考え方、ものの見方は一つでは決してなく、いろいろな方法を知っていたり、持っておくとよいようにも思います。
受け入れること。
老荘的な考え方の中に、「やむを得ず」という考え方があります。
状況に応じて、やむを得ず動く、それが最もよい、というような考え方です。
世の中で一般に言われているのは、しっかりとした計画を立て、目標を達成できるように、着実に努力を重ねていく、というような考え方だと思いますが、老荘はそのような考え方をばっさりと切り捨てます。
やむを得ず、動く。
今朝も、本当は4時に起床したかったのですが、自分の弱さに負けて5時前に起床。次女と私のお弁当(私のはついで)を作ることと、講義の準備等の仕事をするためです。
お弁当は作らざるを得ない。だから作る。でも、作るときには可能な範囲で精魂を込める。起きる直前は自分と多少葛藤していても、お弁当を作っているときは半ば無意識です。
お弁当を作る前に、ベランダのベンチ(奥さんが整備中)で東京の都会の静けさ(5時台なので)の中で、小テストの採点等の作業。これも、やむを得ず。でも、早朝のすがすがしい空気の中で仕事をすると、気分がさわやかになってきました。
とにかく現状を受け入れる。受け入れ方には個人差があると思いますが、どのように受け入れるべきかも、老荘は教えてくれます。
受け入れて、やむを得ず動く。
計画、目標、成果、評価、ばかりが過剰にもてはやされる現代において、何が本当に大切なのかを考えさせられます。