細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

変化の正体

2013-02-27 00:20:45 | 人生論

2月23日が,私の人生の中で「最も濃密で,最も感動的な一日」であったことは,すでにfacebookなどで発信しました。そして,翌朝24日に世界が違って見えたこと,一歩一歩,歩いていくときの感覚も異なった,不思議な感覚を覚えたことも記しました。

すでにその日から丸三日が経過し,消えてしまう感覚なのかと思いきや,消えません。

三日経過すると,その間に様々な日常が展開されますが,すべてが変化してしまいました。私の表情,発言,行動が変わるので,その場が変化します。皆が明るく,ポジティブに動き,快活になる。その結果,すべてが良くなる。

その変化の正体が何なのか,少しずつ分かってきたように思います。

「つながった」のです。パッと見ただけでは,私自身の能力はほとんど変わっていないように見えるかもしれません。が,これまで毎日毎日,あらゆる場所,場面で全力でやってきたことが,縦横無尽につながってしまったのです。

2月22日~23日の山口・鞆の浦合宿熱血ドボ研)のどの写真を見ていても,皆が笑っています。これは23日に突然変化したのではなく,それまでもそうだったのです。ポジティブエネルギーが場に充満しているから,皆が必然的に笑顔になるのです。

私の行動原理,ミッション・ステートメントなどは,かなり以前から公開しています。 その通りに進んでいると思います。

そして,2月23日に鞆の浦(とものうら)でさらなる変化が生じた。

この街の人のつながりは尋常ではありません。特に,さくらホームの羽田冨美江さんの「幸せを提供している」という地域介護は想像を絶し,この方の「看取り」のお話は,私は涙無しに聞くことはできません。私の感情が揺さぶられ,邪念が洗い流され,子供に帰っていくのでしょうか。

そして,私の指導?の下,鞆の浦の住民の防災力向上と地域活性化のための研究を卒業研究として行った赤間遼太君には,私が多くのことを教えてもらいました。彼に鞆の浦のことを教えてもらったと言っても過言ではありません。私の鞆の浦の先生は,木谷正道さん,羽田冨美江さん,赤間遼太君たちなので,これ以上ない素晴らしい方々に,浴びるように鞆の浦のことを教わっていることになります。


23日の午前には,赤間君の研究の発表と,羽田さんの地域介護・看取りの話を2時間近く聞いて,私の感情が激震し,涙が止まりませんでした。

もっともっといろんなことを23日に体験しましたが,揺さぶられて,遅めのランチや,歩きながらの会話などで,私の考えをはき出し,はき出すことが帰りの新幹線の中での平原さんとの濃密な3時間の会話でも続き,私の中のすべてのことがつながってしまったようです。

つながった後の感覚は素晴らしく,本質をつかみ取る能力がこれまでと比較になりません。人間の能力とはここまで開発されるのか,と驚いています。疲れていても,何をしていても本質が見えてしまうので,場を盛り上げる術(すべ)も,研究で行き詰まって苦しんでいる学生をどのように指導すればよいかも,今日急いで片づけなければならない仕事のやり方(最優先順位の付け方)も,すべて見えてしまいます。

ですから,ゆったりと行動しつつ,仕事が早くなっています。歩くのものっしのっしと,ゆっくりになってしまいました。

相変わらず無数の仕事を抱えているので,レスポンスは遅くなってしまうかもしれませんが,優先順位の高いものから片づけて行きますので,申し訳ありませんが,しばしお待ちください。 そして,歩きながらますます多くの仕事を抱え込んでいくと思いますが,皆さんと一緒に根こそぎ問題解決していきますので,お付き合いのほどよろしくお願いいたします。