エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

アトムの子

2016-02-02 08:17:22 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
空を一緒に見上げましょう
  子どもが知りたいと思う道はどうやったら、整えることができるのか? レイチェル・カーソンは静かに教えてくれます。 『The Sense of Wonder ...
 

 昨日(2.1,2016)は、八戸市公会堂で、山下達郎のコンサートがあり、1年ぶりで山下達郎のコンサートに行ってきました。座席はファンクラブの役得が久方ぶりについて、前から3列目の特等席です。竹内まりやさんのコンサートも毎年とはいかずとも、1年おきぐらいにはやってもらいたいですね。今回は、女性コーラスの國分友里恵さん等が抜けて、新人女性2人が初参加でした。

 ネタバレは、しない約束ですが、ちょっとだけお許しくださいね。

 1つは、「アトムの子」。これは、そのコーラスが、何と言っているのか、分からない場合があります。フィーリット すまわち、Feel it ! ってんですね。

 

    どんなに大人になっても、

    心は夢見る子どもさ!

    Fe Fe Feel it ! Fe Fe Feel it !

 

 

 感じることは、エリクソンが教えて下さるように、叡智に繋がることが、山下達郎の「アトムの子」を聴くと、分かります。さっき翻訳した 叡智は聴くことからと、完全にかぶりますでしょ。不思議ですね。

 コンサートで、尖閣諸島のことに触れる歌手って、山下達郎くらいしか知りません。日々を内省的に生きている証拠です。尖閣諸島は、武器で守るものではありません。「私たちの土地であると同時に、あなた達の土地ですよ」と謳うシンガーって、山下達郎しか知りません。

 生かされている悦びを分かち合うことが出来る、言葉の真の意味でのコンサート、それが山下達郎のコンサートでしたね。

 

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叡智は聴くことから

2016-02-02 07:39:44 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
本気は伝染する
  勘当された者たちも、自分を神と関係することが許されます。 p179の第2パラグラフ。    &...
 

 

 「叡智」は「聖」にも通じて、聴くものでもありますね。効き目が違います?

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の始めに戻って、「完成版の前書き」、p.7の、第2パラグラフの6行目途中から。

 

 

 

 

 

もしも、叡智が見えるものからだけではなくて、音で運ばれるものなら、歌う、リズムのある踊り、身振り手振りも、叡智を運び、増幅するものとして、叡智を含んでいるのでしょう。音は力強いものですね。音を聴くと、気持ちが落ち着きますし、見えなかったものに気付けますし、新しいことを知ることもできますし、刺激を貰うことだってできますでしょ。音を聴くことで、今まで眠っていたポテンシャルが目覚める訳ですから、私どもは、叡智を育めるかどうかは、静かに耳を傾けることが出来るかどうかで決まりです。

 

 

 

 

 

 

 叡智は、聴くことに始まるのです。

 

 

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不朽の名作は代弁者だぁ!

2016-02-02 07:32:30 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
「朝日新聞の失敗」とパレーシア 三訂版
  「朝日新聞の失敗」と題する記事が出ました。池上さんのコラムが半年ぶりに朝日新聞に戻ってきました(1.30, 2015(金)朝日新聞 朝刊 12版▲ p15「池...
 

 ビルさんは、体が不自由でも、ヨガのインストラクターの資格を取ろうとするところまで、前向き人生を送る、アメリカ人の典型です。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.232。今日から14章が始まり始まり。

 

 

 

 

悲しみを言葉にしてね。悲しみを言葉にしないままでいたら、心は鋳型にはめられて、しかも、バラバラにされちゃいますから。ウィリアム・シェークスピア『マクベス』より

 

 

 

 

 

 文学というものは素晴らしいですね。400年も前に書かれた言葉とは思えませんからね。「不朽の名作」という言い方もありますからね。発達トラウマの子どもが、言いそうな言葉ですものね。でも実際は、そう感じでいる子どもはゴマンといますけれども、それをなかなか言葉にできずにいる訳でしょ。ですから、この『マクベス』のセリフは、そういう子ども(大人も)に気持ちを代弁してくれている、ということになります。

 

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今どきのニッポンが、発達トラウマ障害(DTD)(>愛着障害)の子どもだらけな訳

2016-02-02 06:52:46 | アイデンティティの根源

   発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com  但し,全て半角にしてから,☆→1430777@に 変換してください。

 

 
空を一緒に見上げましょう
  子どもが知りたいと思う道はどうやったら、整えることができるのか? レイチェル・カーソンは静かに教えてくれます。 『The Sense of Wonder ...
 

 実は、「人間らしさ」、というのは、ほとんど、「子どもらしさ」と同義語だと私は確信しています。子ども時代を、真に子どもとして過ごせるということの、なんと幸いなるかな、恵みなるかな!

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.255の、3行目途中から。

 

 

 

 

 

 根源的な信頼感を抱けるか否かの危機の結果は、遺伝、妊娠、出産といった偶発的なことを別にすれば、母親がどんな関わりをするか次第です。すなわち、言ってることとやってることが一貫していて、しかも、やり取りがあるかどうかで決まってしまいます。この一貫性とやり取りがあって初めて、母親が世話していると言えるんだし、仕切りに催促したくなり、しかも、どうしていいのか分からない、ということになりがちな、身体の感覚を抱いている赤ちゃんがもともと抱いている宇宙に対して、見通しと希望もプレゼントすることにもなる訳ですね。

 

 

 

 

 

 今どきのニッポンに、発達トラウマ障害(DTD)(>愛着障害)の子どもが(そして、大人が)パンデミックになっているのが何故だか分かりますね。女性が、仕事は持てたのはいいけれども、日本の労働環境が非常に非人間的なので、仕事をしていたらまともな母親業が出来ないからです。また、仕事を止めて母親をやっても、育児支援の資源が極端に枯渇しているのが、残念ながらニッポンの現実ですから、それでも、真面な母親業ができにくい。

 したがって、言ってることとやってることが一貫することも少ないし、つまり、言ってることとやってることが、コロコロ変わりますし、やり取りも少ない、つまり、禁止と命令と言う指示を短時間に子どもに浴びせかけるような関わりが、圧倒的に多いんです。これは母親だけではなくて、教員にも多いタイプですからね

 かくして、ニッポンの学校は、どこへ行っても、発達トラウマ障害(DTD)(>愛着障害)の子どもだらけ自分を人を信頼できない子どもと大人だらけ、ということに相場が決まっちゃっていますよ

 

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