駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

完成! 香月作 重峯書 薩摩黄楊 彫駒

2010年04月05日 | 一字書
不足駒の補填が無事終了しました香月作重峯書です。

当たり前の話ですが、余り歩以外の駒が

1枚でも無くなると、将棋は指せませんね。

世の中には、多分そういう駒が

数多あるのかも知れないと、作りながら思いました。

補填が終わった瞬間から、なんとなく

1枚1枚の駒が急に胸を張ったように見えます。


駒不足の発生原因を小生なりに推測してみました。

あくまで推測です。

1.保管状態が劣悪で、一部の駒が酷くカビてしまい、

カビた駒は捨てられた(カビはうつるので)。

2.持ち主である盤駒店は、不足駒の補填を香月師へ

依頼したが、その時既に香月師は他界しており、

その依頼は叶えられなかった。

3.倉庫の片隅に置き去りにされ、いつの間にか

その存在も忘れ去られてしまった。

4.ある日の倉庫内清掃がきっかけで再び人目に留まった。

と、こんなストーリーではないでしょうか?


香月師がお亡くなりになられたのは1988年ですから、

この駒は少なくとも20年以上日陰にいたことになります。

遅れてきた大物新人みたいな感じですかね。

一刻も早く愛棋家の元へ嫁がせたい気持ちです。

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