細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

8月

2016-08-03 07:01:49 | 人生論

8月になりました。7月は参院選、都知事選もあり、今年度の第二次補正予算の行方も含めて、我が国の将来がどうなるのか、気になることばかりですが、様々な職種の方々が全体的な空気に支配されず、本来あるべきと思う選択を重ねることでしか、良い方向に行かないのだろう、と思っています。

7月後半はやや低空飛行が続いていましたが、天候も不順だし、そういうときもあります。墜落だけはしないように、多少の仕事の漏れ、遅れは仕方ない、と割り切って、フラフラと低空飛行しておりました。子どもたちは夏休みで、それぞれ夏季講習やらサマースクールやらで、各自のチャレンジを頑張っております。GWに始めた新たな趣味(元から好きではあったが)の水泳も続けており、ほぼ同行する次女は25mをたくましく泳げるようになり、自信も付けています。私も1100mを毎回泳ぐようにしており、水泳の体力は確実に付いているようです。そのうち、1500mに目標を上げたいと思います。

7月末にカイロ大学からハメド教授を招へいし、8月12日まで共同研究を行います。3年連続で招へいしており、共著の論文もジャーナル論文(Jounral of ACT, ASCE)も含め生産できておりますので、今後も発展的な関係となるように、真摯な議論を重ねたいと思います。

今年度は、7月の低空飛行はありましたが、研究活動の巻き直しを様々な観点で図っているつもりです。ハメド先生との連携もそうですが、いわゆる基礎的な研究に関する外部の研究機関や企業との連携ももう一度強化しようとしています。

農研機構との連携もその一つで、SIPのプロジェクトに参画させていただいていますが、今年度からは学生二人が農研機構の研究設備もフルに活用させていただき、興味深い実験をたくさんさせていただいています。M2の木下さんが大活躍してくれています。自分たちの研究室だけで閉じて活動すると、様々な限界にぶち当たるのですが、適切に外と連携すると、様々な可能性に巡り合うことができます。また、今年度は、農研機構の懐に飛び込んで研究をしています。すなわち、彼らの強い研究テーマに我々が入り込んで行って研究を行っています。その方が、彼らの知見や経験を最大限に引き出せるし、我々も大いに勉強させてもらえます。その中で、我々の強みを加味していけば、良い研究になるのではないか、と感じ始めています。

ゼネコンや材料メーカーとの連携も、今年度は私が主体的に動くことで、再構築を模索しようとしています。今のところ、順調に再構築が始まっているように思います。

来週の8月9日(火)10:30~、土木工学棟2Fのセミナー室にて、私の指導するスリランカの留学生のRankoth Chamilaの博士論文の最終審査です。公聴会ですので、ご興味があれば、ぜひご参加ください。

論文タイトルは、"Investigation of time dependent stress at crown of second lining concrete of NATM tunnels for mitigating longitudinal cracks" で、
和訳は、「NATMトンネルの二次覆工コンクリート天端部に発生する軸方向ひび割れ抑制のための応力の経時変化の分析」 です。

ぜひ、ご参加ください!

今週は、この博士論文の最終審査に向けた指導に注力しています。その他にも、ハメド先生と共同で指導してきた留学生ZerinさんのバングラデシュのRC中層ビル+レンガ組積壁の耐震解析のJournal of ACTへの投稿原稿の仕上げ、ハメド先生と共同で指導するレンガアーチ高架橋の耐震解析と実験(中国人留学生の修士研究)、9月にベトナム・ダナンでの国際会議で発表する予定のM2木下さんの英語論文の添削、

と、インターナショナルな仕事満載で、時間をやりくりして対処します。

研究する時間がある、ということに幸せを感じて、研究以外の業務をなるべく効率的に処理できるよう、自己マネジメントですね。

8月中旬は、多くの執筆すべき原稿を抱えていますので、もりもり執筆できるよう、低空飛行から上昇気流に乗りたいです。