こんばんは。
「地球は人間だけのものではない」~エコロジスト西村真琴の生涯~畑中圭一さんの本を読了。
この本は、ブログを読ませていただいている方から知った(ブログっていいなあ)
彼は、1883年(明治16年)長野県東筑摩郡里山辺村(現在の松本市里山辺)に生まれた。
信州松本中学校に学び広島高等師範学校に進学する。
松本中学校って今の深志高校とのこと(かつて、松本を訪れたときに、案内してくれた女性がここの卒業生で、また私の教え子のAちゃんの娘さんが受験すると言っていたので覚えている)
そして、代用教員から校長、満州、アメリカのコロンビア大学、北海道帝国大学水産専門部講師から教授へ、大阪毎日新聞社へと勤め豊中市に住む。
植物採集、まりもとの出会い、・・・書き上げればきりがないけど、とにかくすごい人だ。
実に世界で活躍した人であり、私が興味があったのは、幼児保育の重要性を痛感し、保育を振興する事業にも力を注いだということだ。
大阪毎日新聞社社会事業団内に「全日本保育連盟」を結成。保育を振興するためのさまざまな事業に取り組んだ。その中に月刊雑誌「保育」の発行がある。1937年4月の創刊から1945年2月まで発行。真琴は表紙絵や口絵も描き、保育論「保育曼荼羅」の連載、科学読み物「親子理科」の執筆をした。
彼の言葉をその中の「保育曼荼羅」から。
「子供は子供で親からも、先生からも別個な存在であるということだ。つまり、特製で、独自の個性の持主である・・・」
さらに「天は子供らに一つ一つ念をこめて個性を与え、特別の才能を賦与している。これを導き育てていくことが親と先生の重要な役割」だとしている。
「動物の親に学べ」
「生きているもので、人間も心に一番強い刺激を与えるものは、動物の子を育てる姿である」
「保育」の中のこの「保育曼荼羅」のエッセイのほかに「親子理科」の読み物も書いていたという。
「さとぽろ」「魯迅」「鳩」「ロボット 学天則」中国からの孤児を養育、詩人、画家、童謡・・・口絵、カット・・・
いろいろなことをして、本当にすごい人だと思う。
かつての水戸黄門役の西村晃さんは息子さんだとのことだ。
うまく、表現できないけど、よかったら、ご自分で読んでほしいと思う。
彼の時代に幼保一元化を言っていたということもすごいなと思う。
日本にこういう人がいたということに驚き、素晴らしいと思う。
そして、西村さんは多くの方にたくさんの影響を与えた・・・。
そして、今の日本もある。
腰はおかげさまで、だいぶよくなりました。
スムーズに立って歩けることが嬉しい。
当たりまえのことができなくなると、当たり前のことが尊い。
皆さまもお気をつけてくださいね。
おやすみなさい