細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

不調とともに (1)

2015-05-18 13:53:09 | 人生論

先週の金曜日、ようやく不調を脱するかな、という気配は感じたのですが、週末、しっかりと逆戻りしてしまいました。しばらく、不調とお付き合いしないといけないようですので、あまり気持ちのいいタイトルではありませんが、「不調とともに」シリーズが始まりました。もちろん、私は早く終わることを期待していますが、まあ無理せず不調とお付き合いすることにします。

今日は、遅めの昼食の前に、図書館に本を返しに行くついでに学内を少しブラブラと歩きました。横浜国立大学にいい点はいくつもありますが、キャンパスの誇る緑は秀逸です。大分前に暇だったころによく散歩していましたが、フランスへ渡航する前はそのような時間はほとんどありませんでした。フランス渡航のおかげか、講義を秋学期に多く配置したせいか、今は暇な時間もありますので(そのうちすぐに無くなるでしょうが)、 初夏で緑がグングン育つ時期に自然からのエネルギーをいただかない手はないな、と改めて感じました。心地よい散策でした。

昨夜、聞いていた過去のラジオ番組でのフレーズ。内村鑑三の言葉らしいですが、「人間にトラブルが生じるのは、その人にそのトラブルを解決する能力が備わっているから。天がそのように試練を与えてくれている」というようなもの。確かに、これまで、私の身にも数えきれない試練がありましたが、何とか生きている、ということは何とかかんとか解決したり、すり抜けてきたりしたわけですね。

昨日の昼ごろにたまたま見たテレビ番組。私も行ったことのある北海道の礼文島の鮑古丹という集落にただ一人住む84歳のおじいさんを訪れる番組でしたが、おじいさんは現役の漁師であり、最期までその集落で生き抜くことを決意しているわけです。レポーターの俳優と魚と酒で飲むわけですが、「働く、ということは素晴らしいことだぞ」とレポーターの肩を叩くわけです。私も、働く、働ける、ということの素晴らしさ、ありがたさは、元から分かっているつもりではありましたが、このような不調に陥るとなおさら痛感しますので、身に染みる言葉でした。

4月に趣味として始めたサイクリングは、ますます好きになっておりまして、自転車に乗れるようになった次女や、長女ともいろいろと遠出をしています。日曜日の午前は、次女と二人でお気に入りの有栖宮記念公園までサイクリングして、たこ糸とスルメでカメ釣り(餌に食付くだけで、釣り上げるつもりは元からゼロ)、コイにパンのえさをやる遊び、と公園内の散策をして癒されました。とにかく体を動かすことが良さそうなので、日曜日の夕方にはジョギングもしましたし、億劫なときもありますが、朝のテレビ体操もほぼ毎日やるようにしています。

不調のときは、なるべく周囲に迷惑をかけたくなく、わずかなりとも周囲に貢献したい、という気持ちが強いので、あまり大したことはできませんが家庭でも職場でもそのように心がけて行動したいと思っています。

まあ、そういうときもあるでしょうから、心が風邪でも引いたつもりで、気長にお付き合いします。