細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

一つ一つ

2015-05-28 11:35:53 | 職場のこと

結構長く続いたスランプが終わりかけているようには感じますが、結局、一つ一つ、誠実にこなしていくしかない、ということですね。

一つ一つをこなしていく気力も無くなってしまうときもありますが、そういうときは今後も老荘思想に頼るようにしたいと思います。

「無用の用」。一見、無駄に見えることが実はとても大事だったりします。スランプの終盤になるべく心掛けたのは、無駄に見えるようなこと、仕事も、なるべく誠意を尽くしてやろう、ということでした。また、元気な時であれば楽しみで仕方ない会合やミーティングも、調子が良くないと憂鬱だったりしますが、なるべくポジティブに会合やミーティングを楽しむつもりで臨みました。そうすると、会合やミーティングの結果もうまく行ったように感じます。

今年度当初、研究室の運営上でいろいろと頭を悩ます要因もあったのですが、ここへ来て大分、解消されてきたように思います。それも、一つ一つ、対応策を考え、いろんな人と真剣に議論し、コミュニケーションしたことの積重ね、によります。

人間は、「生老病死」の言葉に代表されるように、思い悩むのが普通なのだろうと改めて思います。一見調子の良さそうに見える人もいつ調子を崩すか分からないし、崩してしまえばそれがその人になるわけです。ずっと健康で来た人も、いつ体調を崩すかわからない。

何らかの悩みを抱えて生きるべき存在が人間であって、だからこそ、自分の周囲の方々には誠実に接したいし、それだけが自分たちにできることなのかな、とも思います。

玄侑宗久さんの「荘子と遊ぶ」は大変に気に入ったので、玄侑さんの他の作品も読んでみようと思います。