駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

紫電書 ~その8~

2011年09月27日 | 創作書体
香車から王将まで、一気に下彫りを済ませました。

まるで筋彫りした様に見えますね。

あ、筋彫りとは以前紹介しました阪田好の裏面のような彫り方を言います。





そのまま彫ればいいじゃん?

と思うかも知れませんが、こうする理由があります。

彫るときは「刃先」を意識しています。

刃先は木地に入ってしまい見えなくなりますので、

「木地のこの辺に刃先があるな」

と想像しながら彫っています。

浅彫りの場合は、それが木地の盛り上がり具合で

容易に想像できるといいますか、かなり見えますので、

下彫りをする必要がありません。

ところが深彫の場合は木地に深く印刀が入り

刃先の所在が分かり難くなり、

上手く薬研彫りにならないケースが発生します。

それを修正していると結局時間を要することとなり、

両者の手間はそれほど変らない結果となります。

小生の結論としては、綺麗に仕上がりやすい

下彫りを施した方が良いと考えています。


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* 被災地の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。   *
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