エリクソンは,パウロ神学をベースに,ライフサイクルの心理学を臨床しながら作り上げた,と私は考えています。でも,「神学」という響きから感じるような堅苦しさは微塵もありません。カール・バルトが堅苦しさとは無縁だったことと似ているのかもしれませんね。
エリクソンは詩人ですから,the sense of wonderを強く実感していたからだと私は考えますね。
その真骨頂は,エリクソンが陽気で楽しいこと,playfulを大事にした点です。それがなぜか? 解る所です。
Toys and reasons. p.43から。
本当に陽気で楽しい,ということだけが,子どもの遊びの積み木に,形の上でも,中身の上でも,驚きという,あのときめきをもたらすことができる,ということを,人は認めることになるでしょう。
ですから,エリクソンに則ったサイコセラピーのことは,パウロ神学だ,などとは日頃は言わず,「陽気で楽しい」教,プレイフル教だ,というようにしています。
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