連休に新米をいただきに宇都宮の実家に帰りました。
三姉妹がまた久しぶりに集まりました。
母は、大抵台所で、「あら、お帰り」と前掛け姿で迎えてくれます。
そして、姉妹が揃うと、最初のことばはいつも、「さあ、今日の夕飯何にしようねぇ」です。
私たちは、決まって「何でもいい。お母さんの味で、いつもの感じ」といいます。
すると母は、「あるもんでいいね。みんなで食べれば美味しいから。じゃ、ちょっと畑で菜っ葉とねぎとって来るわ」
「あ、ごはんの時ね、美味しいの作ったのがあるのよ~~。」と何かひとつ、後のお楽しみを残して、かごを持って畑に行きます。
私たちはというと、子どもの頃のように、母が「典ちゃん、夕ちゃん、有希ちゃん、はい、お膳にもってって」といわれるのを待ちながら、母の動きを邪魔しないように横にいたり、背中を見ながら始終母に話しかけてます。
手伝うのは、精々野菜の皮むきくらいです。
母流、目分量の味付けに感心しながらちょこちょこ味見役をしながら待ってます。
田舎の献立は、テーブルいっぱいに何皿もの季節の料理が並びます。
季節の魚の煮付けや、野菜の煮物、里芋たっぷりのけんちん汁、ほうれん草のお浸し、ぬか漬け、塩漬け。
大根の間引き菜とさんまの煮浸しはとっても美味しかったです。
母の言っていた極上ごはんの友、「唐辛子味噌」には感激!
夜、おふろの後に、姉妹でおしゃべりしていると、
「これ、美味しいよ」と母が、梅酒ロックを持ってきてくれました。
姉妹トークをしている間中、台所から良い香りが漂ってました。
「明日の朝、お稲荷さん作るね、ごはん美味しいからね。」と、油揚げを煮てくれていたのです。
母のお稲荷さんは大好物です。油揚げの甘さ加減も酢飯の酢加減も母の味。
朝、母と一緒に作りました。
人数が多いのでたくさんです。
お土産に野菜や、母ご自慢の唐辛子味噌をいただいたので、夕食は常夜鍋。
味噌を使って、ちょっと豚肉ともやし炒めを作ってみたところがとってもグッドです。
最後に白いご飯にちょっと味噌をのせていただきました。
美味しくてほっほっと笑ってしまいます。
これは、ぜひ伝授してもらわなければ!
実家に帰ると、ご飯作りだけは母に完全に甘えてしまいます。
母の味は、私を育んでくれた美味しい味。
何時でも思い出せるけれど、決して同じようには作れません。
母の料理が一番好きです。