~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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★7月21日(日)15時開演 愛依の風クラシックお話コンサート♪『アラベスク~魅惑の冒険物語』立川チャボヒバホール★nonowa国立ペーパーウォール「やえちゃんのたのしいよみきかせ」7月28日(日)11:00~(参加無料)★わらべうたの会『わらべの会』第1金曜日家庭支援センターひかり11:15~・第2木曜日恋ヶ窪市民プール11:00*無料どの地域からも参加できます。★愛依の風・たのしい語り塾新規開講!毎月月木金4~6日。★2018年、おはなし会・保育士研修・わらべうた・絵本・素話講座、ご依頼お待ちしております。 全国どこへでも参ります!プログラムや形式などお気軽にご相談ください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

増田書店おはなし会(29)

2010年01月31日 | おはなし会・語りの会
今日はお天気もよく、大勢の子どもたちがおはなし会に参加してくれました

 1歳から小学校5年生までちょうど40人の参加でした。

縦割りのクラスのようでした。
小さな子も、お兄さん、お姉さんに混じってしっかり座っていました。

始まりの歌から、前回のわらべうた♪「でんでらりゅうば」を歌いました。
小さな子達も、とんとん楽しいそうに手振りしていました

 子どもも大人も一緒に声をだして楽しみました

「絵本ひーらいた」
最初の絵本は『わにわにのおふろ』

 わにわには、おふろが大好きです。

「クイズ絵本」は「こっきのえほん」

 「メキシコ!」「イタリア!」「ブラジル!」「スイス!」・・・次から次と。

みんなすぐ答えちゃう。びっくりでした

絵本『やまねのネンネ』

今日の「ひみつだもん」の玉手箱は「節分豆」でした!
わらべうた「まめっちょ まめっちょ」を手遊びつけて歌いました
「ま~めっちょ ま~めっちょ いったまめ ぽ~りぽり~」

素話『おだんごぱん』。
おだんごぱんは、おじいさんおばあさん、うさぎ、おおかみ、くまから逃げ出して!
愉快で楽しい大好きなおはなし

最後は1,2月のお友達のお誕生会
今日は、2歳、3歳、5歳、6歳、9歳の10人のお友達のお祝いをしました
みんなで、「ハッピーハッピー」を歌ってお祝いです。
歳の数だけ手をたたこう!の連続で、手のひらが真っ赤になっちゃいましたね。
嬉しい日です。みんなで、喜び合える大切な日
みんな元気で幸せなことがたくさんありますように。

帰り、今日は全員と握手しました。
小さな子達も並んで待っていてくれたのです。
「あくしゅででバイバイ!またね」って。
小さな手、両手でそっと握って、大事に大事に握手しました

みんな笑顔で、お母さんたちもとても嬉しそうで良かったです。

次回は、3月28日(日)11:00~です。
丸5年経ちました。増田書店30回目のお話会です。
春休みですね。
少しスペシャルにしたいと思っています。
また、笑顔で会いましょうね





『ライ麦畑でつかまえて』

2010年01月31日 | 日々徒然
『ライ麦畑でつかまえて』の作者、ジェローム・デービッド・サリンジャー氏が91歳で老衰のため死去のニュース。

この作品のこと、時々、熱く語ることがありました。
といっても、いつも、学生の頃からの親友と飲みながらですが・・・。

昨年10月頃も、この、『ライ麦畑でつかまえて』で、随分語りあったこと思い出します。
親友が、「ようやく、原書で読んだよ。随分時間がかかったけど、すっきり、よくわかったことがある。大変だけど、原書で読むことをすすめるな。」と言っていました。

私が読んだのは、野崎孝さんの訳のものです。もう、20年以上も前のことですけれど。
その後、村上春樹さんのが話題になった頃、読み比べてみようとして、再読。
でも、村上さんのは読まずじまいでした。
親友も、野崎さん推奨派で、村上さんのは、村上流、ちょっと違うんだよねと言っていましたね。

いろいろそこから、話は発展するのですが、最後は、お決まりなんです。
「やっぱり、そうなりたいよね。」と、何か、いつも、しみじみと顔も和らぐ結末。

「とにかくね、僕にはね、広いライ麦畑かなんかがあってさ、
そこで小さな子供達が、みんなでゲームをしているところが目に見えるんだよ。
何千っていう子供たちがいるんだ。そしてあたりには誰もいない。
誰もって大人はだよ。僕のほかにはね。
で、僕はあぶない崖のふちに立っているんだ。
僕の仕事はね、誰でも崖から落ちそうになったら、
その子をつかまえることなんだ。
ライ麦畑のつかまえ役、そういったものに僕はなりたいんだよ。」
 
ホールデンが妹に「ライ麦畑のつかまえ役になる」と言う場面ですが、これは、ずっと胸に残っているところです。

崖っぷちでのつかまえ役っていうのは、見守り役、見張り役のような気もしますが、単なるそれではないと思うのです。
個人的な目ではない、公平な平和な目を持ち、子供たちの目線で、子供たちの時間を尊重でき、優しく抱きとめてあげられる人でないと、つかまえ役にはなれない。
子供の心は純粋で、エネルギッシュ。
予期しない行動もあるし、大人が考えるようにもいかない。
どこまでも走っていきたいし、楽しいことが大好き。
見果てぬ世界へ飛び出して行きたい。
だから、その橋渡し役でもあると思います。

世界中の子供たちが幸福な時間を得るためには、どんなことができるでしょう。
希望の種はどんなものでしょう。
誰もが、子供から大人になるものです。
その過程で、落ちそうになった時、こぼれそうになった時、ふっとそっとつかまえてあげられる大人に出会えること。
それは、本当に大事なことです。

「キャッチャー・イン・ザ・ライ」(こちらは、村上さん訳のタイトルより)
さりげなくていいけれど、大役ですね。