2/11(月)に4回目の冬合宿を実施しました。4回目ともなると恒例のイベントであり、研究室には不可欠なイベントになってきたと思います。
「なぜこんな忙しい時期に合宿をやるんだろう」という疑問、不満を持つ学生も事前にはいたようです。
私に言わせれば、全く逆で、この合宿をやらないと、研究のクオリティは上がらないと思っています。研究とは自分で閉じこもってやっていて進むものではありません。特に、学生のように研究のアマチュアが研究を行う場合、なるべくディスカッションすることが必要不可欠です。視野が狭い、知識が足りない、なかなか自分の研究は批判的に見ることができない、などの理由によります。
10:00に開始して、18:30に近くなるまで、全部で15件の発表でした。私にとっては、まとめて指導できる非常に活用しがいのある場です。個別の研究が良くなるようにアドバイス、質疑もしますが、半分くらいのコメントは、物の考え方、見方についてのアドバイスです。
人間とはなかなか本質が見えないものです。本質をつかむことができれば、もう話は済んでいます。それをどのように伝えるかは、いろんな手段がありますが、プレゼンの手段はどうでもよい。本質をつかみきることの方がはるかに大事です。
「何が本質なんだろう」という視点から分析する方が圧倒的に近道だし、実は簡単なのだけど、学生には簡単ではありません。また、指導する先輩や若手教員にとっても簡単ではありません。でも、少なくともそのように思考するように意識しないと、いつまで経ってもできるようにはなりません。
この時期の研究発表だと、仕上がりは100%にはまだ遠くても、本質を示唆する情報がたくさん潜んでいます。それを、「これが本質だよ」と発表の場で示してあげることが、一番の教育であると思っています。
私は、研究の結果ももちろん大事ですが、そのプロセスでどれだけのことを学んでもらえたか、を重視します。実験パラメータを設定して、実験を行い、結果を眺めて分析する、それだけでは研究をやったことになりません。 私の担当学生で、進捗の遅い方々には、本質に近いと思われる結果を指摘し、それを拠り所に深く分析していくように指示をしました。修士論文の最終審査まであと5日ですが、最大限の力でチャレンジを続けていただきたい。
冬合宿の夕食、二次会と学生たちともよくコミュニケーションが取れました。研究の進捗が思わしくなくて悩んでいる学生もいましたが、最終盤、奮起を期待します。私も可能な限り、研究指導のために時間を割きたいと思います。
二次会には夜中の1:30まで付き合いました。5:00に起きるつもりでしたが、目覚ましに気づかずに7:00まで寝てしまいました。
翌朝12日は、南本牧のケーソン製作現場で、コンクリートの打込みの施工状況把握を行いました。施工状況把握は私も4回目になります。相変わらず、毎回とても勉強になります。かなり疲れておりましたが、充実した勉強を現場でさせていただいて、夜はぐっすり寝ました。
今朝はインフラ管理学コースの留学生のうち土木系8名の学生の最終審査でした。私の指導するタンザニアのモーゼスも立派な発表をしていました。彼とはタンザニアで一緒に調査を行いましたが、とても良い思い出になりそうです。
さて、仕事は山積みですが、まずは18日の修論の最終審査が研究室の一つの大きな山ですね。