5回目の今日の講座は、「心と心をつなごうよ~絵本・素話・歌遊び」と題し、ストリーテラーとして講師を務めました。

中央区生涯学習課の尾崎さんと会のコーディネーターでもある後路先生です。
今日は、机をはずし、扇形に椅子を並べて、お話の世界の楽しさをみんなで共有できる雰囲気に会場を変えていただきました。
皆さんの顔がよく見えるようにです。
私の今日までの記憶を呼び起こして、思い出に残る絵本を紹介しながら、歌遊びと素話を交えたおはなし会形式にしました。
1冊1冊について、私の想いを話しながら展開したのは始めてです。
今日は、思い出の絵本を紹介すると共に、いろいろなパターンのお話選び、読み口を変えて紹介するようにしました。
後からのみなさんの感想で、例えば、『とさかにごはん』などは、「図書館でも見かけるが絵がどぎつくてなんだか読む気になれず、内容がわからなくて一度も読んだことがなかったけれど、読んでもらったら、引きこまれる面白さでした。ぜひ、読み聞かせで読んでみます!」と、絵本をとって、その赤い表紙を見ながら「これすごい変ですよねぇ」と楽しそうに話してくれました。
愛嬌のあるユーモアたっぷり絵本になりました。良かった。
読んでみようと思ってくれたのはとっても嬉しいことです。
1冊1冊いろいろ感想やコメントをいただきましたが、とても嬉しかった言葉は、「絵本まるごと楽しめました。本当に絵本を愛している人だなーと、それがとてもよく伝わりました。」です。
時間的に難しく名作「八郎」や日本昔話「だいくとおにろく」の語りができなかったのが残念でしたが、1冊に充分時間をかけて紹介できたことは、私にとっても思い出深い講座になり、今日の皆さんの笑顔を記憶にとどめて、新たにお話の世界を広げる貴重な日になりました。
ひみつの玉手箱で、小さなシンバルをならした時の、皆さんのほぅとほころんだ可愛らしいお顔、やさしい「虫の声」の歌声は忘れられないでしょう。
今日の講座を活かして、これからも、たくさんの子どもたちに優しい笑顔と声で素敵な宝物を届けてください。
心を通い合わせる、喜びの時間を、どうぞ存分に味わってください。
絵本に関する相談はどんどん気軽にしてくださいね。
お話できなかったこともたくさんあるので・・・。
絵本を通じてきっとまた皆さんとお会いすることができるでしょう。
その日を楽しみにしています
(今日の流れ)
・体操・発声
・始まりの歌
・歌遊び「やきいもじゃんけん」「ころころたまご」「大工のきつつきさん」
・導入絵本について
絵本『とさかにえほん』
『いつもちこくのおとこのこージョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー』
・おもしろ絵本について
落語絵本『めぐろのさんま』
・小さい頃から大好きだった絵本が語りへ
語り『おだんごぱん』
・ほっと一息つく聞き手との交流、ひみつの玉手箱
歌「虫の声」
・名作の案内、絵本から読み物へ
語り『くもの糸』
・人と自然が共鳴しあうような絵本
絵本『月夜のみみずく』
・終わりの歌
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