~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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★7月21日(日)15時開演 愛依の風クラシックお話コンサート♪『アラベスク~魅惑の冒険物語』立川チャボヒバホール★nonowa国立ペーパーウォール「やえちゃんのたのしいよみきかせ」7月28日(日)11:00~(参加無料)★わらべうたの会『わらべの会』第1金曜日家庭支援センターひかり11:15~・第2木曜日恋ヶ窪市民プール11:00*無料どの地域からも参加できます。★愛依の風・たのしい語り塾新規開講!毎月月木金4~6日。★2018年、おはなし会・保育士研修・わらべうた・絵本・素話講座、ご依頼お待ちしております。 全国どこへでも参ります!プログラムや形式などお気軽にご相談ください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

誰もいない野池

2008年05月19日 | 日々徒然
久しぶりに野池に散歩に行きました。

うわぁと緑の量がまして、気持ちのよい風が吹いていました。

でも、この間来た時と何か様子が違っています。
来ればいつでも会えた、カルガモさんの姿がまったく見えません。
シーンとしています。
「どこに行っちゃたんだろう。みんなつがいで楽しそうにしてたのに・・・。」
しばらく佇んでいると、一羽だけカルガモが残っているようで、低い鳴き声が聞こえます。ものすごく低く響いていて、誰かを呼んでいるような、寂しそうな声に聞こえます。私の気持ちがそうなのかもしれませんが・・・。
ふと、「そうだ、子育ての最中かな?もう少ししたら、コガモを連れてくるのかな?みんな群れて、きっと巣の在る方へ行ったんだ。ここには、遊びに来ているだけってグリーントラストのおじさんが言ってたな。」と思いました。
本当はどうかわかりません。

帰り道、久しぶりに、前にブログで書いた名前も知らない友達のおばあさんに会いました。
「こんにちは。随分陽気が良くなりました。お元気でしたか?」
というと、予想していた通り
「本当に幸せ。毎日歩いてここに来るのが楽しみだからね。これが生き甲斐だから」と。
私が、「今日はカルガモいないですね。どこに行っちゃったんでしょうね。」というと、
「さあ、そういう時もあるでしょう。興味もってないから。興味持ったって自然のことだからねぇ。私は、ただ、緑を見に来て、幸せだなぁと思うだけだから。」
とあっさり言うのです。
その時、ここへ、10年以上、脚のために日課にして欠かさず散歩に来ているおばあさんのこの言葉が、何か、とても味のある言葉に聞こえました。
10年の、野池の自然をずっと静かに眺めてきたおばあさんの歴史を感じてしまいました。
「緑を見に来ているだけ」ということばに、この野池の自然の営みが、おばあさんの自然な生活の一部として同化しているんだなと思えたのです。
そう「自然のこと」です。

自然は、破壊されない限り繰り返しの営みの中で続いていきます。命を繋いでいくものです。
だから、また来ればいい。自然の流れでみんな生きてるから。
その時まで、私もちゃんと生きて、また、ここに来ればいい。

心を軽くしてまた、始まります。一週間!