今日は、暖かかったですね~
絶好のおはなし会日和♪
5年生訪問は、机椅子を廊下へ運びだした教室での3クラス合同でした。
た~くさん、いきいきとした言葉を食べてもらうプログラムです。
はじめのはじめは、もちろんわらべうた!
そして、春を感じるメドレー
「めがさめた」~♪春の小川~「くまさん」~♪どじょっこふなっこ
熊本は、天草の旅のお話をしたあと、その地方に伝わる民話を再話した『狐の恩返し』
天草弁で語りました。
それから、文学語りは、芥川龍之介作『蜘蛛の糸』
私も、小学校6年生の時に教科書で読み、カンダタという罪人の名前がずっと残っていました。
極楽と地獄、恐ろしい針の山、玉のような白蓮の花。
印象的な美しい文章に触れた最初の文学じゃないでしょうか。
5年生のみんなは、始めのころは、少し下を向いたり、隣のお友達とこしょこしょしたりしている子もいましたが、
二章の地獄の場面からは、シーンという言葉が聞こえるように、みんな目をこちらに向いて、
一心に聞いていました。
どんな絵を思い浮かべたでしょう。
あとで聞いてみたいものです。
ひとつの作品を分かち合えるのが語りのいいところです。
ずっと心に残っている文章を、声で語りで伝えられることはうれしいものです。
時間いっぱい使ってしまったので、みんなとあまり話すことはできませんでしたが、
芥川の作品の後は、最初と空気が違っていました。
余韻が残り、子どもたちの顔も初めと違っていました。
それを肌で感じられ、私にとっても、この一時間がまたかけがえのないものになりました。
真剣に語る。
真剣に聴く。
学校訪問はこの「真剣」が命です。