司さん(46)の再審…》。

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(2011年12月12日のブログ)

 神保哲生さんのvideonews.comから(…)。

 「福井事件」の被告に有利な証拠や証言は開示しない。裁判所ももたもたしてばかりだ。

 最新の『冤罪ファイル(冤罪File)』によると、警察や検察とともに作り上げたウソばかり。ある一人の証言者の嘘を基に、多くの証言者にもつじつま合わせの嘘をつかせている。警察と検察がウソの証言をさせている。それを裁判所が見抜けない。しかも、一審(無罪)、二審(逆転有罪)ともに弁護士にやる気がなく、刑事司法の問題がてんこ盛りな冤罪事件。さらに、この場合、被告は一貫して無罪の主張を貫くという、自白の無い非常にまれな冤罪ケース

 前川彰司さんは本当にお気の毒としか言えない。どう考えたっておかしく、無茶苦茶な冤罪。ただ、これは本当に巨大な氷山の極々一角が極々わずかに見えてきたにすぎないだろう。

 この映像の中にも出てくる、45年囚われの身の「袴田事件」の冤罪被告人 袴田巌さんの精神的な状況も気になる。

 青木理さんの言葉、「前川さんの身になってほしい!」。
―――――――――――――――――――――――――――


   『●「前川さんの身になってほしい!」: 「福井事件」という明々白な冤罪
   『●愚挙: 検察の異議が認められて福井事件の再審開始が取り消しに
    「《この事件でも物証がなく、関係者の証言のみで前川さんは
     罪に問われている。しかも、前川さんは逮捕から一貫して犯行を
     否認をしている》。検察(名古屋高検)も酷いけど、裁判所が
     一体何を考えているのか、理解に苦しむ。この裁判所(名古屋高裁)
     の愚挙、批判的な記事があまり出ないのはなぜ??」

   『●「「3.11」から2年③ 東北復興と壁」/
       『週刊金曜日』(2013年3月15日、935号)について
    「粟野仁雄さん【福井女子中学生殺害事件で前川彰司さんの
     再審請求棄却 立証責任回避の違法な決定】」

   『●「「アイドル」を守れ!」
     『週刊金曜日』(2014年6月6日、994号)についてのつぶやき
    「中嶋啓明さん【「一刻も早く再審開始決定を」
     福井女子中学生殺人】、《逮捕から28年が過ぎた……前川彰司さん
     ……指紋や目撃者など、前川さんと犯行を結び付ける直接証拠が
     一切ない》。青木理さん「前川さんの身になってほしい!」」





(朝日新聞、2024年10月24日[木])


 東京新聞の記事【福井中3殺害、再審認める 関係者供述の信用性否定】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/362025)、《1986年に福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件で、殺人罪で懲役7年が確定し、服役した前川彰司さん(59)の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部(山田耕司裁判長)は23日、裁判をやり直す再審の開始を認める決定をした。前川さんは捜査段階から無実を訴えてきた。高裁支部は、確定判決が有罪の根拠とした関係者供述について、自己の利益のためうその供述をした疑いがあり、信用できないと指摘した。前川さんは90年に一審福井地裁で無罪判決を受けたが、二審の高裁金沢支部で逆転有罪となり、確定。第1次再審請求で、高裁金沢支部は2011年、再審開始を認めたが、検察の不服申し立てを受け、名古屋高裁の異議審で取り消された。23日の決定を受け、前川さんは「ほっとしているが、浮かれるわけにはいかない」と述べた。犯人を指し示す直接的な証拠がない中、確定判決は前川さんに犯行を告白されたなどとする複数の知人の証言を有罪の根拠とした。司法判断ごとにこれらの証言の評価が二転三転する異例の展開をたどってきた》。

 《指紋や目撃者など、前川さんと犯行を結び付ける直接証拠が一切ない》。2013年再審請求棄却は《立証責任回避の違法な決定》だった。今回は、《検察側は既に一審段階で、テレビ番組が別の日の放映だったことを知っていたのに法廷で明らかにしなかったと難じた。「公益を代表する検察官としてあるまじき、不誠実で罪深い不正の所為と激しく非難》!
 東京新聞の【<社説>福井の中3殺害 検察は再審決定に従え】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/362234)、《一審は無罪、しかも再審開始決定は2度目である検察は異議を申し立てず、今度こそ、裁判のやり直しに応じるべきだ。1986年、福井市の自宅で中学3年の女子生徒が殺害された事件で懲役7年の殺人罪が確定し、服役した元受刑者の前川彰司さん(59)の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部は、「捜査に行き詰まり、関係者に誘導等の不当な働き掛けをしたと厳しく指摘し、再審開始を決定した。前川さんは逮捕後、一貫して容疑を否認有力な物証に乏しく、90年の一審判決は無罪だったが、二審では、関係者の証言など間接証拠で逆転有罪となり、97年に最高裁で上告も退けられて、懲役7年の判決が確定した》。

 同じく、東京新聞の記事【山田裁判長、刑事畑のベテラン 前川彰司さんの再審開始認める】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/362069)、《前川彰司さん(59)の第2次再審請求で再審開始を認めた名古屋高裁金沢支部の山田耕司裁判長(62)は、刑事裁判を長く担当し、近年は中部地方の裁判所で勤務するベテランだ。愛知県出身で、1990年に任官。最高裁調査官や岐阜地裁部総括判事、名古屋地裁部総括判事などを経て、2022年11月から名古屋高裁金沢支部の部総括判事を務めている。名古屋地裁時代の20年7月、知人を暴行して死亡させたなどとして起訴された2人の女性被告の裁判員裁判で、起訴内容を認めた被告の1人の供述には変遷があり、信用性に疑いがあるとして、傷害致死罪について2人とも無罪判決を言い渡した》

   『●《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖さん…《周囲に「自分は23歳だ」と吹聴
     …「彼がプロボクサーとしてデビューした年齢…今も闘っているのだ…」》
   『●《袴田巌さん…静岡地裁…無罪(求刑死刑)を言い渡した》…当然の「無罪」
      判決が漸く! 検察がこの再審判決に対して控訴するなど許されない!!
   『●再審判決・無罪…《事件当時、東京新聞は、袴田巌さんを犯人とする報道を
     しました。袴田さんと家族の人権、名誉を傷つけたことを深くお詫び致します》
   『●《<無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>…無実の人を罰する
       のは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》
   『●西村カリンさん《これ以上、あってはならない行動をしないで下さい。そして、
       巌さんと姉・ひで子さんに謝罪した上で…違法な行為を検証して下さい》
   『●検察・警察、裁判所、マスコミによって《大きく人生を変えられたのは、
     巌さんだけではありません。巌さんを58年支え続けてきた、姉のひで子さん》
   『●検察は控訴せず、無罪が確定…自白の強要や証拠の捏造など、袴田冤罪事件
     の被害者、袴田巖さんや袴田秀子さんの58年間の残酷な日々に報いるには?
   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
   『●控訴断念、畝本直美検事総長談話…(袴田事件弁護団事務局長・小川秀世さん)
      《無罪判決が確定すれば、だれも巖さんを犯人として扱ってはならない》

 前川さんも、再審がようやく決まったものの、これからも紆余曲折が予想される。袴田さんは、ずっと《いまも、死刑囚のまま》な状態に置かれ続けた。冷酷・残酷な「」は、冤罪者が沈黙することを待っている。姉・袴田ひで子さん同様、前川さんのお父さんも大変だったことと思う。しかも、ここでも、警察や検察は真犯人を取り逃しており、女子中学生のご遺族にどのように申し開きするつもりなのだろうか…。
 さらに、東京新聞の記事【前川さん、91歳父と喜びの握手 再審開始決定を報告、福井】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/362297)、《1986年の福井中3殺害事件の第2次再審請求で、再審開始決定を受けた前川彰司さん(59)が24日、父礼三さん(91)が生活する福井市内の高齢者施設を訪れ、決定を報告した。2人は「良かった」と言い合い、握手して喜んだ。前川さんを長年支えてきた礼三さんだったが、足腰が衰えるなどし、約2年前から施設で暮らす。決定があった23日、前川さんからメールで「再審開始だよ」と知らされた。礼三さんは、前川さんから警察や検察の捜査を裁判所が批判したことなど、決定の詳しい内容を聞き「当たり前のことが当たり前に進んでいる」と目を細めた》。


 西村カリンさんのつぶやき:

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https://x.com/karyn_nishi/status/1849601616598663224

西村 カリン (Karyn NISHIMURA)💙💛@karyn_nishi

厳しい判断かもしれないけど、強盗や殺人事件の報道を巡って、日本のマスコミは袴田事件から何も学んでいないと私は思ってしまう。現在も逮捕場面の動画や写真を撮影し、容疑者についての報道の全ては検察がリークした内容だ。

冤罪のリスクは今もマスコミのせいで高いのではないか。

午前8:59  2024年10月25日
――――――――――――――――――――――――――――――


 片岡健さんのつぶやき:

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https://x.com/ken_kataoka/status/1849064114506850494

片岡健@ken_kataoka

再審決定の福井女子中学生殺害事件

11年前に前川彰司氏の再審を取消した名古屋高裁の志田洋裁判長は取材した事があります

当時は藤沢簡裁判事でしたが、取材をまとめた冤罪File26号を今読み返しても、いかにも酷い冤罪判決を出しそうな人です

古本は手に入るようなので、関心のある方はご一読下さい

午後9:23  2024年10月23日
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 とんでもなくデタラメな冤罪…福井事件、検察の「なりふり構わぬねつ造」。
 日刊スポーツのコラム【大谷昭宏のフラッシュアップ/警察、検察の「なりふり構わぬねつ造」どれだけあるんだ】(https://www.nikkansports.com/general/column/flashup/news/202410290000135.html)。《袴田事件では物的証拠を捏造(ねつぞう)し、福井の事件では証言を捏造する。検察、警察の許し難い不正が、また暴き出された。38年前、1986年に起きた「福井女子中学生殺害事件」で殺人罪に問われ、7年間服役した前川彰司さん(59)の再審請求に対して、名古屋高裁金沢支部は先週、再審を決定。きのう28日開始が確定した。私は20年前、出所直後に入院した前川さんに代わって、ひとり冤罪(えんざい)を訴え続けるお父さんや現地を取材。決定当日は福井テレビにリモート出演させていただいた》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/362234

<社説>福井の中3殺害 検察は再審決定に従え
2024年10月24日 08時03分

 一審は無罪、しかも再審開始決定は2度目である検察は異議を申し立てず、今度こそ、裁判のやり直しに応じるべきだ

 1986年、福井市の自宅で中学3年の女子生徒が殺害された事件で懲役7年の殺人罪が確定し、服役した元受刑者の前川彰司さん(59)の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部は、「捜査に行き詰まり、関係者に誘導等の不当な働き掛けをしたと厳しく指摘し、再審開始を決定した。

 前川さんは逮捕後、一貫して容疑を否認有力な物証に乏しく、90年の一審判決は無罪だったが、二審では、関係者の証言など間接証拠で逆転有罪となり、97年に最高裁で上告も退けられて、懲役7年の判決が確定した。

 前川さんは、服役後の2004年、再審を請求。11年には、かつて有罪判決を出した名古屋高裁金沢支部が再審開始を決定した。しかし、検察側の異議を受け、13年に同高裁が決定を取り消し、最高裁でも取り消しが確定した。こうした複雑な経緯の末、22年から第2次再審請求が争われていた。

 今回の再審請求審では、裁判所の指揮により検察側が200点以上の証拠を開示。それを基に弁護側は多くの新証拠を提出し、「事件発生日に血の付いた前川さんを見た」と供述した関係者の一人が供述後、取り調べの警察官から金銭を受け取っていたことなどが明らかになった。一緒に前川さんを見たとした別の関係者の供述にある「事件当日に見たテレビ番組実際にはその日に放送されていなかったことなども分かった。

 高裁支部は、捜査側の誘導ぶりや証言のずさんさを示す新証拠の多くを採用捜査機関は見立てたストーリーに合った供述や証言を求めていたと批判した。さらに、検察側は既に一審段階で、テレビ番組が別の日の放映だったことを知っていたのに法廷で明らかにしなかったと難じた。「公益を代表する検察官としてあるまじき、不誠実で罪深い不正の所為と激しく非難したのも当然だろう。

 再審法は、検察有利に過ぎるなど、これまでも不備が指摘されており、国会でも超党派の議員連盟が法改正を目指している。支部の裁判長は、今回の決定は「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の大前提に従ったと述べた。現状の再審制度の根本に欠けているものがまさにそれであろう
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●飯塚事件、冤罪で死刑執行…「証拠品リスト」を何故に出し渋るの? リストを公開すると何か問題でも? 警察や検察が証拠や証言を捏造する国ニッポン

2024年11月01日 00時00分03秒 | Weblog

 (2024年10月19日[火])
飯塚事件
、冤罪で死刑執行…「証拠品リスト」を何故に出し渋るの? リストを公開すると何か問題でも? 警察や検察が証拠や証言を捏造する冤罪な国ニッポン、恥ずかしい…。おまけに、大川原化工機事件のように、事件そのものをでっち上げる…。冤罪でないのなら、「証拠品リスト」ぐらい公開して見せれば? 国家権力を使い、税金で集めた証拠、本来、全て弁護側に公開すべきでしょうに。今回、福岡高裁は、そのリストに加えて、《裁判所は、初期の捜査資料についても開示するよう検察に勧告》しています。福岡地裁でも、《この2点は地裁も開示を勧告したが、検察側はリストの開示を拒み捜査資料は存在しないとしていた》…《捜査資料は存在しない》って、こんなデタラメな言い分があるか。「事案の解明に意味はない」訳がなく、大きな意味がある。随分と控えめに言って、検察や警察は無辜の人罪なき人を死刑にしてしまった恐れがある。こんな残酷な話があるだろうか。
 この冤罪事件も、しかも、既に死刑執行してしまった冤罪事件だからこと、当時のマスコミや裁判所にも大きな責任がある。もう、久間三千年さんは自分の口で無罪を訴えることも出来ない、死刑にしてしまったから

   『●飯塚事件…《裁判所は…検察に証拠品のリストの開示を勧告…したが、
     検察は「裁判所に権限はない」「事案の解明に意味はない」などと拒否》
   『●飯塚事件再審請求を却下…「女の子を見たのは2月20日ではなく別の日。
     当時、捜査員に見ていないと伝えても『いや見たんだ』と押し切られた」



[↑ 飯塚事件 冤罪で死刑執行「再審請求…08年死刑執行」(朝日新聞 2024年06月3日[月])]


 NHKの記事【福岡 飯塚事件 再審めぐり 高裁が検察に証拠リスト開示を勧告】(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241028/k10014622381000.html)、《32年前、福岡県飯塚市で小学生の女の子2人が殺害されたいわゆる「飯塚事件」で、元死刑囚の家族が求めている再審=裁判のやり直しをめぐり、福岡高等裁判所が検察に対し、証拠のリストを開示するよう勧告したことが弁護団への取材で分かりました。1992年、飯塚市で小学1年生の女の子2人が登校途中に連れ去られ、遺体で見つかったいわゆる「飯塚事件」では、殺人などの罪に問われた久間三千年元死刑囚(執行時70)の死刑が2006年に確定し、その2年後に執行されました。元死刑囚は一貫して無罪を主張…》。

 志村一也記者による、毎日新聞の記事【飯塚事件 福岡高裁、検察側に証拠品リストなどの開示を勧告】(https://mainichi.jp/articles/20241028/k00/00m/040/273000c)、《福岡県飯塚市で1992年に小学1年の女児2人が殺害された「飯塚事件」で略取誘拐や殺人の罪に問われて死刑が確定し、2008年に執行された久間三千年(くまみちとし)元死刑囚(執行時70歳)の第2次再審請求審の即時抗告審で、福岡高裁(松田俊哉裁判長)は28日、検察側に証拠品リストや捜査資料などを開示するよう勧告した》。

   『●冤罪で死刑執行、あってはならない!!
   『●贖罪:足利事件再鑑定から12日後の2008年10月28日朝、
                飯塚事件久間三千年元死刑囚の死刑が執行

    「2008年10月16日 足利事件 再鑑定へ
     2008年10月28日 飯塚事件 死刑執行
     2009年 4月20日 足利事件 再鑑定で一致せず
     ……そう、足利事件で誤鑑定であることが分かった時には、既に、
     久間さんの死刑が執行されていた。2008年10月16日
     DNA型鑑定に疑問が生じた時点で、死刑執行は停止されておくべき
     だったのに…。なぜ、急いで死刑執行したのか?、大変に大きな疑問である」

   『●NNNドキュメント’13: 
      『死刑執行は正しかったのか 飯塚事件 “切りとられた証拠”』
   『●①飯塚事件冤罪者を死刑執行:「死刑存置か? 
         廃止か?」…話題にも上らない、死刑賛成派8割なニッポン
   『●②飯塚事件冤罪者を死刑執行:「死刑存置か? 
         廃止か?」…話題にも上らない、死刑賛成派8割なニッポン
   『●飯塚事件冤罪者を国家が死刑執行、「この重すぎる現実」:
                    無惨…「死刑執行で冤罪を隠蔽」
    「リテラの伊勢崎馨さんによる記事【飯塚事件、なぜ再審を行わない?
     DNA鑑定の捏造、警察による見込み捜査の疑いも浮上…やっぱり冤罪だ!】」
    《冤罪が強く疑われながら死刑が執行されてしまったのが、1992年に
     福岡県で起こった「飯塚事件」である。そして、この飯塚事件にスポットをあて、
     冤罪疑惑に切り込んだドキュメンタリー番組が放送され、ネット上で話題を
     呼んだ。3日深夜に日本テレビで放送された
     『死刑執行は正しかったのかⅡ 飯塚事件 冤罪を訴える妻』だ》

   『●飯塚事件の闇…2008年10月16日足利事件の再鑑定で
           死刑停止されるべきが、10月28日に死刑執行
    「西日本新聞の二つの記事【死刑下した裁判官が関与 飯塚事件の
     再審請求審 識者「公正さ疑問」】…と、【飯塚事件再審認めず 
     福岡高裁 「目撃証言信用できる」】…」

   『●飯塚事件…《しかしもっと恐ろしいのは、そんな誤りを認めず、
     国家による殺人を無かった事にする国家の強引さだろう》(清水潔さん)
   『●飯塚事件は《足利事件に続いて「DNA冤罪=DNA型鑑定を悪用した
     冤罪」が発覚するのを恐れた検察による口封じ殺人ではなかったか……》
   『●(FBS)【シリーズ『飯塚事件』検証】…《死刑執行は正しかった
     のか》? 罪なき人・久間三千年さんに対しての《国家による殺人》!
   『●NNNドキュメント【死刑執行は正しかったのかⅢ ~飯塚事件・真犯人
      の影~】…《死刑冤罪の闇を12年間追跡し続けたドキュメンタリー》
   『●飯塚事件…《裁判所は…検察に証拠品のリストの開示を勧告…したが、
     検察は「裁判所に権限はない」「事案の解明に意味はない」などと拒否》
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…《当時の目撃証言を改めた…女性は「自分の
       証言が影響して死刑になったのではと長年責任を感じていた」と話した》
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
       死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》
   『●飯塚事件…《DNA鑑定などを根拠に逮捕された久間三千年は、06年最高
     裁で死刑が確定し、08年に急ぐように執行された。だが...》(政界地獄耳)
   『●目隠ししているヨーロッパの法律の女神、一方、ニッポンの法律の女神
      は《目隠ししておりません》…冤罪で死刑執行されてしまった飯塚事件
   『●《「証拠は再審請求の段階でも捜査側に偏在している」…検察は掌中の
         証拠をあまねくオープン》にするよう裁判所は訴訟指揮すべきだ
   『●飯塚事件…鈴嶋裁判長《「…覚えているのは不自然」…女性の証言…「捜査
     機関が無理に記憶と異なる調書を作成する動機、必要性は見いだせない」》
   『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
     「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟
   『●《<無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>…無実の人を罰する
      のは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》
   『●《「死刑制度を続ける日本は北朝鮮やシリアと同じ」―。…日本に向けられて
      いる厳しい視線》《間違いが起こる可能性を認める国こそ民主主義的な国》
   『●冤罪者の「死」を待つという残酷な国家の犯罪と、《正義の名の下に死刑
     執行》された飯塚事件…何の検証もすることなく、全く反省の無い警察や検察

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241028/k10014622381000.html

福岡 飯塚事件 再審めぐり 高裁が検察に証拠リスト開示を勧告
2024年10月28日 22時38分

32年前、福岡県飯塚市で小学生の女の子2人が殺害されたいわゆる「飯塚事件」で、元死刑囚の家族が求めている再審=裁判のやり直しをめぐり、福岡高等裁判所が検察に対し、証拠のリストを開示するよう勧告したことが弁護団への取材で分かりました。

1992年、飯塚市で小学1年生の女の子2人が登校途中に連れ去られ、遺体で見つかったいわゆる「飯塚事件」では、殺人などの罪に問われた久間三千年元死刑囚(執行時70)の死刑が2006年に確定し、その2年後に執行されました。

元死刑囚は一貫して無罪を主張し、家族が行った2回目の再審請求について、福岡地方裁判所はことし6月、再審を認めない決定を出し、弁護団が即時抗告しています。

28日、福岡高等裁判所で検察と弁護団、それに裁判所による1回目の3者協議が開かれ、終了後に弁護団が福岡市内で会見を開きました。

この中で弁護団は、裁判所が検察に対し、事件に関わる証拠のリストを開示するよう勧告したことを明らかにしました。

また、弁護団が、事件当日に被害者を目撃したとされる女性が「目撃したのは事件当日ではなかった」と当時の調書の内容をみずから否定した証言などを新たな証拠として提出したことをめぐり、裁判所は、初期の捜査資料についても開示するよう検察に勧告したということです。

証拠のリストについては、これまでに福岡地方裁判所も開示するよう勧告しましたが、検察は応じておらず、会見で弁護団の岩田務弁護士は「われわれが目指す証拠の開示に向けて大きく踏み出した」と述べました。
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https://mainichi.jp/articles/20241028/k00/00m/040/273000c

飯塚事件 福岡高裁、検察側に証拠品リストなどの開示を勧告
2024/10/28 18:51(最終更新 10/28 18:51)

     (福岡高裁=福岡市中央区で、吉川雄策撮影)

 福岡県飯塚市で1992年に小学1年の女児2人が殺害された「飯塚事件」で略取誘拐や殺人の罪に問われて死刑が確定し、2008年に執行された久間三千年(くまみちとし)元死刑囚(執行時70歳)の第2次再審請求審の即時抗告審で、福岡高裁(松田俊哉裁判長)は28日、検察側に証拠品リストや捜査資料などを開示するよう勧告した。この日あった検察側、弁護側、裁判所の3者協議の後、弁護側が明らかにした。

 弁護側は第2次再審請求の際、確定判決で被害女児2人の「最後の目撃者」とされた当時20代の女性が「見たのは事件当日ではない。当時も捜査当局に『その日に見たのか、はっきりしない』と説明したが聞き入れてもらえなかった」と当時の証言を翻した新証言などを提出したが、福岡地裁は24年6月、信用できないと請求を棄却。弁護側が即時抗告した。

 3者協議は非公開。弁護側によると、高裁が勧告したのは証拠品リスト女性が供述調書を作成される前に県警側に説明していた内容が記載された捜査資料――の2点という。この2点は地裁も開示を勧告したが、検察側はリストの開示を拒み捜査資料は存在しないとしていた。

 弁護団の岩田務弁護士は「女性の当初の説明が明らかになれば、虚偽の供述調書が作成されたことがわかるはずだ」と訴えた。【志村一也】
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