駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

不足駒補填 2

2010年03月30日 | 一字書
字母紙貼りが終わりましたら、

次の工程は彫りです。

ちょっとアップで撮影してみました。

流麗な一字彫ですね。

一字彫で最も有名なのは「初代光匠書」ですかね。

先日の女流タイトル戦でも使用されていましたし、

何よりもNHKでお馴染みですね。

その初代光匠書に勝るとも劣らないのが

この写真「重峯書」ではないでしょうか。

作者は名匠香月。

天童の駒師ですが、1988年に他界しています。

多くの職人さんを雇っていたとも聞きますので、

その作品がご本人のものかどうかは、

小生レベルでは区別もできません。

ただ、その雇われていた職人さんというのが、

現在の天竜師、月山師、桂月師だったそうで、

仮に香月師ご本人の手によるものでなくても、

相当にハイレベルな作品と言えるでしょう。

ご縁があり、香月作品の不足駒制作を行っています。

☆ブログ開設から連続掲載記録105日更新中!☆
☆ベスト10落ちするまで記録更新狙います!☆
☆ 応援クリック! よろしくお願いします!☆
   ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へにほんブログ村
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 不足駒補填 1 | トップ | 静山作 三邨書 盛上駒 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めてみる書体 (由進)
2010-03-30 07:52:19
初めて見る幽玄な雰囲気が漂う不思議な書体ですね。
写真で拝見すると字母紙が物凄く薄いですね。雁皮紙でしょうか?
返信する
由進師へ (日向)
2010-03-30 11:17:13
いつもコメントありがとうございます。
詳しくは存じませんが、重峯書はおそらく香月師オリジナル、晩年の作品ではないでしょうか。
他界されてしまいましたので、結局作品としてはあまり残っていないのでしょう。
ご縁があった様で、手元に作品があります。
字母紙をお作りになられるようであれば、方法をご指示下さい。写真なりコピーなりお送り致します。
なお、字母紙はトレーシングペーパーを使っています。単位がよく分かりませんが「60」と表示されています。これ以下ですとプリンターで紙詰まりしてしまいました。
透明度が高いので、木地がよく見え作業がしやすいです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

一字書」カテゴリの最新記事