桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

春の兆しを求めて

2010年01月08日 22時08分55秒 | 風物詩

 年が明けたばかりだというのに、しかも、これからが冬本番だというのに、寒さという現実から目をそらして、春の兆しを捜しています。
 齢のせいなのでしょう。年を追うごとに、寒さが身にこたえるようになっている気がします。
 勤めがあるので身体は休むわけにはいきませんが、三月初めの啓蟄の日まで、私の心は頑なに閉ざされて、冬眠状態に入ります。



 大野城趾下の崖ではすっかり枯れ果てていた草の中に、新しい芽吹きが目立つようになりました。

 

 勤め先の近くにある「こざと公園」には多くのマガン(?)とダイサギがおりました。空気は冷たいけれども、関東名物の風がなく、陽光はたっぷりです。
 ダイサギはちょっとでも近づこうとすると(といっても、悠に20㍍は離れていますが)、すぐに飛び立ってしまうような、警戒心の強い鳥です。今日は餌になる魚に気を取られていたのか、私が近づいても逃げようとしませんでした。

 カメラに収めた直後、道路でビリビリという安物のバイクの音。
 無粋なアンポンタンには事欠かぬものよ、と思った瞬間、ダイサギは飛び立って、私の頭上で急旋回すると、エーッエッと啼き声を残して飛び去ってしまいました。
 急旋回するとき、私の視界の端に、一直線に落下するものが見えました。間髪を置かず、ビチャッと水音。
 枯れた葦の葉陰では、カイツブリが餌を漁っていたようですが、そのすぐ横に糞を落として行ったのでした。
「立つ鳥あとを濁さず」という諺は大嘘。



 こちらも勤め先近くにある「こぶし公園」。
 よ~く見ると、一本の樹に一つか二つ、猫柳を思わせるような辛夷(こぶし)の若芽が芽吹く準備をしていました。辛夷が咲くのは桜の咲く直前ですから、早くてもあと二か月半後です。



 勤め帰りに寄ったダイエーで、春らしい彩りの和菓子を買いました。
 桔梗の絵皿に乗せるのももどかしく、写真を撮ったあとは即刻我が胃の腑に……。