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将棋駒作家のつぶやき

角落ち上手戦記 下手矢倉定跡風1~その7~

2019年06月10日 | 対局日誌
●第13図までの指し手
▲5五歩
△7四歩
▲5四歩
△7五歩
▲5三歩成
△同 金
▲7五歩


上手の狙いが分かっていても防げない下手は▲5五歩で攻めを継続します。下手の金と上手の桂馬が差し違えになりました。
▲7五歩で一段落、再び形勢判断です。
駒の損得は下手の一方的な「銀損(-6点)」です。出入り上手の+12点ですから、角落ちのハンディが解消されました。
従って、、、、

●第14図までの指し手
△5七歩
▲同 銀
△5八金
▲6六銀
△6八金
▲同金寄
△5六歩
▲5八歩
△8六歩
▲同 歩
△4四金


戦力が上回りましたので、ようやく上手が攻めに転じました。
実に113手目です。
攻める時のコツは、安い駒で攻める手を見つけること、それが△5七歩です。無条件でと金を許すわけには参りませんので、下手はやむなく▲同銀としますが、清算をせずに敵陣に貼りついて行きます。
このまま攻め込んでも勝てると思いますが、上手の「銀得」が、「金+歩と角+銀の交換」に拡大しましたので、△4四金で自陣に手を戻しました。
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