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細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

最初の3分の1

2014-01-20 21:51:51 | フランスのこと

私のフランス滞在期間を大まかに区切ると、最初の3分の1が今週で終わろうとしています。

家族は先行して9月に渡仏しましたが、私が本格的にフランス滞在を始めたのは10月頭で、しかも、10/12~24、10/29~11/10は日本で仕事・用事をしていたので、最初の3分の1の期間のうちフランスで過ごしたのは約3ヶ月になります。

当初はいろいろと不安もありましたが、今のところ家族でのフランスでの生活も軌道に乗り、それぞれが頑張っており、またうまく連携・支え合いもできているように思います。

私も、種々の制約条件がある中で、フランスでの時間をどのように過ごすべきか、常に考え、実際の生活でチャレンジを重ねてきました。

・研究所にいる時間は限られる。 
・家事、子どもの相手にかなり時間を取られる。
・出張は好き勝手にはできない。

というのが主たる制約条件ではありましたが、それらに文句を言ってもどうなるわけでもなく、逆にそれらの制約条件をなるべくプラスに考えて行動するように努めてきました。

なかなか100%満足、というわけにはいきませんが、この3分の1を振り返って、以下のように感じています。

論文執筆はそれなりに努力をし、大きな和文論文を二つ投稿することができ、よかったと思っています。私の30代の集大成といってもよい論文を2つ書くことができ、ほっとしています。次の和文論文は目視評価法をマネジメント的な視点で論じるものにする予定ですが、これは40代の序盤の仕事に位置付けられると思っています。

英語論文はまだ国際会議の論文を1本しか書けておらず、次の3分の1の期間に多くを執筆することになりそうです。幸い、いくつかの国際会議の論文の締切りが近づいてきているので、締切りを活用しながら着実に書いていきたいと思います。

筆頭著者でない論文もそれなりには投稿したので、滞在期間中の重要な目的の一つである論文執筆については、それなりのスタートが切れたと思っています。

読書については順調。読みたい本がまだまだ数えきれないほどたくさんあり、楽しく勉強できています。

フランス語の勉強はかなり改善できそうですが、無駄なストレスを感じても仕方なく、Speed Learningを軸に、別途フランス語の初歩の勉強も開始しました。少しずつ、身に付いてきてはおり、食料品の買い物程度はフランス語でできているので、滞在期間中にどれくらい上達するのか、むしろ自分で楽しむくらいの気分で気楽にやりたいと思います。そのうち、会話スクールに週1回程度、行くことになりそうです。

研究所での研究ですが、少しずつ、研究所の研究者たちとのディスカッションも始まっており、私の部屋の女性研究者も産休・育休から今日、戻ってきました。やはり、経験豊富な研究者と話すと、30分話すだけでも相当に情報交換できるので、今後もなるべく研究者とディスカッションする機会を持てるよう、努力したいと思います。もちろん、研究所外の研究者や欧州の他の国の研究者とのコミュニケーションも重要ですが、制約条件と相談しながら徐々に展開していきたいと思います。

私の指導学生の佐藤君と横山君がインターンで来てくれたので、 大変苦労もしたようですが、SWATも持ってきてくれました。これはとても大きなことで、私がフランスにいるときにSWATがこちらにある、ということはいろいろな活用法があろうかと思っています。3/3(月)には、岩城先生、石田先生らも研究所に来られて、プチ・国際ワークショップを私のマネジメントで開催しますが、そのときにもSWATのデモンストレーションをできるよう、準備を進めたいと思っています。佐藤君、横山君には感謝しています。

講義資料等の整備はまだ全く手を付けておらず、残りの期間に着手です。

フランスのインフラ等の訪問はかなり満足の行くレベルで実施できており、今後の教育にも大いに知識、経験を活用できそうです。明日はいよいよ、マルヌ川にかかるフレシネーのPC橋梁を見に行きます。

家族の生活は皆で協力し合って、とても充実したものになっていると思います。また、フランスにいる友人との交流も順調に重ねており、今後も交友関係は大切にしたいと思っています。

以上、総じてみれば、最初の3分の1は、多少の反省点はあるもののまあ合格点ではないかと思います。

1/26夜からの日本出張では気分を入れ替えて日本での仕事に全力投球し、気分一新してフランスでの第2ステージに戻ってきたいと思います。