細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

新体制,2週間終了

2013-04-20 23:47:44 | 職場のこと

4月8日(月)から実質的に今年度の研究室の研究・教育活動がスタートしました。2週間が終了しました。

私はまずは講義をしっかりと回すことが課題でしたが,何とかうまく回り始めたように思います。講義自体はとても楽しく,楽しいと思っているようではまだまだ甘いのかもしれません。講義を通じて最も勉強するのは教師ですから,自分の勉強のために講義を活用する,というのが本来のあるべき姿でしょうね。北大名誉教授の角田先生もそのようにされていた(自分が本当に勉強したい学問を,講義科目に選んでいた)とお聞きしました。 その意味では,私は土木史を本当に勉強したいと思っているので,土木史の講義に立候補して正解でした。自分の信念通りです。

また,「材料と複合」という科目を教え始めて4~5年経過しましたが,そろそろ教科書の執筆を真剣に狙ってみたいと思います。学生たちからの質問をベースに行う講義もかなり板に付いてきており,学生たちの質問のストックはかなりの数になっています。質問とは興味,ですから,私らしい,学生が興味を持ちやすく,かつ本質的な情報をふんだんに含む教科書を執筆してみたいと思います。海外滞在期間中がチャンスです。

研究室の研究活動も,例年の同時期よりは活発に動いているように思います。5月末の東北の構造物の調査が確定し,その準備作業も開始しています。鞆の浦の研究や首都圏防災イベントのミーティングへの参加など,私も外を飛び回って研究活動を展開しています。SWAT研究会の立ち上げ作業も,順調に進んでいます。

今日は土曜日でしたが,ウィークデーの疲れを癒し,家族とのコミュニケーションも十分に取り,かつJCIデータベース委員会のJCI年次論文集用の報告書の原稿を完成させました。やはりこうして取りまとめてみると,巨大戦艦的な研究委員会で,しかし機動力が非常に高く,非常にやりがいのある委員会で,将来につながるいい活動ができたな,と感じ入りました。私が幹事長を務める委員会として2つ目の委員会でしたが,田村委員長を大将に,自律的に活動が展開される,私の理想とするような委員会活動であったと思います。

明日は,家にいると思いますが,家族とのコミュニケーションを大事にしつつ,仕事をもりもりこなしたいと思います。執筆が滞っている国際会議の英語論文,連名で執筆する教科書の原稿の執筆を織り交ぜながら,講義の小テスト・レポートの採点,示方書維持管理編の担当箇所の修正作業,JSCE221津波委員会の委員会報告書の目次構成案の作成などを行います。

22日の火曜日の1限の研究室ゼミでは,私が今年度の研究プロジェクトについて簡単に説明します。これを受けて,今年度の研究活動が本格的にスタートを切ることになるでしょう。

来週は楽しみな国内出張が二件。水曜日は秋田にフライアッシュの勉強に行きます。私の研究室でもフライアッシュの研究を始めます。(混和材料の研究委員会を立ち上げてほしい,という声がちらほらと聞こえてきますが,そろそろですかね。タイミングを見計らって,しかるべき方々と適切に連携して行ないたいと思います)。

金曜日は今年度初めての鞆の浦への出張。昨年度から始めた防災の研究を,今年も継続,展開しますが,金曜日は2名の学生を帯同します。私のフィロソフィーをしっかりと伝えます。手段は学生たちにお任せしますが,何を成し遂げるべきなのか,はやはり私がしっかりと教えるべきと思っています。昨年の赤間君の研究も,後で振りかえってみればそのような構図になっていました。

あっと言う間にGWになってしまいますが,日々を大切に生きていきます。