細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

修論生、卒論生へ

2013-02-26 16:45:51 | 教育のこと

以下、早く書かなきゃ、と思っていた大事な内容なのですが、優先順位の関係で、つい先ほど私の研究室の学生たちに送信しました。

修論生、卒論生の皆さんへ

細田です。

修士論文の審査会も終了しましたが、その後、どうなっているでしょうか。以下、私の思いを正直に、ストレートに書いておきます。

私は担当学生の修士論文のほとんどを、体裁のチェックは別として、内容を全く読んでいません。渡辺君の論文はある程度は目を通しましたが、渡辺君の論文でも細かい部分にまで目を通していません。一方で、赤間君の卒業論文は、2/21に彼が提出する前に、すでに3回細部まで目を通しています。

なぜでしょうか。

赤間君の論文は特殊で、今後非常に多くの方々が読みます。すでに読みたい、と思っている人たちが数多くいる状況です。彼の論文を読めば、鞆の浦の問題が何で、それがどう変化しようとしているのか、手に取るように分かります。それほど大事だから読むのです。

鞆の浦の問題は、皆さんも夏合宿で勉強した諫早湾の問題と構図は違いますが、似たようなややこしい問題であって、賛成派、反対派がおり、皆が読むでしょう。非常に気をつけながら文章を書かなくてはなりません。ですから、私も一字一句、読みます。要は、私を本気にさせるわけです。

教員は指導を通して自分自身も成長しますが、優秀な学生と組んで研究すれば教員も成長します。一方で、そうでない学生を指導しても、教員は一切成長しません。残念ですが、私のレベルの教員になるとこれが真実です。今年度も皆さんと組んで研究をしましたが、一番私が進化したのは赤間君の研究を通してです。

皆さん、私を本気にさせてください。修論であれば、最後、18日の最終審査に向けて皆で必死で議論し、内容が高まって行ったでしょう?その議論の成果を、修士論文に反映させてください。その論文であれば、私は一字一句添削します。むさぼるように皆さんの論文から勉強させていただいて、良い内容になるように添削します。

3/2から、私は海外出張に行きます。私が海外出張に行く前に、紙媒体で手渡してもらえれば、出張中にゆったりと添削して、出張から帰ってきたら返します。

そうでない場合、電子ファイルで受領しても、出張中に開いて見る気になりません。

もうぷっつりと緊張の糸が切れましたか?ここを頑張るかどうかで、あなたがたの今後は大きく変わります。

期待していますので、私へ連絡ください。誰も、M2から連絡がもらえません。

28日に最終審査を控えている4年生にも、そして修士1年生にも、参考になるメッセージでしょうから、一緒に送りました。 」