駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

「遊び」について

2010年02月12日 | 中国書家(唐七星・王羲之・褚遂良)
写真は、現在出品中の唐七星の角2枚を並べたものです。

よーく、見て頂くと少し違えているのが

お分かり頂けると思います。

字母紙に忠実に彫ったのは右側です。

左側は、工夫というか「遊び」のようなものです。

右の角行を彫っているときに、

なんだか角の字が少し野暮ったい感じがしました。

ちょっと字が「つながり過ぎ」かなと。。。

そこで、左側の角を彫る前にしばし考え、

3画→4画への繋がりを切りました。

駒師はみな多かれ少なかれ様々な工夫をしています。

ハネやトメをアレンジするのは日常です。

それが個性にもなります。

手彫りですから、全てが均一に揃っている必要も無い

というか不可能ですので、小生の場合、けっこう

あちこちに「遊び」が入っています。

まあ、賛否両論ですけどね。






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