細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

土木学会コンクリート委員会 350委員会(コンクリート構造物の品質確保小委員会)の委員公募

2014-06-14 13:34:30 | 研究のこと

新たに設置された350委員会の活動を幹事団を中心に開始しております。田村隆弘先生が委員長、私が副委員長、長井宏平先生が幹事長という体制で進めます。

そろそろ委員公募の案内が各所で出てくると思いますが、 意欲、実力のある多くの方々に参加していただければと思いますが、先ほどコアメンバーで議論した結果、以下の田村先生の言葉とともにメンバーを募集させていただきます!

「『勉強させてもらいに来ました。』は無しで、自分の持っているノウハウをさらけ出すこと、品質確保のためにこれこれをこうしたいという思いを持って参加頂ける方々に集まって頂きたい!」

公募の具体的な内容は、このブログ等でも追って発信させていただきます。 私もすべてのノウハウをさらけ出しますよう。。。


オランダ-日本-ノルウェー出張

2014-06-14 10:48:50 | 研究のこと

5月下旬からの出張が、最終盤に入っています。

5/26~28のデルフトでの"Ageing"をキーワードとした国際会議AMS'14。会議では日本以外の研究であまり面白いと思う発表はありませんでしたが、東大前川先生グループの発表もたくさんあり、前川先生の研究の勉強をすることができました。また、前川宏一先生とは合計で5時間くらいお話しすることができましたし、今の私の所属しているIFSTTARの上層の研究者であるTorrentiとも懇意になることができ、私にとっては有意義な時間でした。前川先生の弟子でアディスアババ大学の先生をしているイサヤスさんとも仲良くなり、たっぷりと話をできましたし、私の弟子である小松さんともたくさん話をして、研究指導もできました。会議を主催しているデルフト工科大学のブロイゲル先生の異分野横断のお考えにはすごく共感し、ぜひ今後の会議が発展すれば、と心から思いました。

一旦パリに戻り、パリに来ている私の両親ともコミュニケーションをして、5/30の夜から日本出張へ。

前半戦は西日本と首都圏で、後半戦は東北で仕事をしましたが、非常に充実した時間でした。 

相当に疲弊した状態で、何とか日本を出発し、パリ経由でノルウェーに向かいました。パリはトランジットです。

ノルウェーでは、CIC2014という国際会議で、Concrete Innovation Conferenceです。とても楽しむことができました。実務的な研究発表も多く、ノルウェーも含む欧州の研究、研究開発が活発に行われている様子も把握でき、いろいろと感じながら過ごしていました。大学では、スイスのETHの研究が面白かったです。複数の研究発表が面白かったので、これまでコネクションがありませんでしたが、これからはアンテナを張っておこうと思います。

CIC2014では、私は復興道路の耐久性確保マネジメントについて最新動向を発表しました。池田尚治先生は、退官後になされたすべての仕事を盛り込まれたプレゼンをされ、私も感激しました。

この国際会議中は、池田尚治先生、奥様とたっぷりとお話をすることができました。とても楽しい時間でしたし、池田先生からは、これから我が国が緊急にやらなくてはならない多くのことについてご指導をいただきました。一つは、PC工学会に設置された研究委員会で対応していくことになりますが、私は副委員長という立場で携わります。

池田先生にも再度、明確にご指導いただきましたが、現時点での最優先事項は、南海トラフ地震等、我が国を襲う自然災害への迅速な対応。最悪の場合、40万人程度も死者が出るとも言われていますが、死者数を0に近づける実践的な努力を緊急で行うこと。上記のPC工学会の委員会のミッションもそれです。

その次にプライオリティが高いのが、東北の復興。

以上が池田先生のご認識です。私自身の中でももう一度、諸状況を整理して、私にできることは限られてはいますが、周囲ともよく連携をして、我が国のために働きたいと思います。

3週間弱の、オランダ、日本、ノルウェーの出張でしたが、本当に多くの素敵な方々、尊敬する方々と楽しい、大事なお話をすることができ、幸せでした。私の生涯の記憶に残る出張になろうかと思います。

最終盤、のんびりしています。疲れもほぼ完全に取れました。遅れている原稿を執筆したり、オスロを散歩したりして、家族の待つパリへ帰ります。エールフランスのストライキがパリへ戻る日曜日に行われそうで、またひと波乱あるかもしれませんが、月曜日から奥さんが日本出張に出かけますし、両親も今日、日本に帰りますので、何としても、手段を選ばず、パリへ戻ります!