駒師「日向」のブログ 本店

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将棋駒作家のつぶやき

天童楷書物語 ~その56(鷹山作 本黄楊木口杢 彫駒)~

2020年10月12日 | 天童楷書
作品数でいえば、圧倒的にメジャーなのがこの天童楷書、

本当の書体名は「羽前(うぜん)」、

羽前地方(現在の山形県)ですね。

でも、あえて書体名を刻まないのが、

天童楷書における定跡です。

雅号は「鷹山(ようざん)」、

米沢藩(現在の山形県米沢市)9代目藩主、

名君として知られた上杉鷹山、

そこから頂戴した雅号でしょう。

最後は「木口杢」。

私の知る限りですが、

古い作品はほとんど天童の駒師によるもので、

その事実からからすると、

オリジナルは天童だと思います。

本作は天童駒師の想いが凝縮、

そういえば彫駒なのに余り歩も2枚ですね。

何か意地のようなものを感じます。

オークションに出しました。

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