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今日はCHUちゃんがキーボードで加わってくれました。
久しぶりで、とっても楽しかったです
鍵盤がはいると、世界がぐっと広がります。
ヴァイオリンの亀田さんも、伴奏が入ってとても心地良さそうでした。
会の前半は、上田敏訳「山のあなた」の詩を大好きな曲、美しい「庭の千草」にのせて、語りました。
CHUちゃんが、私の呼吸に合わせて優しく鍵盤を弾いてくれたので、とっても語りやすかったです。ありがとう、CHUちゃん。
「山のあなたの空遠く 「幸」住むと人のいふ」で始まるこの詩はとても有名です。暗誦されている方も多いでしょう。
ずっと愛されている切なくて優しい詩です。
私も誰も皆、幸福を探し求めていると思います。
これは、人生のメインテーマでしょう。でも、しっかり掴めない。よくわからないものです。
「山のあなたになほ遠く 「幸」住むと人のいふ。」
山のあなたはどこにあるのか。見つけることができるのだろうか。
「幸せはどこにあるの?」そう問う時、この詩は、私にひとつの答えを出してくれたのです。
そう「山のあなた」だと。
それは、今ここに在るのかもしれないし、途方もなく遠いところかもしれません。
でも、きっとあるのです。
そう思えば、私の歩いてきた道に、幸せはいくつもありました。実感します。
そして、これからもたくさんあります。
多くの出会いも、夢も、まだまだ続いていくのです。
私の周りは、かけがえのないものばかり。大事にしたいものばかり。
後半は二つのシンデレラストーリーを絵本で読み語りしました。
グリム童話「眠り姫」、インディアンの昔話「みにくいむすめ」
物語を語る時いつも思うのは、私が伝えるのは、この世の中の毎日の現実の生活ではなく、人の心にある真実なのだということです。
シンデレラストーリーはお決まりのパターンかもしれません。また、現実は、物語の世界のようにはいきません。
けれど、この正義に対する憧れは、優しい心、思いやりのある心を育てていくものだと思います。だから、私は繰り返し語りたいです。
自分自身にも問いかけながら。
今日は、80歳のおばあさんが、会のために、お家の庭の真白いくちなしの花をもってきてくれました。
私の目の前に生けてくれていました。これもまた、大好きな香り。
今日も、たくさんの優しさをもらいました。
この解説をしていた時に、私は、不意にみなさんに問いかけました。
「幸せってどこにあるの?と聞かれたら、なんと答えますか?」と。
ひとりのご夫人が言いました。
「お母さんの懐」
温かい、お母さんの懐。
なーんだ生れた時から、私は幸福に包まれていたのだ。探さずとも。
そんなことを思い、気持ちよく絵本を読むことができました。
でもでも、ビンのサイダーは探せませんでした。どこにもありません。
最後に一番近くの酒屋のおじさんに言われました。「ケースで注文して!そうじゃないと赤字になっちゃうんだよ。」
お気に入りの切子のグラスには、ビール。
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タイカレーには合いましたけどね。