エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

希望と、悦んで関わってくれる親

2016-02-21 03:55:03 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
夜明けの悦び
  大地の声に耳を傾ける存在でありたいものですね。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p85の冒頭から。 &...
 

 

  オカシナ行動、不法行為、意地悪、不正、などを見る時でも響き合わないために生じてくるかもしれない、色々な悩ましいこととして見ることは役立つ場合がありますからね。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の、p.106の、ブランクの後から。

 

 

 

 

 

 根源的信頼感 対 根源的不信感 : 希望

 

 幸いなるかな、赤ちゃん。この世に、良い資質、優しい親と祖父母のある赤ちゃん。両親も、おじいちゃん、おばあちゃんも、赤ちゃんに熱心に関わってくれるし、赤ちゃんと大いに喜んで関わってくれますから。私どもが気付かなくっちゃいけないのは、根源的信頼感がなければ、その赤ちゃんは生きられない、ということです。ですから、すべての人は、根源的信頼感があり、それとともに、ある程度、希望という人間力があります。根源的信頼感は、希望を確かにしてくれますし、この希望こそは、あらゆる試練や、いわゆる、この世の艱難辛苦に抗する、一貫したの支えです。私どもを守ってくれる不信が少しもなかったら、生き延びることは難しいでしょうけれども、不信は、私どもの暮らしのあらゆる部面を悪で汚し、私どもが自分と人を大事にする気持ちを殺ぎ、人類に対する仲間意識をも殺ぐことになります

 

 

 

 

 

 この信頼と不信の件の最初は、まるで、新約聖書の「山上の説教」みたいですね。「幸いなるかな」で始まるのですからね。良い資質と、悦んで関わってくれる親のいる赤ちゃんが幸いでしょう。本当にそうですよ。心理臨床をしていたら、痛いほど、その大切さが分かります。

 

 

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