連休二日目の昨日、朝から薄ら寒く、あいにくの天気でしたが、杏(アンズ)の花を見に行きました。目指したのは松戸市幸田(こうで)にある、通称あんず通りです。
途中、ちょっと寄り道をして、通い慣れた大勝院へ。
山門後ろに聳えるのは樹齢五百年といわれる大公孫樹です。
境内には大公孫樹と並んで保護樹木となっている山桜があります。
樹齢七百五十年といわれますが、そんなに寿命を保てるものなのでしょうか。
幹は高さ3メートルほどのところで消滅。一見太い幹も中はほとんど空洞と化していて、樹皮だけで命を繋いでいます。枝は一本だけ。それでも確かに白っぽい山桜の花を咲かせていました。実を生らせる樹であるならば、是非ほしいものです。
クローンである染井吉野は長くても数十年しか保たないし、実が生ってもその実から芽が出ることはないそうです。
去年入院中の後半、友が訪ねてきてくれたときにこのお寺に案内して、初めて気づいた大数珠です。
もちろん数珠のようなものが下がっていることには前から気がついていました。初めて、というのは数珠に仕掛けが施してあったことです。
下に引っ張りながら廻すと、チンチンと鐘が鳴る仕掛けがしてあるのです。ひと呼吸遅れて落ちてくる数珠玉がカチンカチンと乾いた、いい音を響かせます。
大勝院から廣徳寺へ。
途中には大谷口城址がありますが、今日は寄らずに通過。廣徳寺は我が宗旨のお寺なので、シカとするのも気が咎めて、ちょっとだけ寄らせてもらってお賽銭をあげました。
廣徳寺から北へ徒歩十分の華厳寺。
華厳寺に祀られている松戸七福神の一つ弁財天。
松戸七福神巡りはこれで六つ目。残すところ一つとなりましたが、御利益を求めて七福神巡りをしているわけではなし、思いついたときに巡るだけで、順番も気の向くまま、期限も気の向くまま。
華厳寺のすぐ近くにあった長養寺。
ここも我が宗旨のお寺ですが、このお寺があることは今日まで知りませんでした。
華厳寺、長養寺とも、来歴はまだわかりません。
境内にはそこかしこに石蕗(ツワブキ)がありました。
長養寺門前に掲げられた標語。
「つらい時にはいつでもおいでよ」とありましたが、本当に行っちゃっていいものでしょうか?
長養寺を出て300メートル足らず。いよいよ杏の花咲くあんず通りです。
しかし、あいにくの曇り空でした。こういう天気つづきでは、せっかくの花も冴えません。
あんず通りと交差しているのは、通称鉄塔通り。送電線を支える鉄塔がつづいています。
中央分離帯に植えられているのはどう見ても杏です。この道を真っ直ぐ進むと、二十分足らずで前に訪れた前ヶ崎城址に出ます。
帰りは本土寺の参道に出ました。
確か参道は椎や欅の多い並木道だったはずだが……と、首を傾げたら、山門(仁王門)直前だけが桜並木でありました。
手前左手にプーンといい香りを漂わせている喫茶店がありましたが、病後、コーヒーは極力控えるようにしています。
本土寺を背にするころになって、ようやく身体が温かくなってきました。庵を出てからここまでおよそ一時間半。しかし、手指は冷たいままです。
北小金駅前のサティで小買い物をして、帰りは一駅だけ電車に乗ろうと思ったら、日中は十二分に一本しかない電車が出たばかり。吹きっ晒しのプラットホームで待つのも嫌だったので、歩いて帰ることにしました。
常磐線添いの道を戻ると、慶林寺があります。ここも曹洞宗のお寺。
永禄八年(1565年)、 高城胤辰(たねとき)が母(珪林尼)の冥福を祈って建立した桂林寺(「珪」林寺ではない)がこのお寺の歴史の始まりです。胤辰は大谷口城を築いた胤吉の嫡子です。
案内板には本堂裏に珪林尼のお墓があると書かれていましたが、門は固く閉ざされていました。入口は正門だけのようで、中に入ることは能わず。
これまでいくつかのお寺を巡ってきましたが、門が閉ざされて入れなかったのは初めてです。
この日一日では「桂」と「珪」の不一致は解決しません。また宿題。
道なりに進むと、再び大勝院の参道入口に出ます。参道は緩くカーブをしているので、お寺は見えません。ちょっとだけ首を突っ込むような形で参道に入り、遠く公孫樹を眺めて帰路に着きました。
庵に帰り着いてドラゴンズが阪神を三タテしたのを知りました。めでたしめでたし。
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